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December 2008

December 30, 2008

雪山へ…


「スキーがしたいなぁ!」が、冬になると定番の口癖になる四川先生。
対して、多くのスキーファンを敵に回すのを承知で申し上げるならば、その面白さがちっともわからない私。
結婚して以来毎年、彼のこの言葉をのらりくらりとかわしてきた。
お互い雪降る北国の生まれながら、そこは嗜好が違うもの。
私もそこそこスキーは経験してきているので、「食べず嫌い」ではなく、しっかり食べた上で苦手なのである。
子供の頃から大人に至るまでスキー場へ1時間ちょっとで行ける場所に住み、学生時代は「スキーをやらなくてなにをやる」と言われた土地に住み(ちなみに私は「鍋」と答えた)、それなりに雪山へも足を運んでいた上での、結論なのである。

だから、今年、結婚5年目にして一層声高になった「スキーがしたいなぁ!」も、にこやかに笑って「いってらっしゃい」と自分はハナから逃げ腰だったのだが…
「はるに雪を経験させる」という義父発案のお題目のもと、雪山に引っ張られてしまいました。

数年ぶりに訪れるスキー場。
実はスキーは苦手でも、雪山の風景は嫌いではない。
木々の枝が雪に白く塗られた姿はとても美しいと思うし、すべてが白銀に包まれる幻想風景も大好きだ。ただし、自分はあたたかな場所からそれを眺めるのを前提として。
世の中、いろいろな嗜好の人間がいるもの。
どうやってもそこに楽しみを見出せない人というのも、いるものなのだ。
いくら雪の日生まれとはいえ、まつ毛が凍りつく寒さというものに、私は耐え切れないのである。

義父と四川先生は意気揚々とリフトへ。
私ははる担当として、そり引き係。
はるは楽しみにしていたのだが、いかんせんこの日は天候が悪かった。
地吹雪。
風がとても強く、さあやるぞ!と外に出た途端、強風に煽られよろめいて、地吹雪で氷の粒のようなものが顔にバシバシ当たってくるのが、彼は耐えられなかったのだ。
「もうイヤ!おうち帰る!!」
スキー場にすら入れず、その入り口だけで(笑)リタイアした。
なだめすかしてそりにのせ、少しひっぱってあげると喜ぶのだが、斜面を登ろうとしたら転び、また絶叫が始まる(笑)。
結局「一日レンタル」したそり、10分ほどで御役御免となり、しきりに「休憩しよう」というはると、ロッジでココアを飲んで義父と四川先生の帰りを待った。

生憎の天候で、ふたりもひとすべり程度しかできなかったのだけれど、四川先生は眠っていた血が目ざめて(?)、スキー熱再燃。
滞在中にもう一度くらいは雪山参拝と相成るかもしれない。
(できればその際は、私は御免被りたいものだ)

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December 29, 2008

こどもとクリスマス

こどもとクリスマス
こどもとクリスマス
こどもとクリスマス
こどもとクリスマス
クリスマスイヴ、我が家では朝からこどもたちとクリスマスの準備を楽しんだ。
まずは、サンタさんが来てくれるように、部屋のおそうじから(笑)。

クリスマスケーキを焼いて、今年初めて挑戦したローストチキンの準備、クリスマスパスタとサラダをつくる。

*クリスマスサラダ
スライスしてサラダに混ぜる予定だったラディッシュ、ふと思いついて、サンタにつくってみた。
ラディッシュを角度をつけて削ぎ、黒ごまで目をつける。
白ヒゲは思い浮かばなかったので、海苔で東洋風の(プリングルズ風?)ヒゲをつける。
そうやっていたら、グリーンサラダにもついつい手をかけたくなって、ツリーに見たてて遊んでみた。

*クリスマスパスタ
先日いただいた可愛らしいクリスマスモチーフのパスタ。
チーズとブロッコリーのソースでつくったら、この日一番の人気メニューに!
さあやも両手でつかんで、せっせと口に運んでいた。

*クリスマスケーキ
何味にしようか悩んで(レーズンやナッツを入れたいけど、そうするとはるが絶対食べないので)、フードプロセッサーに板チョコ、レーズン、シナモン、ココアパウダーをいれてペーストにしたもので、平たいパウンドを焼いた。
そこにはるがチョコ味のホイップクリームとクリスマス飾りで飾りつけをする。
仕上がりは、(思いつきの割に)なかなかのお味。

