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November 2008

November 27, 2008

大漁旗

大漁旗
私が歌舞伎検定でうきうきしている頃、四川先生は別な場所でうきうきしていた。
お友達に誘われて釣りに出かけていたのだ。

祝日の相模湾、釣果はなんと、クーラーボックスにいっぱいの、魚、魚、魚!
石鯛に、鯖、鯵、潤目鰯!
ご近所におすそ分けしても、まる2日間「お魚バイキング」を楽しめたほど。

鯖一尾を手に帰ってきた一昨年に比べたら、すごい進歩だ。もっとも、四川先生が言うには、腕とかなんとかよりも、船の停まるポイントらしいのだけど。

石鯛は塩をまぶしてオーブン焼きに、鯖と鰯は念入りに塩焼きに、鯵は一番大漁だったので、刺身にしたり塩焼きにしたり、開いて塩水につけた一夜干し、同じようにナンプラーにつけた一夜干しなど様々に楽しんだ。

はるもさあやも、パパの釣った魚に大興奮。
はるなど、見るもよし食べるもよしの魚好きなので、魚入りのクーラーボックスは彼の管理下にあった(笑)。
「鯵ふたつ使うよ」などと断って、はるがチェックしないと料理させてもらえないのだ(笑)。

さあやは鯛も鯖も鯵も、ちいさな紅葉みたいな両手で、鷲掴みして口に運ぶ。
特に鯛が気に入ったらしく、一口ごとに満面の笑み。

「つぎはいつ釣りにいくの?」と聞く家族の声、四川先生も嬉しいみたい。
はるがもう少し大きくなったら一緒に行こうね、と先生。
寒そうだし酔いそうだし、食べる専門がいいなんて、ちょっと言い出しにくい雰囲気でした。
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November 25, 2008

ちいさくても乙女

ちいさくても乙女
いつかさあやが大きくなったときのおままごと用、と言い訳して(笑)以前オトナ買いした、お茶のオマケ。
紅茶のオマケについたこのストラップは本物さながら!
大きさも手ごろで、眺めているだけでも楽しい。
春頃のウェスティンのティーセットシリーズ、秋口のスイーツのシリーズ、14種類を集めた。

甘い物!というだけでも浮かれる乙女心、ミニサイズでリアルなこの品にときめかずにいられようか!
いただきもののパウンドケーキの空き箱にいれて大事にしており、「ママの大事なもの」として、無くし物大臣のはるにも滅多に触らせない。
ごくたまに、特別ね、と言いおいて使わせる。

さてここに、ちいさな乙女がひとり。
もしこのスイーツが本物だったら、さあやくらいにちょうどいい大きさかもしれない。
食いしん坊のせいか乙女心の発芽なのか、さあやもこのおもちゃが大好き。
リアルなのがまたそそるらしく、子ども用にデフォルメされた食べもの玩具に比べて、遊んでいる時間が長い。
指先でいじいじもてあそんだり、がぶりと食らいついてみたり。
まだおままごとこそしないけれど、私がティーセットでお茶をのむふりをすると一緒にティーカップを持ち上げてかじりついたり、その兆しは見え隠れしている。

おしゃまな2、3歳になるのが楽しみ。

乗り物一辺倒の男の子に比べて、自分が好きだったもの(こまごましたものとか、かわいいものやきれいなもの)をなぞっていける分、女の子の楽しみは自分の楽しみに直結してワクワクする。
すでに私の中では「さあやがもう少し大きくなったら欲しいものリスト」にいくつもの本やおもちゃが書き込んである。
一緒に行きたい場所もたくさんある。
物心つくまでしばらくはさあやが、というより、自分の方がはしゃいでしまいそうだ(笑)。

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November 24, 2008

すてきな偶然

雨降りの午後。
歌舞伎検定受験に、初めて降り立った明大前駅。
試験の少し前からぽつぽつ降り始め、雨足こそ強くないものの、終了後は本格的に降っていた。

年の瀬もちかい雨降りの午後。
日もじきに暮れる。
通り道、地下にあるカフェが目に入った。
名前は『槐多』。
ブックカフェ、とある。
村山槐多だよね…と気になって、立ち寄ってみた。
さほど広くない店内だけれど、天井がとても高い。
店内の縦横幅よりも、高さの方が大きいに違いない。
その天井いっぱいまで、細長い本棚が誂えられ、美術や写真についての本が隙間なく詰め込まれている。
それと槐多のドローイングが三点。
槐多と名づけたのがよくわかる、飾られた絵と同様、純真でまっすぐでストイックな店だ。
私はカウンターの端っこに腰掛けた。
他に客は2人。
4人がけと2人がけのテーブル席にそれぞれ1人ずつ、1人は外国人で、携帯電話でしきりに話しをしている。うるさくはない。
もう1人は手帳を開いて、じっとなにかを考えこんでいる。

