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October 2009

October 28, 2009

おやすみします

すこしの間、ブログをおやすみします。

本来なら「床上げ」になる産後3週間を迎えはしたものの、あり得ない量の出血が続くため(白色になるどころか鮮血ばかりで退院時より多いってマズいよね、さすがに)、いよいよ本格的に寝転がらねばなりません。

一介の内臓に負けたような、非常なる敗北感ですが、10ヶ月頑張ってもらった恩もあるので、致し方ありません。

敗因はふたつ。
たつの出産が一週間遅れになったため、スケジュールの都合上退院後一週間ほどで、手伝いに来てくれていた母が実家に戻ったので、止せばよいのにちょかまか動いてたこと。
上2人がエネルギーを持て余し、たびたびビッグバンが起こるため、あまり寝ていられないこと。

仮に少し眠ることができても、一時間以上寝ていると家の中はワンダーランドに変幻していて、六畳間全面に青いペンでソドー島の線路が書いてあったり(主犯H)、ヘンゼルとグレーテルが森に迷わぬようえびせんを撒いて徘徊した跡があったり(主犯S)、こっちを夢だと思いたい現実があり事後処理と雷落としに忙しいわけなのです。

はるの時に子宮復古不全で大変痛苦しい思いをしたので、今回は今からでも検診までの間寝ることで、なんとか切り抜けたいなあと思っています。

ブログ再開予定は11月中旬、1ヶ月検診が終わる頃です。
とはいえこのブログでみなさんからコメントなどいただくことが大きな励みになっているので、それまでの間も気まぐれにアップするかもしれません、が、今以上に更新頻度が落ちると思われます。いや、落とさねばならないと思っています。
ブログ原稿を携帯で打っている時間までも惜しんで寝るように、自己を律する目的です。

そう、宿願を達成すべく好物を断つ、あの感覚です。
というわけで、しばし。

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October 25, 2009

水びたし事件。

水びたし事件。
四川先生がたつをお風呂にいれてくれ、着替えと授乳を済ませてベッドから離れたら、足元が濡れていた。
あら?と思って見てみると、お風呂場から点々と水たまりが天の川のように続いて、水びたしになっている。

犯人はさあや。
なんと、ぬいぐるみのクマをお風呂に入れてタオルで拭き、紙オムツをつけようとしていた。
小さなお母さん、今日もクマをバスタオルでくるんで抱きかかえ、寝かしつけ中?
なかなか愛らしい姿です。

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October 23, 2009

パン・オ・フィグ!

パン・オ・フィグ!
パン・オ・フィグ!
寝不足に続く寝不足、ストレスに重なるストレス、その向かう先はやはり食欲のようで(笑)。

無性〜に「パン・オ・フィグ」が食べたくなりました。
あの、フランスパンみたいな素朴な生地の中にゴロゴロといちじくが入った、いちじくパンです。
それでなければいけません。
柔らかで、バターの入ったリッチな生地じゃなく、あくまでもストイックでリーンな、皮がパリパリと軽快な音をたてるパン。
いちじくも、乾燥したガリガリじゃなくて適度な柔らかさがあり、種のつぶつぶ感の歯触りが心地よいもの、いちじくジャムが入ってるなど言語道断。
とにかく、パン・オ・フィグ!

でも当然、そんなものネットスーパーには売っていません。
どうするか。
作るしかない、ではないですか。

ひかりTVの料理ドキュメントに、粉もの料理と暮らし方の研究家・堀井和子さんのパンづくりがあったことを思い出しました。
中学生の時に買った一冊の料理本(たしか一番初めに出会った子ども向けじゃない料理本)から堀井さんのファンである私は、早速それを見て「基本のパン」の作り方をお勉強。
本で見るのと違い、小さなコツや生地の具合の細かなところまで見られるのがビデオの良いところ、堀井さんの作り方は実にシンプルで無駄がなく、見ているだけでもうパンの達人になったかのような錯覚。
うまい具合にネットスーパーのドライフルーツコーナーでは、やわらかいちじくを発見して、材料も準備万端。