*ローストチキン
そして、今年の初挑戦。
市販の、皮がプルプルで甘めのソースをからめたチキンは得意じゃないので、塩味の、皮パリパリを目指して、仕込みをした。
よく洗った丸鶏を、沐浴させるみたいに塩を擦り込み、
冷蔵庫で少し寝かせる。
その間にスタッフィングを準備して、鶏のお腹に詰め、全体に油を回して、オーブンで一時間じっくり焼きあげるのだ。
レシピは母に聞いた。
母がアメリカで覚えてきた、私の実家の懐かしい味。
あの時の弟と同じくらいの自分の子どもたちに今度は私がつくる番。
いつの日か、さあやに伝えて、引き継いでいきたいハレの食べ物。


楽しい夜は更け、サンタが世界中の空を駆け巡る。
ハレルヤ。

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December 23, 2008

おとなのクリスマス

クリスマスムード溢れる街を通り抜け、憧れの方、kanameさんのご自宅にお邪魔させていただいた。
kanameさんご夫妻は、芸術諸般にわたる深い造詣、そしてウィットに富んだユーモアがとても素敵で、ここ数年「ア・ラ・カルト」をご一緒させていただいたり、私と四川先生の憧れのご夫婦である。

この日は池袋までご主人様が愛車でお迎えに来てくださるところからはじまり、お心づくしのクリスマスランチをいただいた。
オキーフの花やロスコの絵、オレンジ色と黄色のきれいなポプリなど、素敵なものに飾られたお部屋で、北欧アンティークの食器にサーヴされたおいしいお料理を、きりりと冷えた白ワインでいただく。
レバーのパテ、そしてビーフシチュー、デザートのアイスにコーヒーがかかっていて、どれをとっても繊細で柔らかなお人柄を感じさせる最高のおもてなしをいただいた。
お話しも、社会情勢から仕事への向き合い方、シーン別に選ぶ音楽のお話しほか、毎週図書館に行かれるというお二人のお話は、豊富で種が尽きない。楽しくて、時間を忘れてずっとおしゃべりを楽しんでいたいと思ったほど。
帰りには四川先生の分とレバーのパテ、子供たちへクリスマスのパスタをお土産にいただいたり、端々にさりげないお気遣いがあふれ、感激しきりの一日だった。

お食事をいただいた後は、kanameさんとご一緒に、年末恒例、蛙月庵年越しお仕度展へ。
ずっと見たいと思っていた自由学園明日館経由で、池袋のブックギャラリー・ポポタムへ。
作家の高橋菜穂子さんとは、先日ばったり歌舞伎検定帰りにお会いした時もだけれど、お目にかかったのはたしかこの日が5回目なのに、旧知の友人のように、気さくに話しかけていただく。
今年も、素敵なものが並ぶ、年越しお仕度展。
この個展にお邪魔すると、新しい年を迎えるのがとても楽しみになる。
手拭いや小風呂敷、文香、ぽち袋などなど、それぞれが遊び心に満ちて、わくわくしてしまう。
今まで六年間の個展に出展された作品が再度見られるふりかえりも嬉しく、過去のものも、菜穂子さんのご厚情に甘えてこれもあれも欲しいと注文させていただいた。

素敵な(そして大好きな)方々とご一緒させていただく、なんとも充実した一日を過ごしたこの日。
贅沢なクリスマス休暇。
今年最後のお約束は、今年という一年を彩ってくれました。

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December 20, 2008

うれしくやし…!