カフェオレを注文した。
店内は無音。
ミルクを温めるガスの火と、コーヒーを注ぐ音、準備される陶器が触れ合う小さな音だけがコンクリートの店内に響く。

本は、読んでもいいんですか。
そう聞くと、私よりも少し年若いくらいの店員は、火にくべた木の実がはぜるように小さく、あ、はい、と返事をした。
アルバイトだろうか。
それとも修行中だろうか。

難波田龍起の『生活の中の美術』という本を手にとった。
遊び紙のところに、著者の署名がある。
生活と人間のあり方と美術について書かれたエッセイだった。
本を手に席に座りなおすと、どっと客がやってきて、カウンターもいっぱいになり、歌舞伎検定帰りらしい2人連れが数組、今日の首尾を話している。

私は本の気になるところだけ飛ばしながら読んで、ゆっくりカフェオレを味わった。
外で1人でカフェに入るなんて随分久しぶりだったから、時間そのものを味わうようにゆっくり過ごした。

お代を払い、店を出ようと歩き始めたとき。
隣の2人組が、見たことのあるDMを手にしているのが見えた。
どう考えても、親しくさせていただいている作家さんの個展のお知らせ。
突然失礼します、と前置きして「もしかしてそのお葉書、高橋菜穂子さんの…」と声がけた相手はなんと、菜穂子さんその人!
お隣は、菜穂子さんのご友人デザイナーKさん!
なんて偶然でしょう。

お二人とも歌舞伎検定帰り。
お互い「満点とれなかったー」なんて報告しあいながら、束の間お話。
カフェは他にもあるのに、同じタイミングで同じようにここを選んでいるのがまた、ご縁というもの。
普段、約束して友人と会うのが難しい昨今、こんな偶然に恵まれて嬉しい限り。
歌舞伎検定、合否よりもなによりも、思いがけずに菜穂子さんたちに会えたのが、嬉しい1日だった。

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November 21, 2008

いたちごっこ

近頃のさあやのお気に入りは、ヤキイモ。
江戸の昔から女性の好みは「芋栗南京」と相場が決まっているけれども、乳児にいたっても例外はないらしい。

ただいま離乳食中期のさあや、食欲とともに好奇心も出てきて、数日前から手づかみ食べにはまっている。
ちなみに手づかみの最初は、イチゴのショートケーキ。
私がさあやをひざにのせ、ケーキを食べようとフォークを持ち上げたそのときに、すばやく横からちいさな手が伸びてきて、がっつり握りつぶしながら生クリームとスポンジを口に運んでいた。

ヤキイモの話に戻ろう。
そういうわけで、ヤキイモにはまっているらしいさあやには、こちらも楽なので(?)、おやつにヤキイモをあげることになる。
ひとくちごとに、「うー」と感嘆の声をあげながら口に運ぶさまは、とってもかわいい。
とはいえまだ、歯茎で噛んでつぶれるかたさじゃないといけないので、フォークなどであらかた潰してから、本人に与えるのだけど…
私が差し出すスプーンは、それはそれとして食べるのだけど、両手でヤキイモをねちねちいじりながら、そちらでも食べる。
あっという間にテーブルには、ヤキイモのちいさな塊が、まるで黄色い雪のように飛び散る。
あー…と思っている間にそれは、つかまり立ちするさあやの両掌におしつぶされ、テーブルに塗り込められていく。

食事が終って、さあやに水分を与え、寝かしつけたり子供部屋で玩具を与えたりして、テーブルに戻る頃には、テーブルはすっかり、圧縮ヤキイモが乾燥し、ザラザラになっている。
これがまた、ちょっと濡れ布巾で拭いたくらいでは落ちない、頑固な代物。
メラミンクリーナーを使って、ゴシゴシこすらなければ、絶対にとれないのだ。

確かに砂糖を使っているお菓子に比べてヘルシーなヤキイモだけれども、毎度毎度こうだと、さすがに閉口…。
新聞紙を下にひくと、その新聞紙も破って口に運ぶだろうからうまくないし、テーブルクロスは引っ張って全部を下に落としてしまうからあぶない。
何か巧い方法はないものか…と思案しつつ、結局妙案を思いつく前に次の食事タイムがやってきて、あの喜ぶ顔を考えると…

そうしてここのところ毎日、下手をすると1日に2度3度、テーブルこすりをしている私です。

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November 16, 2008

こんどはカブキだ!