いよいよ、制作開始です。
百聞は一見に如かず。
しかし実体験は百見に如かず。
堀井さんはいともたやすくやっていたけどなんで生地がこんなにベトベトベトついてまとまらない?
レシピ通りなのになぜ?
…そんな疑問は、週に数回パンを焼く奥様にかつていただいた貴重なご助言「ベトベトしてたら、粉足せばいいんだよ!」を信じて、分量外の粉をどばっと投入。
ビデオと同じような感じになったのを確かめて、作りすすめました。

で、できました。
パン・オ・フィグ!
子ども用には中に何も入れないシンプルなパンにして、焼き上がりを待つ暇な間にひと手間。
残っていた板チョコに、砕いた栗の蜜煮、牛乳と生クリームを足してマロンショコラ・スプレッドを作り、つけながら食べられるようにしました。

表面が堅いと子どもに不評なパンではありましたが、そういいつつも、中身をえぐってスプレッドをつけながらパクパクと食べてくれ、さあやは私が食べているところからいちじくだけを掘っていき(笑)、なかなか楽しい時間になりました。

…こうやって、寝ているべき時間を寝ずに過ごして動いていると、産後数日目くらいの出血度に戻ったり、急激に痛みに襲われたり、体はなかなか回復しません(笑)。
もっとも、ほとんどの日々は無為に過ごしているのですが…たつはまだまだ昼夜問わずに泣き、日中は小さい人の相手でまるきり寝られません。
睡眠時間の減少は、想像以上に体にダメージを与えているようで、体の一部に現れるアトピーがひどくなってきて指はぱっくり割れるし、歯茎が腫れて堅いものを食べると痛みます。
(本当はフランスパンの堅い皮も響くのですが、パン・オ・フィグは堅い皮でなければ!)

でもやっぱり、急遽わきいずる「パン・オ・フィグ!」というような衝動に従わなければ、余計なストレスを蓄積することになります。
ああ、人間て、不器用な生き物ですね。
体を優先すべきか心を優先すべきかといったら、基本的には体でたまに心を充足する感じでしょうか。

焼きたてのパン・オ・フィグ、もちろん格別においしかったです!(皮は堅いけど)

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October 18, 2009

たつのこ。

たつが生まれた直後、助産師さんと四川先生が、たつの体のチェックをした。
体に目立ったことがないか、のチェックなのだけど、そこで「あら」と助産師さんが気にかけたことがあった。
安静をとかれてから見せられたのは、小さな体に大きく刻印された、青いアザ。
右脇腹から背中に至るコッペパン大のそれは、小さな体の1/4ほどを覆っていた。
幸い体に害あるものではなく、蒙古斑なのだそう。

お尻以外の場所に出来た蒙古斑で、異所性蒙古斑というらしいのだけど、入院中、助産師さんに勧められて形成外科で診てもらったところ「消えないタイプ」のものらしい。
将来本人が気にするといけないので、治療していただくことになった。
早速1ヶ月検診からレーザー治療が始まることになり、たつの名を初めて公にしたのは、市町村の出生届以前にこの形成外科の治療予約票であった。

気にして見てみると、治療していただくことになった脇腹から背中のものほど濃くはないけれど、両手の甲、両方の太ももから膝下にかけても、皮膚が青い。
普通の親がどう感じるのかわからないけれど、私たち夫婦は「すごい!ホントに『竜』だぁ!」と、ちょっと興奮してしまった(笑)

世が世なら、「異形」扱いを受けるであろうその姿。
異形のものとして世間から隔絶し超越した力を育む方が幸せなのか、レーザー治療で異形性を剥奪されて世間に埋没するのが幸せなのかはわかりかねるけれども、少なくとも私たちは、竜の名をつけた子が竜の体で生まれてきたことに感慨深さを感じた。
それに、今回初めて鎌倉で産んだことも効を奏したらしい。
関東ではすぐに治療する方向らしいのだけど、例えば東北では治療しないケースが多く、小学校入学後に気にした親子が関東に通ってきて治療することも少なくないのだとか。
こちらで産むことも運命づけられていたのかしらと、不思議なタイミングの良さに目に見えない縁のようなものを感じた。

たつのこなんだねぇ。
すごいねぇ。
名前の通りだねぇ。
そんなことを、何度となく話している。

レーザー治療、泣きますよ、とか、火傷跡みたいになりますよ、とか、今から色々言われているけれども、幼稚園に入る頃にはきれいになってますよとのことなので、親子で頑張ろうと思う。