江戸検、今日結果が届いた。
「おめでとうございます!あなたは準1級に合格しました!」と、赤い文字が踊る。

しかしこちらは、苦虫を噛み潰したような顔。
そう、80点以上が1級認定される中、私の成績は75点。あと5点も足らなかった…。
昨年は難しすぎて1000人の受験者中、2人。
今年は易しくなる!との前評判で、実際に昨年のとっつきにくさに比べたら、まだ良かったのだけど…それでも、目標には程遠く。
合格特典に「1級:無料」が数々踊る中(江戸東京博物館の他、日光江戸村までも!無料になるなんて!)、準1級の合格特典として配布されたのは、「浅草花やしき」の無料券1枚。思わず爪を噛んでしまう。
2級→準1級と、階段を半分昇ったものの、ちくしょうこんにゃろめ、来年こそは、という思いも(ほとんど意地で)沸き起こる。
(ちなみに、「ちくしょうこんにゃろめ」は、大好きなドラマ『奥様は魔女』で、ダーリンの親友ラリーの口癖。にくめない響きがちょっとお気に入り。)

来年こそは…とメラメラ、リベンジ魂を燃やすのでした。

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December 16, 2008

コンテスト結果:ご声援ありがとうございました!

先日開催された「僕のルール、私の事情エッセイコンテスト」では、ご声援をありがとうございました!
入賞こそ逃しましたが、直前までトップ争いであったそうで、なかなかの善戦であったと伺いました。
ひとえに皆様のおかげです!
ご声援、本当にありがとうございました。

さて現在同サイトでは、一般投票候補となった作品を、それぞれに寄せられたコメントを含め、公開しています。
もしかしたら、あなたが書いてくださったコメントが、ここに掲載されているかもしれません!
ぜひ、チェックしてみてくださいね。

本当に、ありがとうございました。
またいろいろなことに挑戦していきたいと思いますので、どうぞご支援のほど、よろしくお願いいたします!

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December 15, 2008

こんなところに落語?!

無性~にケンタッキーフライドチキンが食べたくなった昨日。
以前川崎に住んでいたときは、近所に「お届け」対応のお店があったので、そのつもりでWeb検索をしはじめた。
どうして~も、ケンタッキーが食べたい。
しかし、残念ながらこの地域にお届け対応の店舗はなく、諦めを余儀なくされる。
と、そのKFCのWebサイトを見ていたら、ピザハットと経営母体が同じということがわかった。
(もしかしてピザハットのチキンてケンタと同じ?!)という淡い希望を胸にクリックしてみると、
サイト内バナーの中に「ピザハッ亭」、というのがある。
なんじゃいな?とクリックしてみたら…

若手落語家の落語が見聞きできるではないか。
びっくり。
こんなところで寄席に会えるなんて?!

ちなみにはるの好きな落語「あくび指南」も映像配信されていたので、はるとさあやと三人で観た。
噺家っていうのはすごいなぁ、と、改めて思う。
はるははるで、噺家が扇子を煙草に見立てるのが気に入って、私の扇子で真似をしていた。
表情ゆたかに話すのに興味を持ったのか、さあやもじーっと見入っている。
お手軽寄席、冬ごもりにちょっとおすすめです。

ピザハッ亭
http://podcast.pizzahut.jp/rakugo/

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December 14, 2008

冬の愉しみ、到着。


待ちに待った新刊が、2冊も出ていた。
大好きな作家・吉田篤弘の『小さな男*静かな声』と(氏の著書についてはこちらでも言及)、服部真澄の『清談 佛々堂先生』の続刊(前刊についてはこちらで惚れこみ公開中)。
帰省し、両親に子どもを預けられる「冬休み」にじっくり読もう、と今から愉しみにしている。

近頃ゆっくり書店を見るということも、叶わない。
そんな中で、「続刊が出ていましたよ!」と教えてくださる声や、たまたま電車の待ち時間に立寄った駅ナカの書店での運命的な(?)出会いで、この二冊が手元に揃った。

珍しいことに、既に新年について思いを固めている今年の私(来年こそは今までとは一味、違ってくるといいのだけど)。
今年と来年のはざまにある「冬休み」、どんな本で年の瀬を締めくくり、どんな本で初春を飾ろうか…それがこの、とびきりの二冊であることが、心躍るばかり。

赤穂浪士の討ち入り日を迎え、冬休みも間近。
あと二週間で、今年もおしまいです。
常と変わらず、休み前がめまぐるしく忙しいのだけど…!
病も流行りはじめましたが、皆さまどうぞお体お気をつけなさって、残り僅か楽しまれてくださいね!

