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July 24, 2008

無駄な凝り性。

無駄な凝り性。
コロー展のお手伝いのお話をいただいてすぐに、洋服の問題に悩んだ。
カッチリしすぎず、ゆるすぎず。
適当な服が思いあたらない。
調達するしかないか、と結論した。
まあ、こだわったところで自分以外の誰も気に留めてはいないのだけど(笑)。

ひとまず5月中に、白い綿麻の生地で、パンツと六分袖のジャケットをつくった。
スーツ、のつもりである。
もっとも膨張色の白の上下なので、合わせて着てみたら木綿豆腐のおばけみたいになったので、常は別々に着ている。

インナーのキャミソールかブラウスかカットソーは、さすがにプロの作った市販品を求めるつもりだった。
だがここにひとつ問題があった。
英国リバティ社のプリント生地に出会ってから、市販の洋服のプリントを見るとついつい比較してしまい、世の中はバーゲンだというのに「やっぱりリバティプリントの方が好み」と思ってしまって、一着も買えないのだ。
少し時間がたつと「あのときバーゲンで買っておけば…!」と苦汁をなめるのだけど、でも、買えない。

どうするか。

答えはひとつ。
リバティの生地でつくるしかないのである。

そんなわけで、止せばいいのに、前日に夜なべをしてブラウスを作った。
急誂えで、しかも初めての形のブラウス。
苦戦を重ねて出来上がってみたら思ったより胸元の空きが大きくて、レースを足したり小細工しながら、なんとか当日に間に合った。

凝り性ってのは、無駄な労力を要する。つまり時間を損していると思う。
勿論いい面もあって、リバティのタナローンという綿生地は、本当にしなやかで軽くて、気持ちがいい。

結局、昨年つくった紺色の麻のジャケットと、このブラウスと、木綿豆腐スーツのパンツを着て出かけた。
図らずも、全部自分クチュール。
デザインが甘いのや、よくみると縫製がガタガタなのは、まあ良しとしよう。

着ていて気持ちがいい。
それがホームクチュール最大の魅力かも。
肌ざわりがいいからか、気分もとてもいい。

うきうきしたので、早めに上野に足を運んで、国立博物館で開催中の「対決!巨匠達の日本美術」展を楽しんできた。
展覧会の面白さはもちろんのこと、現代の絵師・山口晃氏が描いた巨匠達の肖像画がまた、ウィットに富んでいてすてき。
公式サイトでブログパーツを配布していたので、いただいてはりつけてみた(音が出る環境の方はぜひ、「呼び出し」を「有」にしてお楽しみあれ)。
尾形光琳と尾形乾山の、着物の柄は要チェック。
車(車には前輪と「後輪」がある)と剣山なのです(笑)。
いろいろな時代の、いろいろな対決作品の中。
「このひとたちの頭の中は一体どうなっていたの?!」とわくわく心躍るばかり。

来月からはフェルメールが見られるし、今年秋には大琳派展もある。
しばらく上野通いが楽しみになりそうだ。

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Comments

はじめてコメントさせていただきます!
その節は大変お世話になりましたm(_ _)m
素敵なお洋服をお召しのこと、と思ったら
まあなんと手作りだったのですね!
素晴らしいです~(はる君口調で^^;)

山口晃さんの巨匠画はほんとにすごいですよね!
私も次回行った際は、応挙当てに行きます!

Posted by: pecorino | July 29, 2008 at 01:00 AM

pecorinoさん、コメントありがとうございます♪いつも大変お世話になっております~!!
そう、ハンドメイドだったのですよ…美術館なら、みなさん絵をご覧になるから、私の服の縫製のガタガタ加減も気づかれないかと思い…(笑)。

応挙!仔犬をみつめる眼差しがたまらないですよね~!
私ももう一回行こうかなと思っています(もちろん缶バッジ獲得のため)。
今度こそ雪舟ねらいます。光悦も捨てがたい。…全部ほしい(笑)。

Posted by: zok | July 29, 2008 at 10:52 AM

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