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October 14, 2009

けなげなこ。

入院以来ずっと、私のそばに寄りつかず遠慮していたさあや。
夜もクマを抱えて私のところを覗きにきては、うろうろして、母のところに戻っていっていた。
たつに遠慮して、一緒に寝たいのを我慢して「お姉さん」しているらしいのだ。
キュッと口を結んで、今にも泣き出しそうな顔で行ったり来たりをしていたのだけど、昨日の晩、ついに堰をきったように大泣きをした。

お姉さんしたい自分と、甘えたい自分と。
そのせめぎ合いで、どうしたら良いかわからなくなってしまったようだった。
なんともいじらしいこと。

甘えていいんだよ、と私がいくら言っても首を横に振るばかりだし、抱っこしようとすると逃げたり、手を振り払われたりする。
懸命に耐えている姿が、かわいいけれども切ないようでもあって、それでもさあやの「お姉さん心」を尊重していたのだけど、本人も自分の中で割り切れなくなって、泣き出してしまったよう。
悔しい、悲しい、切ない、淋しい、いろんな色が声に混じる。

こんなに小さいのに、いろんなことを考えて、頑張ってくれているんだなぁとつくづく思った。
東北弁ではこういう、いたいけというか不憫というか可哀想なようないじらしいことを「もぞこい」と表現するのだそう(初めて知った!)。
双方の母たちにさあやの話をすると、もぞこいねぇと言われる。

さあやは大泣きして、泣き疲れて眠った。
泣いている間は、抱っこされてくれた。
こんなになるまでまるまる一週間、我慢していたんだなぁ。
けなげで切ないようで、胸を打たれた。

さあやは、たつを「ちゃんちゃん」と呼ぶ。
たっちゃん、と呼んでいるつもりらしい。
たつが泣くと一番にそばに行って、ちゃんちゃん、と声をかけたり、そうっと手を撫でてあげたりしている。

ちいさくもけなげな、お姉さんです。

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October 12, 2009

食いしん坊。

食いしん坊。
昨日、ちいさな人と家に帰ってきました。

通常、赤ちゃんは出生後は体重が減り、一週間から二週間かけてようやく出生体重に戻るのですが、たつサンは3日目にして体重上昇傾向を見せ、退院時には出生体重を上回って助産師さんたちを驚かせて来ました。
改めて上の子たちの母子手帳をみると、やっぱりみんな退院時には出生体重を上回っていて、よく母乳を飲む子どもたちだと判明しました。
うーん、食いしん坊は遺伝子的なものなのでしょうか。

家では、きれいなお花が出迎えてくれました。
友人ririちゃんが贈ってくれた黄色・オレンジ系のかわいいアレンジメントに癒やされました(ありがとう!)。
そしてもうひとつ目をひいたのは、個性的で私好みの黒いダリアの花束。
きけば、四川先生が飲み会に行ったところ、学生さんたちからお祝いしていただいたとのこと!
お花やお祝い、四川先生にウイスキーを贈ってくださる方もあったそうで、真心こもった皆さんの祝福に、本当に嬉しさでいっぱいになりました。
こんなにたくさんの祝福をいただくたつサン、とっても幸せです。
私も最後の出産、今までの労をねぎらっていただくようで感激もひとしお。

退院したら食べたいものをなんでもリクエストしていいよと四川先生に言われ、お願いしたのは、フランスパンとライ麦パンとブリーチーズ、そしてたっぷりのルッコラ。
病院で丼いっぱいのごはんと手の込んだお惣菜ばかりいただいていた反動で、素材そのまんまのおいしいものが食べたかったのです。

…やっぱり食いしん坊は遺伝かもしれません(笑)。

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October 10, 2009

ご対面。

ご対面。
出産翌日、病院にはるとさあやが来た。
名前を考えてくれたり、「ママのおなかから出てきたんだよね」と話すはるは、さあやの時に一度経験しているからきっと大丈夫だと思っていたけれど、問題は甘えたい盛りのさあや。
赤ちゃんにヤキモチを焼いたり、嫌がったりしないだろうか――
そんな心配は杞憂に終わった。
照れくさそうににやっと笑って、指差している。
赤ちゃんだよ、というと、言い方を真似て、おそるおそる頭を撫でてくれた。