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December 13, 2008

すすはらい。

今日は暦でいえば煤払い。
毎年「大掃除までほったらかし」が多いのだけど、煤払いだと気づいてしまったのに何もしないのが気にかかりはじめる。

よし。
と意気込んで、とりかかった大掃除は、PC内のデータのお掃除。
気づけば空き容量が10%以下になっていて、さすがにこれはあまりよろしくない、と。
いらないデータを捨てて捨てて、クリーンアップ、最適化…。
レスポンスも遅くなってきているので、四川先生には買い換えろと言われているのだけど、頑なに変えないのは、やっぱりこのPCがとても気に入っているせい。
サイトウマコトデザインの白いノートPC、いかに安価で快適でスペックの良い新機種が出ていようとも、変える気になれない。便利さからMacからWinに浮気したけれど、やはりグッドデザインを身近にしていたい気持ちはなんら変わりないのだ。
PC購入以来、ずっと変えていなかったデスクトップもこれを機にと変えてみた。

2003年の購入来ほぼ5年間、薄いミルクココア色に歌麿の浮世絵だったのを、
心機一転、鈍色に山口晃の広目天の画像にする。
絵の魔力なのか、広目天のご利益か、雰囲気がサーっと変わるのを感じる。
広目天、西方守護の四天王としか記憶になかったので、少し調べてみた。

広目天は、仏教の四天王で、仏国土の四方を守護する武将のひとり。
須弥山の頂に座す帝釈天を中心に、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が守護する。
四天王はそれぞれ鎧に身を固め、岩や邪鬼を踏んで立つ姿で表されることが多く、手には剣や槍をはじめ武器を握っている。…が、広目天はちょっと変わっていて、筆と巻物を持っているのだ。
広目天を表す梵語のヴィルーパークシャは、「尋常ではない目を持つもの」という意味だという。そこから「千里眼」だと拡大解釈されて「広目」天と訳されたとか。
ネット上をいろいろ見て回っていたら、情報処理論の研究者が「情報の神」と位置づけて紹介していた。

…なるほど、PCの守護には、もってこいのような気がする。
実は先月「トロイの木馬」が私のPCにやってきて、PC内のノートンくんが駆除してくれたのだけれども、それ以来不具合が続いている。
ここはひとつ、広目天さまのお力にすがろうではないか。

が、ここにひとつだけ、問題も。
山口画伯の作品があまりに素敵すぎるので、ことあるたびに使用中のアプリケーションをタスクバーに格納して、デスクトップに惚れ惚れと見入ってしまうため、PCに向かう時間がちょっとだけ増えてしまった。
いや、しかし、ものは考えよう。
山口広目天さまに見入って気分は変わっていて、むしろ作業効率は上がっているかも…?
いくら煤払いをしても、除夜の鐘まで煩悩の吹き飛ばない、私のようであります。

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December 12, 2008

蓮根の毎日。

ときどきかなしくなる。
いつも懸命に前を向いてひたすら走っているような気がするけれども、自分が「こうありたい」と思うように、行動が伴えていないこと。
その結果、自分の足元が、ちっともしっかりとしていないこと。
まだまだ足りない。
全然なにもできていない。
そういう思いでいっぱいになる。

自分が今できる精一杯を、無理にならない範囲内でやっているとは思う。
でもそれが、我慢ならない。
本来なら、「ちょっとだけ無理」をしたら、もっと良くなることがたくさんあるからだ。

もちろんデメリットはその「ちょっと無理」が度重なると体にテキメンに現れてくること。
それに、「ちょっと無理」というのは、「とても無理」とは違って、「がんばっちゃったな感」(反省と諦観に近いながらも非常に充実した達成感)がなく、進行してからでないと自覚症状があまりなく、常習化すること。
でも基本的には、「ちょっと無理」するくらいじゃないと、自分で納得のいく成果があげられない。
「…仕事Mだよね」と、誰かに言われたことがあるけれど(笑)、たぶん当たっているような気がする。

一番かなしいのは、そういう状況を、自分で自分に言い訳してブレーキをかけねばらないこと。
とかく時間が自分の思うように使えず、やるべきこと、やらなければいけないこと、やりたいこと、それぞれがどれも中途半端な状態になっているような気がする。
泥の中に埋まって沈み込んでいるような気がする。