来週24日に、歌舞伎検定という試験を受ける予定です。
断っておきますが、わたしゃ資格マニアではございません。

歌舞伎検定を受けようと思った理由はみっつ、一つは知識があると歌舞伎がより面白く見られるかな、二つは江戸検勉強の複線になるかな、最後の三つは役者絵がちょいとわかるようになるかな、という下心から。
そんなの別に検定を受けずとも手前で勉強すればすむこと、とお叱りが飛びそうなんですが、勉強というのはいかに効率良く必要な知識に出会うかが要とも言えまして。
ありがたいもので、検定に付き物の「公式テキスト」は通常、内容も効率良くよくまとまっており、私みたいな「楽にちょいと知識をいれときたい」輩には格好の書なわけです。
するってえと、公式テキストだけ買ってただ読むのもしゃらくせぇやとなるわけでして、どうせなら検定受験という負荷をかけて、ちゃんと本を読み込もうって魂胆なのであります。
生来のミーハーも手伝いまして、わざわざ歌舞伎座・日本俳優協会限定の「オマケ」(歌舞伎付箋紙)欲しさに歌舞伎座まで行ってテキストを買ったくらいには、お祭り気分を楽しんでるわけなんですが。
(名誉のために言い添えておきますが、それだけのために歌舞伎座に行ったわけじゃないのです。これだけのために鎌倉から歌舞伎座に出て行くほど、ミーハーじゃないのです。あくまで、都内に出る「ついで」に、歌舞伎座に寄っただけなんです。用事が上野で、歌舞伎座が東銀座であっても、あくまで「ついで」なのであります)

改めて歌舞伎の世界を垣間見てみると、数々の弾圧にもめげずに形を変え中身を変えてきた逞しさや、「面白く!」を追求しながらトコトン作り込んできた職人魂のようなものに、非常にアツイ「大和魂」を感じまして、なんだかこう、身のうちに血がたぎってくるのがわかります。
(これ以上血の気が多くなられちゃ困ると家人らが青ざめておりますが)


そんなわけで、いつもより熱心に、歌舞伎チャンネル(スカパー!)に向かう週末です。
(え?勉強しろって?)

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November 14, 2008

ぐずぐずウィーク

月曜日から風邪で幼稚園をお休みしているはる。
水曜日くらいから体調は良くなってきているのだけど、園に行きたがらない。
家にいると元気がありあまるシーンもある一方、ぐったりソファに横たわって、いつまでも起きないこともある。
本調子じゃないみたいだ。

以前はこうしてお休みをすると「幼稚園行きたい!」とダダをこねていたのだけれど、今回は自分から、「今日は幼稚園行けない…お休みする」と言う。
あの幼稚園大好き児が、どうしてしまったのだろう。

サボリかなーと思って喝をいれたりもしたのだけれど、グダグダして寝転んでいるのをみると、やっぱり体調不良なのかもしれない。
「寒いから外に出たくない」と言うのもわかるが、気圧の問題とか、何かしら子どもなりに体で感じとっての結果なのだろう。

元登校拒否児としては、サボリ癖は一回ついたらなかなか抜けないから、頑張って一歩外に出てみようよ、という気持ち半分。
もう半分は、幼稚園でなにかがあって(失敗しちゃったとか、友達や先生とうまく関われなかったとか)、行きづらいのかな、という推測。
普段話を聞く限り、園でなにかがあってもすぐに解決しちゃって何事もなく遊んでいるのがこの年代のようだから、後者はないような気もするけれど、なんともいえない。

ひとまず今週は「ぐずぐずウィーク」と定めて、体も心もグダグダ容認、おうちにこもっていることに。
あまり常識的な考えではないけど、子どもの気持ちに添ってあげるのも、年に一回くらい、いいか。

来週からは、気持ちを切り替えていけると良いのだけど。

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November 10, 2008

好きなことば。 

私が大好きなせいで、うちにはNHKの「にほんごであそぼ」のかるたやDVDがたくさんある。
はるはひらがななら、たどたどしかったのがわりとスムーズに読めるようになって、絵本も自分で読んだり、さあやに読んであげたりしている。
かるたに書かれているひらがなも、読むのが好きなようだ。
「ママー!かるたしよう!」
そういって返事をきかないうちから、バサーッっと豪快に、部屋中にかるたを散らばす。