赤ちゃんが泣くと、すっかりお姉さんの顔で「泣いてるねぇ」というようなことを話す。
それでいて、出産数日前からずーっとべったり張り付いて常に抱っこをせがんできたのに、抱っこしようとしたら拒否された。
はるが、さあやの産まれた時にそうだったように、さあやもまたお姉さん心が芽生え、ママは赤ちゃんの、と思っているみたいなのだ。

本当に、子どもはこちらが思っている以上に様々なことがわかっているんだなぁとしみじみ思った。

さて、生まれたてのたつさんは竜というよりスッポンで、24時間体制で15〜30分間隔で授乳を続けている。
2日目は8時間ぶっ通し、最長12時間ぶっ通し。
つまりはたつさんが求めるほどに母乳が作られていないからなのだけど、母乳が作られはじめる3日目になったら少し楽になるかと思いきや、張りを感じるようになった母乳でもやはり30分間隔なのである。
3日目の夜にもなるとさすがに精も根も尽き果て、授乳しながらウトウトしてはっと目覚める、その繰り返しに。
4日目は疲れのピーク。
当初、通常より1日早い4日目退院を希望していたのだけど、世間は土曜日でも四川先生は研究会でお仕事のため、それにたつさんの先天性代謝異常検査の値がより正確であるものになる時間との兼ね合いで、5日目退院に変更したのだが、正解だった。
4日目のヘロヘロの状態で、家に待つ生体エネルギーの塊2つと対峙するのは、まずもって無理だった。

産後の第一は母体の休養というが、果たして私はいつになったら休めるのか…先行きがやや不安である。

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October 09, 2009

伊勢エビだ。

伊勢エビだ。
産後2日目、お夕食に「お祝い膳」が出た。
黒塗りのお膳をあけてびっくり。
伊勢エビだ!
しかも丸ごと1尾。

ほかにお赤飯とお味噌汁、ティラミスがついて、とっても豪華〜。
誕生日や体重などとともに「すこやかな成長をお祈りします」と手書きのカードが添えられている。

入院前、痛みと焦りから気をそらすのに旅番組を見ていて、伊勢エビ食べに行きたいねぇ!と話していたところ。
しばらくは外食も旅行もできないからな、と、しみじみ思いながら、ありがたくいただいた。

実は前回の出産とメンタル面ですごく違う点がある。
さあやは見た瞬間からすっごくかわいい!とまるで一目惚れ状態だった。
これは出産後に分泌される「しあわせホルモン」のせいなのだけど、今回はあんまりそれがない。
出産直後、四川先生に「ねぇ、かわいい?」と思わず聞いてしまった。
もちろんかわいくないわけじゃないのだけど、味わいが違う。
一目惚れというよりも、探り合うような感じで、ひとつひとつかわいいところを見つけていくような。
はるの時も確かこれに近かった。
「かわいいというより面白い」と良く言っていたのだけど、今回もそれに似ている。
さあやの時の恍惚朦朧とした感じではなく、もっと理性的な感じ。
子どもの性別によって、分泌されるホルモンて違うんだろうか、あるいはそのバランスが。

出産て神秘だなあ、と、ぷりぷりの伊勢エビを噛みながら、そんなことを考えている。

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October 08, 2009

良いお産でした。

17時に動けるうちに早めにとのことで分娩室にうつり、立ち会い予定の四川先生に連絡。
間に合えば立ち会い、くらいのゆるい感じだったのだけど、18時半くらいに着く!と連絡が。
陣痛の進み具合からもいい頃合いだ。

分娩室は和室。
布団が一枚しいてあり、ビーズクッションが2つのっている。
天井から、時代劇で見るような力綱もさがっている。
三人目にして今回初アクティブバース体験。