「いま、自分にできることを。」
でもそれって、「最大限に」できることを、だったら、もう少し違うのに、と思う。
何においても。
今の自分は、自分で自分に縄をかけて、くくりつけている状態。
…誰しも、こういう逡巡を抱えながら、毎日を送っているのかもしれない。

本を読んだ。
俣野温子さんの本。
タイトルは『育児に疲れを感じたら』。
図書館で見つけたとき、手に取らずにいられなかった。
子どもを愛していても、家族がどんなに大切でも、自分に与えられた責任との葛藤の中で悩む人は多いだろう。
それはこの「子育て中」という特殊な環境のせいだ、と、この本を読んでそう思った。
そこに書かれていたのは、まさに私そのものだった。
ああ、こうやって、乗り切ってきた素敵な先輩が、世の中にはいるんだ、そう思った。
本にはこうあった。
「母親の役は責任と重い荷物を背負わされる
とても過酷な側面を持ち合わせていて
自分の持てる幅がせまいと
人生という長い道のりは困難を極めます。
子どもとの関係は育てているのではなく
育てられているのです。」(『育児に疲れを感じたら』俣野温子著より引用)
ああ、そうか。
こういった日々は近視眼的なもので、少ししたら、「あの頃が懐かしい」なんて目を細めるほどに、大切なものなのかもしれない。
がむしゃらにただ突っ走ったり、自分に必死でブレーキをかけてあるいた日々が。

子育ては大変だ。
けれどもその何倍もの喜びも、そこにはある。
天国は幼子のようである、というけれども、幼子たちは本当にそれぞれに奔放で、生命に溢れ、信じられないエネルギーの塊で、こちらが振り回されてしまう。
そんな中で自分自身のあり様を一定に保つ、というのは、本当に難しいことだ。
体調にしろ心の状態にしろ、あるいはなにか生み出したり作り上げる際のクオリティにしろ。
がんばっている人をみると、自分も、と思うのだけれど、その思いをそのまま行動に投入できないのが、もどかしくもなる。

かといって、子どもたちと近しく過ごす日々を手放す気には到底なれず、いっそのこと保育園やベビーシッターに預けて、自分は仕事に生きる、という道も選択できない。

欲張りなのだ。
私は。

泥の中からすっくと伸びてまっすぐに咲く蓮の花。
そうなってみたいものだと、胸にひめつつ。
まだまだ泥の中の「蓮根」です。

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December 10, 2008

あいをコトバにしよう!

…という、日本語にするとなんだかこっぱずかしいんですが、
SAY LOVE!! Domino Project
というものを、Yahooのバナー広告で知りました。
一人ひとりの”LOVE”なメッセージを、ドミノ・ピースとして、参加するというもの。
興味本位で参加した私に、手繰る糸の行き着く先は良くわかっていないのですが、
少しの「いいこと」が世界に伝わっていく、そういうプロジェクトだそうです。

http://saylove.jp/domino

なんだか面白そうっと思って、私も個人的なメッセージを、四川先生にあてて書いてみました。
左下に「ドミノ検索」があるので、自分で入力したメッセージの番号を「みてみてね」とだけメールして探してもらうと、なんだかちょっとだけこそばゆい、内緒の恋文のようにもなります。
4377、が私の番号。
ごく個人的なLoveでありますが。

良かったら、ご主人に、恋人に、家族に、大事なともだちに。
ちいさなLoveドミノピースを届けてみませんか。

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December 09, 2008

紋付きで。

紋付きで。
そういえばアップしていなかったのですが、先月下旬に、はるの七五三に行って参りました。

この日のために用意した晴れ着、正絹に空と雲、青空を背にした松、背には富士山と鷹の描かれたお着物で、四川家の家紋を染め抜いていただきました。
袴は仙台平…とは予算上いかなくて(笑)、仙台平っぽいポリエステル(洗えるしね)。

七五三の男の子の着物、金襴緞子やカラフルなのやら、今様の豪華なものは多いのですが、私としては、できればシックで、やっぱり「晴」にちなんで空のものを着せたくて…。
はる自身「着物カッコいい」と気に入ってくれた模様。
試着したときから脱ぐのを嫌がるほどに、好きになってくれたようです。