一番好きな言葉ってなに?
と聞いてみたら、
「『そらのあお、うみのあおにも、そまずただよう』だよ」
と即答。
若山牧水だ。
四字熟語では何がすきなの?と続けると、
「『順風満帆』と『起死回生』だよ」
それぞれ意味はわかっていないのだろうけど、大人からみると、頑固一徹なはるの性格に合っているのが面白い。
一方、さあやは、というと、これまた『自画自賛』というカードを離さない。
あー、女の子、鏡を見るのが好きなのねぇ、という感じ。
実際にさあやは最近鏡が大好きで、寄っていって覗き込んでは、自分相手に愛嬌を振りまいている(笑)。

言葉のイメージと子供の様子を大人が勝手に結びつけて思い描いているだけだろうけれども、面白いものだ。
子供は、ことばの音感やリズムが気に入っているのだろうけれど、成長した時に、この符号を知ったらきっと、驚くんじゃないかしら…。
そんな日が来るのが、楽しみなような、ちょっと寂しいような、複雑な心境なのでありました。

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November 07, 2008

あなたのお力貸してください~

先般ご案内した「僕のルール・私の事情」エッセイコンテスト、アートナビゲーター活動と絡めた寄付についての私のエッセイが、一般投票部門に残ってしまいました!
10作の中から、投票でいいなという作品を選ぶのだそうです。
1台のPCから1回だけ応募できるそう。
もし良かったら、読んでみていただけたら嬉しいですー!
他の方の作品、素晴らしいものが多く、心にグッとくる感じです。
私はいつものようにほにゃららしているのですが…(32歳・専業主婦/7番目の作品です)
もしも、万が一、いいなと思ってくださったら、投票していただけたらすごく嬉しいです!

「僕のルール・私の事情」 エッセイコンテスト

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November 06, 2008

懲りもせず。

前述のように、ひどい痛みをかかえながら。
そして、赤ちゃんの世話とお兄ちゃんの幼稚園で飛ぶように過ぎ去る毎日を過ごしながら。
思うように準備もできていないくせに、今年も、江戸検、受験してきました。

「えっ、まだ受けるつもりだったの?!」と四川先生には素っ頓狂な声を上げられ憤慨したのだけど、実際ところ合格の見込みはほとんどゼロ。
合格基準と発表されている1級の正答率80%以上は、夢のまた夢…。
まず合格はないだろう、とわかっていても、どこか諦めきれずに(マークシート方式なので、鉛筆転がしで運よくあたらないか、とか)、ほとんど「巡礼」の心持で、神保町の受験会場に赴いた。
体中に軟膏を塗っている状態なので、泣く泣く着物を諦め(油シミは厄介だ)、ジーンズにセーターとシンプルな装いで出かけたので、自分の中の「江戸度」も例年に比べてちょっと低い。
幸い、薬を使い始めて3日、鉛筆を持つことくらいなら痛みは治まっていた。

昨年は、1000人中たった2人しか合格者がいなかったので(鬼のような難問ばかり、受験者のほとんどは諦めを通り越して憤慨していた)、今年は簡単になるはず、と誰もが思っていた。
その状況で、自分の思うように勉強ができないというのはそれなりのストレスではあって、だけど、道楽でやっていることにストレスをかけても仕方なかろうと、ゆっくりのんびり「ご隠居モード」のお勉強。
ちなみに昨年は相当がんばった。
公式テキストの他に副読本として電話帳並みの事典を3冊、ムック4冊、新書4冊、文庫7冊、問題集を15冊を勉強した。
北京にいたし、お掃除もやってもらえたし外食も多く、体調とはるの相手と勉強さえしていれば良い恵まれた環境だったのに加え、やはり異国にいるというハンデ意識があって、日本自体を渇望するように勉強していたのだと思う。
これらの本の知識は、自分のものにした、という意識と実感があった。
それだけやったので、これらの貴重な蔵書はほとんど北京に置いてきた(惜しいことをした。持って帰るべきだった)。
…が、記憶というのは、いかんせん、風化するもの。
身になったはずの知識は1年経った現在、風の前の塵に等しい。
それらの記憶を手繰って手繰って、今年の私の準備の方は、昨年比60%ほどの達成率。
これで合格なんて、おこがましいにもほどがある。
四川先生の言葉を借りれば、「まだ『受かるつもり』なんてあったの?」まさに、その通りである。

案の定、昨年に比べると優しくなっていた問題なのだけど、やはり準備の足らなさがたたって、自己採点の結果は、不合格。
けれども、あと4点、だった。
結果は結果として不合格なのだけど、こんな環境の中にしては、相当の善戦。
半分も回答できるだろうか…と思っていたので、自分としては、なんだか晴れ晴れしい気持ち。
不合格で晴れ晴れしいのも困るが(笑)、ここまでできたんだ、というのが自信につながった。
なんでも、1級合格にはならなくても、70~79点には「準1級」が認定されるのだという。
階段を半分、踊り場まで来た、という感じだろうか。