助産師学校の学生さんが見学ということで張り付いて下さったので、陣痛中腰をさすっていただいたり、陣痛と陣痛の間にはおしゃべりをして、徐々に強まっていく陣痛もうまく気をやり過ごせた。
(あとから聞いたら、陣痛中なのにこんなにリラックスした妊婦さん初めてでしたとのこと)
息も絶え絶えになってきた18時。
陣痛と陣痛の間も狭まり、1回の陣痛も長くなり、クッションを抱きかかえるように(あるいは倒れ伏すように)したまま動けなくなった。
そろそろ30分たったろうかと時計を見上げるが、経過わずか5分。
時間の感覚もなくなってきて、痛いと痛みが落ち着くのと、世界が痛みを軸にして動き出した。
和室にはただ、夏場の犬のような苦しげな息ばかりが響く。
陣痛がきている間さすっていただくので、張ってきました、おさまりました、とうわごとのように繰り返し、クッションに突っ伏したまま時計を見上げることもできなくなった頃、四川先生が到着した。
私の横に座ったらしい四川先生に顔をあげて目をみかわすこともできず、ただ手を伸ばして、手を一瞬握る。
それだけで、なんだかとても安心した。
腰をさする役割を、四川先生が変わってくれたようだった。

そこからはお産がずんずん進んで、口からでるのは呻き声ばかりになり、陣痛の波とリズムに身を任せ無我夢中、「19時9分です」「赤ちゃん産まれましたよ!」「おめでとうございます」と入り乱れる声に、ようやく安堵した。
背後ではなにか小さな生き物の気配、横で四川先生が「泣かない、泣かない」としきりに気にしている声。
やがてケホケホ何かを吐き出す音がして、三人目の赤さんが、初めての声を高らかにあげるのを私たちは聞いた。
立ち会いして意識が変わったのだろうか、勘弁してと言っていたへその緒を切る役割も、四川先生が果たしてくれた。


その日の朝に、名前が決まったところだった。
きっと名前がつくのを待っていたんだね、と私たちは話した。
三人目の彼には、竜、という字をあてた。
天と地を結ぶ「竜」、秋を表す「竜田」…イメージの源泉は尽きないが、これだと思える感があった。
戦国武将そのものではないけれどそれらしき名前になったし、以前決まった一字は見る影もなくなって、何度決定が覆ったかも覚えていないが、最終的にこれ以外にない、と思える名前を見つけられた…ようやく。
水神・竜を名に持つに相応しく、雨の降る日にやってきた。
四川先生も私もまなじりは下がっているのに(比喩じゃなく)、この竜は目の端がつり上がっていて凛々しい。
どんな子なのか楽しみだ。

今回初めてアクティブバースで産んだけれど、初回の座位分娩、2回目の分娩台での分娩に比べて、すっごく自然に力が入れられて産みやすかった。
もっとも、こちらも慣れて余計な力を入れずに済んだせいもあると思うけれど、自然な力に従って産んだせいか特別な処置も必要なかったし、産後もトラブルが少ないように思う。
回を重ねるごとに辛くなる後陣痛(子宮の収縮痛)はさすがにこたえるけれど、それ以外はすこぶる良好!
満足のいくいいお産ができたように思えた。

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October 06, 2009

産まれました速報!

ひとまずご報告。
2009年10月6日19:09、無事に3304gの男の子を出産しました。母児ともに元気です!

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陣痛…かな?

陣痛…かな?
待ちに待った本陣痛…かな?

それに値しそうな強めの張りが15分間隔で1時間ほど来て、でも痛みの方はまだまだ感あるのだけど、おしるしの本っ当に最初の最初が確認出来たので、「あのぅ…」と病院に相談してみた。ちょうど昼の12時。
出血が始まったのと、前回が2時間と極端に早かったので、今回は特に自分でまだまだ感があっても必ず病院に来るように言われており、予想通り「来てください」の指示。
本当にまだまだでまだまだな感じなのだけど病院に来てみた。

モニター計測を経て、内診。
やっぱり陣痛は15分間隔、強めの張りではあるけど、まだ余裕のある感じ。
内診は医師と助産師のダブルチェック!さすがお産で名高い病院、とちょっと感動。
チェック後、裏にまわった医師と助産師が、互いの診断を摺り合わせているのが漏れ聞こえてきた。
ひそひそながら「柔らかい!ですよね!?」と驚きに満ちた声、「5センチきてません?」と摺り合わせの声、「前回2時間…」という悩む感じの声。
2〜3分の協議の末、ようやく助産師さんが顔を見せた。