私も着たいお着物があり、四川先生にと準備した男着物アンサンブルもあったのですが、結局はる一人がお着物、あとはよそいきの洋服でした。


たぶん「昔ながら」の七五三スタイル。
八幡宮ではお孫さんのある方でしょうか、何人かにお声をかけられ、外国人の方に写真のモデルを頼まれ、お詣り後に町を歩いていたら「よっ!若君!」とお声がけいただきました。
お抹茶屋さんでは、お客さんに「歌舞伎の子役みたい!」と言われ、はる、まんざらでもない様子(笑)。
もちろん歌舞伎ファンの私もニンマリです。

「お着物楽しかったよ」とおうちに帰ってきました。
予定していたお店でのお食事は時間の都合上できなかったけれど、写真撮影もおじいちゃんおばあちゃんと一緒に撮るため正月に延期だけれど、なにより、家族で一緒に出かけるだけで、「晴れ」気分の嬉しい一日でありました。

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December 08, 2008

作品を朗読していただきました。

12月7日、仙台朗読祭というところで、ぎんのそよかさんが私の掌編作品「手紙」を朗読してくださいました。
2001年以前(時期もはっきり覚えておらず)に書いた作品ながら、忘れずに、再び掘り起こしてくださったぎんのさんと、その縁を結んでくださった森丘理々さんに、深い感謝の念を捧げたく思います。
お二人に敬意を表し、作品を掲載いたします。
この頃書いていたシリーズで、9作品ほどある中のひとつです。
他作品を気にしてくださった方、ご一報いただけましたら、ご覧いただける形でお届けしますので、お気軽にお申し付けください。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
「手紙」


ちかごろ、本ばかり読んでいる。
年の瀬が近付くと、仕事もあまり忙しくないから、時間ができるのである。今日ももう3冊ばかり読んだ。小説と、まだ解明されていない世界のミステリーの本と、難しい本である。難しい本は、あまりに難しいので、ななめに読んだり、さかさに読んだりして、言葉の並びを楽しんだ。充実感があった。
夜の露が窓につけたあとを指でなぞり、半キロ先にあるしょうゆ工場から出るもくもくした煙の出るのを見ていると、窓を叩くものがあった。郵便屋である。全身真っ赤な制服に身をつつみ、赤い傘をさして、空中をここちよさそうに上下している。名前を確認して一通の手紙を手渡すと、上昇気流に乗ってせわしく昇っていった。年の瀬になると彼は忙しくなるのであろう。手紙は、恋人からであった。ごくたまに、手紙がくる。
封をあけると中は空っぽで、ふってみても覗いてみても、何もない。
からかわれたようで賦に落ちないので、台所へいって焼き鮭の残りでお茶漬けをこしらえて、気分転換をする。
本屋に行って目新しいものでも探そうと古いスニーカーに足を突っ込むが、ふと思い付いて鏡台に座り、紅をさすことにする。
鏡台の覆いをとると、体のまわりにほこほこと春の色が漂っている。
右手をあげる。すると春も一緒に右にあがる。首を左に傾けてみる。やはり、春も一緒に傾く。
あまり陽気なので香水を吹き付け、一張羅のつるつるしたワンピースに着替えて紅をさした。靴箱の奥から、滅多にはかないハイヒールまで取り出して外に出たが、春に包まれているとはいえ外はやはり肌寒く、カーディガンを取りに一度戻った。
あのひとも、なかなかオツなたよりをよこすものだ。
上機嫌でいつもより遠回りをして本屋に向かう。冬枯れの木々が羨ましそうに私を見るので、枝に手を触れるとすらりと新芽が顔を出す。公園にさしかかるとゲートボール中の老人が近寄ってきて、なかなか良い春ですな、などと言うのでますますもって、気分が良い。色合いもいい、漂い具合もいい、と老人があまりに褒めるので、気分が良くなるごとに体が軽くなり、気が付くと10センチほど浮いていた。
油を売ってばかりいたので、本屋についた頃にはもう閉店していた。隣の文具店で便せんと封筒を買って帰り、恋人に礼の手紙をしたためた。
明日投函する頃には、春は少し、霞んでいることだろう。