そんなわけで、また来年も、性懲りもせず、江戸詣出に出かけることになりました。
1級認定が得られるのはいつのことやら。
でもまあ、「ご隠居モード」でゆるゆると。
まだしばらくは江戸とお付き合いさせていただくことになりそうです。
「えーっ、また来年も受けるの?」と、家庭内では早くもブーイングが上がっていますが、そりゃ受けます。
道楽っていうのは、なかなかなおらないと、相場が決まっていますからね。

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November 05, 2008

産前産後、体事情。

言い訳です。
ここのところブログのアップができなかった理由がある。
指の関節が、突然ぱっくり割れてしまったのだ。
感受性豊かな方々のために詳述は避けておくが、赤いところが見えていて相当痛かった。
ひりひりじんじん痛みは増すばかりで、炊事はもちろん、鉛筆1本持つにも、ひどい痛みに耐えなければいけない。
しかも、1本ではない。
右手が4本、左手1本。
合計すると片手分まるまる痛い、ということになる。

俗に言う「ひび、あかぎれ」という奴かなーと、私のよくない癖なのだけれど「大丈夫だろう」と高をくくって、ハンドクリームでごまかして数日。
手に塩をつけておにぎりを握ったりすると傷口に塩がしみ、因幡の白兎状態でヒリヒリジンジン、あげくの果てには熱を持ってきて、曲げることすらできなくなってきた。
(キーボードを打つのに指の関節を微妙に使っていたなんて、今回初めて知った…)
それでもしぶとく1日ほど放っておいたのだけど、何もしていなくても痛みがひどくなってきたので、流石に観念して皮膚科に赴いたところ、全く意外な診断が下された。
「アトピーですねー。」
ご自身、子育て中という女医さんが、明るく仰る。
青天の、霹靂。

こどもの頃に少しだけアトピーがあったとは聞いているけど、物心ついてこのかた、そこに悩まされたのはほんの一時期に過ぎない。
都内で勤めていた折、首筋にひどいがさがさができ、ストレス性のアトピーと診断された。
それも本来は大したことなかったらしく「アトピーがひどいっていうか…だいぶ掻き過ぎなんだよね」と笑われた。
退職したらなんでもなくつるっと治ってしまったし、アトピーというよりも「掻き過ぎ」なのだと信じていたので、アトピーという事実さえ忘れていたほどだ。
だけれども、女性はこういうことがあるのだという。
「子供のころにごく軽度のアトピーがあって、その後なんでもなくても、妊娠・育児中と、就職活動のときとかに、それが出てくる方って結構いるんですよー」
その時期、まさに、である。
昨年(妊娠中)も、足の甲、足首、肘と膝ががさがさしていた。
そのときも私は中国の空気が乾燥しているせいだと思っていた、実際に日本に帰国した途端、これもつるっと治ってしまったし。中国で病院にかかるほどでもないと思って、放置していたくらい。
今年も、夏に入ったら、昨年と同じ部位ががさがさしだしたのだけど、またこれも「乾燥」「掻き過ぎ」だと自分で判断して、放置していたのだ。
思い当たるところばかり、もうカリスマ占い師の話に引き込まれるように(医学は妖しげな占いとは違うけれどね)、神妙に頷いてしまった。

今回の、指が突然ぱっくり割れたのも、アトピーの影響とのこと。
このアトピーというやつ、普段はなりをひそめていても、女性が自分の体に関わっていられない時期に、出てくることが多いのだそう。
「ここでちゃんと直しておかないと、全身に広がって大変になっちゃう方もいるんですよー。」と、女医さん。
自分がアトピーというのもびっくり、それに、アトピーってかゆみ中心だと思っていたので、指の割れの原因がそうだったこともびっくり。

はるの産後は扁桃腺が悪化して、さあやの産後はアトピー。
ほんと、お産というのは、女性の体にとって影響が大きいものなんだなと実感。
指の方は、処方していただいたのが強い薬なのだそうで、だいぶ傷口もふさがり、少しずつ動かせるようになってきた。
素手での水仕事はドクターストップがかかっているので、ゴム手袋のお世話になっている。
でも…ゴム手袋でおにぎりを握るのは、どうも抵抗があり…(握ってますが)因幡の白兎であっても、やっぱり素手で握ってあげたいなぁと思う。
お弁当の日は、ちょっとだけ悲しくなる、私なのでした。

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