私に伝えられた情報は、
「いま4〜5センチくらいです、が、すごく柔らかいから、陣痛次第でもうあっという間に出てきちゃう感じだと思います!ので、入院、です!」

待合室に迎えに来てくれた病棟の助産師さんは、家族に「入院になりました〜」と平和にメールする私を見て「余裕って感じですね!?」と目をむいた。
「まだまだ感あるんですけど…」と申し訳ない感じで、分娩室はおろか陣痛室にも「ほど遠い」感の私は、空いている個室に陣どって、陣痛の波が来るのを待つことに。
「歩きまわったり階段昇降したりはいいんでしょうか」の問いに、「どんどんしちゃってください!売店いったりとか、ご自由に」とのこと。
長丁場になりそうな気配、気長に歩いたり休んだりしてみよう。
赤さんは元気いっぱい、病室に入り、心音をはかった14時くらいから、10分間隔になりだした。

早速携帯用の電池と、もしも早々に産まれた場合子どもたちが会いに来た時用のお菓子を買いに、階段を使って売店へ。
2階から地下1階までと短距離ながら、重力がきくのかビシビシ痛みを感じるようになってくる。

戻ってきたら「おやつで〜す」と、プリンが出された。
おやつ!
そんなものがあるんだぁ〜!ちょっとびっくり&嬉しい。
よくよく考えてみると授乳のための栄養補給とかで上2人の時もあったような気がするけど、すっかり忘れていた。
おやつをわくわくいただく15時、痛みも強めになり5分間隔に進んできて、15時半くらいには3分間隔に。
まだ痛みは骨盤以前の感じで1回の張りも弱め、このまま1回1回が強くなれば、進んできますよ!とのこと。

痛むために廊下を往復という苦行を積極的に行うのは、きっとこういう時だけだろうなぁ。
途中「うっ!」と陣痛で立ち止まる怪しい私を見かけた助産師さん、「なかなか強くならなくて」という私に「大丈夫!いつか必ず強くなります!」と頼もしい声をかけてくれた。

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ぐりとぐらのかすてら

ぐりとぐらのかすてら
ぐりとぐらのかすてら
先日子どもたちと、絵本『ぐりとぐら』に出てくるかすてらを作った。
卵3個をふわっふわに泡立てて卵の力でふくらませるかすてら。
正方形のケーキ型で焼き上げたら、断面がきれいな黄色になっていた。

市販のカステラは私がなにより好きなおやつで、たまに買ってくるのだけど、手作りのほかほかもなかなか悪くない。
今回のレシピは素朴な、卵の味がしっかりするかすてら。
いざ焼きあがったら市販のものに比べて幾分しっとり感は少ないものの、素敵なおやつになった。

その数日後、はるが「かすてらの作り方」を書いて持ってきてくれた。
ボウルで卵を泡立てているところとか、四角が二重に描かれたオーブンで焼き上げるところ、割る前の卵に、牛乳や小麦粉を足したボウルなどが書いてある。
なんとも素敵なレシピ!
思わず写真をとらせてもらいながら、子どもとはいえ手順を結構覚えているものなんだ、と驚いた。

子どもの絵の線は、思い切りが良くていい味が出ている。
画家・松本竣介は自身の子どもの絵をお手本に作品を描いたりしていたそうだけれど、そんな気持ちもわかる気がする。

はるが描いてくれたレシピは、なんだかここのところ精を出している「おやこ料理教室」のご褒美のように思え、嬉しかった。

さて次は、何を作ろうか?
…というより、いつまでおやこ料理教室を続ければ、赤さんは出てくるのでしょう(笑)。
予定日をついに一週間過ぎてしまったというのに…

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October 05, 2009

いのちのいとなみ。

生命に最も強く作用するものが、食に関する欲望であることを、私は今痛切に実感している。

ここのところ、食に関する本ばかり手に取っている。
それは、名づけの件からの逃避でもあるのだが(結局まだ決まっていないのだけど、四川先生、1/2は私の意見を通してくれたので、残りは先生に任せて静観することにした)、それと同時に、なんとも抗いがたい衝動を持って、食に関する本ばかりに手を延ばしてしまう。