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December 07, 2008

すてきなお茶の時間。

すてきなお茶の時間。
すてきなお茶の時間。
先日いただいた、Au bon vieux temps のコンフィズリ。
このシックなキャラメルとゼリーは、いま我が家のコーヒータイムの「最上級」に位置付けられています。

例えば気持ちがささくれてがさついてどうしようもないときや、反対にベルベットのように滑らかで優雅な気分のとき、そのいずれの状態にあっても、気持ちを同じ高みに持ち上げて良い状態に保ってくれる…そんな、魔法のようなお菓子なのです。

私が考えるに、この魔法の正体は、たまらない美味しさ。
口に含む度、ほどよい甘さを中心にしたお味に、意識のすべてを持っていかれてしまうから。
個装されているけれどもお味の表示はなく、この味は一体なに?と味覚の謎解きの旅に出るせいで、その魔法はさらに効力を増します。

ちびちび味わって、味わい尽くす頃には、「おいしかった」と、緩む口元だけが残っているという…

美味しいものに目のないちびっこ達も加わり、たまらない美味に酔いしれる贅沢なお茶の時間を過ごしています。
おいしいを「いっち!」と覚えだしたさあやと、無言で虚ろな目で味覚に捕らわれているはる。
この価値がわかる大人に、なってくださいよ?!

(kanameさんご夫妻にいただきました!本当にありがとうございました)

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December 05, 2008

ゆめの夜。

今年も、夢のような一夜が舞い降りた。
年末の恒例となったお芝居『ア・ラ・カルト』。
「甘くてほろ苦い」この舞台、今年もkanameさんご夫妻とご一緒させていただいて、夢のようなひとときを楽しんだ。

高泉淳子というひとは、どうしてこんなにキュートで、明るくて、人をHappyにする力を持っているのだろう!
お芝居の中にひそむほろ苦さは、彼女自身のまなざしが捉えた「世界」の一端なのだから、そんなHappyだけでもないのだと感じる。
けれども、そのほろ苦ささえも、さばさばと受け入れて、順応していく。
そのほろ苦い世界であっても、その中で自分らしさを貫いていく人々が登場する。
なんだかその様子は、どんな料理にも柔軟に寄り添いながら、決して自分の味を失わない、極上のお酒のようにも思える(知る人ぞ知る日本酒?)。

実際に、お酒や料理にまつわるエピソードがお芝居では登場し、レストランという場を舞台に、さまざまな人間風景が鮮やかに描かれていく。
毎年お約束の登場人物がいて、今年初の登場人物もいる(ゲストは羽場裕一、私の中でもはや伝説になっている舞台『半神』で重要な鍵を握る家庭教師役を演じていた人。あのとき私は中学生だった…!彼をあのとき観なければ、今の私はないと断言できる。人生のマスター?それとも狂わせた人?そういえば5年前、開店15周年/私と四川先生が結婚した年のゲストも、彼だった。四川先生の初芝居体験でもあった)。
テーブルの上には本当のお料理。
またこれが、おいしそうに台詞に描写され、実際おいしそうに俳優達が食べる。
そして18時半開演に、時計とにらめっこしながら駆け込んだ(私達のような)観客のおなかはグゥと音を立てる。
(幕間のワインサービス、例年の空腹に耐えかね、今年は初のおつまみ持参で臨んだ・笑)

アルコールがなくても、くらくらに酔ってしまうのは、ひとときのショウタイム!
近年、好きな歌手は?と問われると、私の答えは「ペギー富岡」。
『ア・ラ・カルト』の専属歌手(白井晃の女装)で、観客を威嚇しながら(笑)熱唱する。
今年は開店20周年とあって、アツ~イアツ~イ背筋も凍るようなメドレー(この逆説的な表現はアラカルト経験者にしか納得してもらえないだろう…)。
続いて普段はダンディな佇まいが素敵!な陰山泰のブッ飛んだダンス。
力が入っているのかどうなのかわからない、へろへろの脱力系ダンスは、なんとも私のツボであり、これを見ると、「来年またこれを見るためにがんばろう」と思える(?)活力源でもある。
そして全員がアフロのカツラをかぶっての、激しいダンス!ダンス!ダンス!
おおっと、昨年も熱弁ならぬ熱指をふるったのは、やはりショウタイムでしたね(笑)。
ゲストのROLLYがベラ・ノッテを歌う中、ミラーボールの星空も出現。
甘くて、少しほろ苦い、おいしい夜。
そして最後にはみんなが笑顔になる、格別のステージを味わったのでした。