相変わらず毎日の「親子料理教室」は続いていて、もう書くほどのこともなくなったが、アイスクリーム、カステラ、もちもちパン、スコーン、タフィー、コロッケ、ハンバーグ、栗のクリームなど、おやつを中心にさまざまなものを作り続けている。

そんなだから、自然と食べ物に関心がいって、本棚からそんな本を取り出すのか、あるいはその逆で、本棚からそんな本ばかり手にとっているから、料理にばかり精を出すのか。
そこは、鶏が先か卵が先か、に似た様相である。

近頃の一番の気に入りは、随筆の名手との誉れ高い、團伊玖磨の『パイプのけむり選集 食』。
一度読み終わった途端にまた最初から読み始めてしまった。
今朝は、その中に紹介されていた詩人・草野心平氏から伝授されたという支那粥「草野粥」をとろ火でことことと作りながら、キーボードに指を走らせているし、数日前にはやはり本に紹介されていた珍味を通販で注文したりもした。

陣痛待ち、とはいえ、今はほとんどお腹が張っている時間の方が長く、時間の経過につれて張りも強くなり痛みも出てきたものの、本陣痛につながるような大きな波が来ずに、痛いなあと思いながら毎日をだらだらとやきもきと過ごしているので、自然、ストレスも大きくなっているのだろう。

その気散じが食につながるというのは、私自身が食いしん坊であるというだけでなく、これから人間一人産みださんとする生命そのものの働きであるように思えてならない。
いのちをつなぐいとなみは、食にあるからだ。
いのちと密接につながった食に関心が向くのは、人の本能のようなものなのではなかろうか。

さて出来上がった草野粥は、実に簡単にできる上おいしくて、非常に好評であった。
材料はたったの4つ、作り方はとろ火で煮るだけ。
注意すべきことも特にはない。
大人1人前なら、御猪口で米1:上等のごま油1:水15杯をそれぞれ計量し、2時間とろ火で煮込むだけなのである。最後にぱらぱらと塩を加える。
※我が家で4人前をつくってみたところでは、ごま油が御猪口4杯も入っては多い気がしたので、半量の2杯にとどめた。それでちょうどよいか、もう少し減らしてもよさそうな具合に思えた。

朝。
ことことと音を立ててできあがる朝がゆに添えて、青菜のおひたし、卵の黄身の味噌漬け、雷こんにゃく、自家製梅干し、ザーサイ、にんじんとだいこんときゅうりの生姜風味の浅漬けを用意して「朝がゆヴァイキング」にすると、それだけでとても贅沢な心持ちになった。
たっぷり食べても、なにせ4人前で米1合入っているかどうかなのだから、胃の腑が苦しくなりすぎないのも良い。


また、この團氏の文庫本のあとがきには、「ダン違いの壇さん」というタイトルで壇ふみが父・壇一雄氏について語っている。
この壇一雄氏の『壇流クッキング』もまた、面白い。
以前古本屋でみかけ、友人MKMKに勧められて手に取ったこの一冊は、語り口が実に小気味よい。
読んだ当初ブログに書いたような気がしていたのだが、見直してみたら書いていなかった様子。
こんな名著を、もったいない。

團氏の本が「食べる」ことに力点を置いて語られているとしたら、壇氏の本は「作る」ことに力点を置いている。
もっとも、双方とも相当な食いしん坊とみえ、本の向こう側では、食べる/作るの両方に多大な情熱をもってあたっている様子もうかがいしれる。
本のこちら側は思わずごくりと生唾を飲み下すのだけれども、一度「食いしん坊熱」が騒ぎ出すと、もう大変なことになる。
とまらない。
昼にはついつい、玉ねぎを飴色に炒め、トマトを加えてカレーベースをつくるところからはじめて、1時間以上かけて丁寧なカレーを作ったりしてしまう。

陣痛待ちの手持無沙汰からなのか、痛みを考えないように動いていたいのか、あるいは単に食い意地が張っているだけなのか――。

今日も四川家のキッチンは、休む間なく、フル稼働中。
その前に、文庫本を手にした真剣な面持ちの妊婦が1名、佇んでおります。
天高く、馬肥ゆる秋なのでございます。

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October 04, 2009

痛い!…のに?

40週と5日目、なかなか本陣痛にならず、まだかまだかと朝な夕なにかかってくる電話や毎日今日来るかも夜中かもと気をもむ家族にも、少々ストレスを覚えるようになりました。
…だってこればっかりは、誰も何もできないよ!

お産のメカニズムというのは、胎児が自分で「準備OK」というサインを伝えて、特定のホルモンが分泌されなければ、始まらないものなんだそうです。
前回さあやの時に思いましたが、やはりこれは生命の神秘であって、人為的にどうこうできるものじゃないのです。

毎日痛みはじわじわ強まっているし、張りまくってもいるのに、本陣痛が来ない。
…つまり、痛い思いをしながら周囲に焦らされている私は、非常にストレスフルになっているわけなのです。
そりゃ私だって早く産めるなら産みたいのです。
このじりじりじわじわ、虫歯の痛みはじめの鈍痛が始終お腹に張り付いているような感覚から解放され、早くあのとんでもない痛みを経験して、すっきり大仕事を終えてしまいたい。

だけど、お腹の中の人がその気にならなけりゃ、本陣痛にはならないんです。
…こちらがいくら気をもんだって、来る時にしか来ないんです。

と、わかっていても。
いくら母がいてくれるとはいえ四川先生がいる休日に産まれてくれた方がいいなぁ、あんまり遅くなって誘発分娩になるよりは自然に産みたいなぁ、とも逡巡し、結局すべてを「ま、なるようにしかならんさ」とうっちゃっておく私なのでした。

昨日は40週検診の2回目、なんと予約の13時半の時点でようやく10時台の検診が終わったところだという混み具合。
途中外出し、食事したり病院まわりを1時間以上散歩して呼び出しで戻ってからまた1時間待ち、モニター計測でまたたっぷり時間がかかって、家に着いたのは19時でした。
「今日は満月なんですよ!満月前後はお産の多い時ですから、波に乗れるといいですね!」と助産師さんに励まされ、また42週過ぎの過期産での入院や誘発分娩の説明のため次回41週検診では医師からの説明があること(また長くなる!)、なるべく家族と来てほしい旨が告げられました。
お〜い赤さん、なんか大変なことになりそうだから、早く出ておいで。

「それ都市伝説だよ」と看護士さんに笑われた、陣痛に効くというオロナミンCを買って帰宅、悪あがきで母の処方のアロマテラピーで陣痛誘発の足浴。
いつもは仕事の集中用に使っているミントのオイル(子宮収縮効果がある)を薄めたものを頭にザンブリとかぶって、自然な陣痛を待っています。

…痛いんだけどなぁ。
一定以上強くならない痛みをずっと抱えていると、はるを産んだ時のあの48時間の苦痛が目の前に繰り返されるようで、しっかり休んだり食事したりしよう、と固く思う週末なのでした。

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October 01, 2009

宿願達成:神無月

とうとう10月になりました!
10月に産みたい〜とずっと念仏のように唱え続けて、はや半年以上。
赤さん、ちゃんと聞いてくれました!ありがたいなぁ。
生まれる前から親孝行なことです。

なんで10月だったかというと…あまりにも大人の事情でお恥ずかしいながら、今日10月1日から、健保から支給される出産一時金が4万円値上がりするのです。
予定日29日から2日しか違わないのに4万円の差って…と、我ながらみみっちいですが、どうせなら10月がいいなぁと思っていたのでした。
大枚はたいての出産です、いただけるものはいただきたいのが人情というもの。
とはいえ、こればかりは天と赤さんの意向。
どうなってもいいやという思い半分、10月がいいなが半分。

生まれる前から親孝行だねぇと私が言うと、母は「きっと10月以前に産まれたら叱られると思って恐ろしくて出られないのだ」と親族一同の合意を披露。…全く、ひとをなんだと思っているんでしょう(笑)。
そしてまたそれにしたり顔で頷く伴侶もまた。

子どもたちは「赤ちゃんいつ来るの?」と、わかっているのかいないのかソワソワ。
計画魔のはるは、赤ちゃんが来る日まで計画したくて、ウズウズ。
産まれるところに立ち会いたい、と言っているので、頑張ってくれています。

さあ、いつでも臨戦態勢。
お腹が頻繁にはっている今も、潮汐の時間を睨みながら、本陣痛を待つ四川一家です。

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