終演後は、ご一緒したkanameさんご夫妻と、渋谷駅前で日本酒に舌鼓。
話題が豊富なご主人様と知的でしなやかなkanameさん、若輩の私達にも気さくにお話してくださり、様々に心配りしてくださって、そのたびにいつも感動を与えてくださるとても素敵なご夫妻で、憧れの方々。
四川先生と一緒に、あんな素敵なご夫婦に、私達はいつになったらなれるのかしら、と話しながら帰ってきました。
kanameさん達から素敵なクリスマスプレゼントをいくつもいただき、その上、気持ちの上でもとっても大きなプレゼントをいただいたような、ゆめのような一夜。
一足先にサンタクロースに出会ったような気分でした。

そうそう、実家から両親が援軍にかけつけてくれ、こどもたちの相手をしてくれていたことも明記しておかなくては。
たまたま東京出張の予定があった父は日程を調整してうちに一泊してくれることになったし、母は子守担当の強力な助っ人として父と一緒に来てくれました。
はるもさあやも、じいじたちとたーっぷり遊んでもらって、大興奮。
それだけではなく、行き届かない娘のかわりに父があちこち掃除していってくれたり(すみませんでした)、母がさあやに新しい芸を仕込んでいたり(拍手とか、乾杯とか!)、いつまでたっても、親に頭はあがらないものだなぁ…とつくづく。
お父さん、お母さん、本当にお世話様でした。

ア・ラ・カルトが終ると、今年も年の瀬。
もう終わりなんだな、とセンチメンタルになりだす頃。
そして、来年の予定がちらほら入り始める頃。
やり残したこと、来年やりたいこと…うすぼんやり考えながら、ア・ラ・カルトの余韻のHappyに包まれて。
残すところあと3週間、師走の夜がふけていきます。

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December 02, 2008

ろしあの切手


いたずらっ子たちに手を焼いて、どうしようもなくなったので、奥の手で叱った。
「切手を貼ってポストにいれてしまうよ。」と。

はるは、先日幼稚園のカリキュラムのひとつでポストに手紙を投函、自宅に自分宛の手紙が届いたことをとても喜んでいたところだった。
宅急便や郵便物が、出す人と配達する人を通じて届く、というシステムがなんとなくわかったようで、感動していたところだったのだ。
そこへきて今月号の「こどもちゃれんじ」に、しまじろうにお手紙を出すという内容があったため、はるのなかでは「郵便」がブーム。

なので、それになぞらえて叱ってみたのだ。
映画「ミトン」のシールブックに切手型のシールがあったのを覚えていたので、それをはるとさあやのおでこに貼った。
「これはロシアの切手だから、ポストにいれるとロシアに届いちゃうよ。」
はるは顔面蒼白になり、「ぼくもう二度としないよ。悪いことしないよ。だからろしあに送らないで。」と、大粒の涙をこぼして哀願する。
さあやはわけがわかるはずもないので、面白い遊びだろうかときゃっきゃきゃっきゃ喜ぶ。
(そういえば昨日、お医者さんごっこにはまっていたはるが、さあやのおでこに絆創膏のシールを貼っていた)

結局「ロシアの切手」シールをはるの手帳に貼り、「もしまた悪いことをしたら、今度こそおでこに貼ってポストにいれます」と言い置いて、終結をみた。
おでこからはがしたそれを、はるはじっと見ている。
「ろしあの切手は鹿だね。トナカイかな。」
それで何かに気づいたのか、いそいそとコートを着ていた。
「どうしたの」と聞くと、
しみじみ、
「これで、ろしあに行ってもあったかいよ。」
けなげというか、真正直というか。
いじらしいなぁ、と思う。

どちらかというと、ロシアに行かなくても良いように(笑)、悪いことをしないのが、一番なのだけどね。
ロシアが寒いところだとわかっていたのが、ちょっとびっくりでした。

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