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June 13, 2008

全国行脚のお商売。

毎年、だいたい同じ時期に、同じ場所を訪れて商った、富山の薬売り。
彼らが全国を行商してあるいたのはご存知のことと思う。
今日、富山の薬売りが来るかわりに、信州の味噌売りが来た。
同じように、全国あちこちを行脚して、無添加手作り味噌の樽売りをしているのだという。

毎年2月になると、今年こそ味噌作りに挑戦するぞ!と思うのだけど、結局のところいつも取り掛かる前に挫折してしまう。
「面白そうだけど、大変そう」というのが、その実感。
作った後も、たまりをとったり黴をとったり、いろいろなお世話が絶えない。
それを思うと、ついつい腰がひけてしまう。

その、味噌に対する気持ちの引け目があったせいか、ついついとびつくように求めてしまった。
だって本当においしいんですもの!

我が家の味噌事情は市販の「仙台味噌」と、四川先生が名古屋出張以来好きな「赤だし」を、料理によって使い分けている。
状況によっては、2~3種を「あわせ味噌」にすることもある。
実家の母がよく、そんなことをしていたのをまねたのだ。
四川先生の実家は完全なる「仙台味噌」派。
だけども、味見をさせてもらった味噌は、今までに食べたことのあるどの味噌よりも、懐かしかった。
それが衝撃だった。

樽ひとつ――1年~1年半分のお味噌を購入するのも、決して安くない金額もためらわなかったのは、自分でも驚いたけれども、その理由は分かっている。
このお味噌と付き合いたいと思った、なにか根源的な感情。
昔のお味噌って、きっとみんなこういうお味だったのだろうな。

味噌屋さんが、これだけ流通のはったつした現代になってからも、おじいちゃんおばあちゃんが味噌を手作りしていた「本当の理由」を教えてくれた。
「味噌は、その季節の具材に合うように、四季に合わせて変化していくものなんですって」
市販の味噌ももちろんおいしいけれども、流通のために、意図的に酒精などで成長がとめられているものもあるのだそう。
手作りの樽の味噌は、四季に変化していく――そう聞いて、たまらなくなった。
(だいたい、四季や暦にかかわるくらしむきに、私はどうも弱いときている)

ねぎみそもおいしいですよ。
今の季節なら、玉ねぎとか、大根とか、ナスとかそういう季節の具材にとっても合います。
きゅうりやエシャレットにちょっとつけてもおいしいですよ。
おいしいお味噌を試した後に、そんな文句を聞いて、平常心でいられるはずもない。

そんな顛末で、樽入りのお味噌、一年間付き合ってみようと思う。

そうそう、味噌屋さんが言うには…食パンに味噌を塗ってトーストすると、ピザのような焼きおにぎりのような、不思議だけどとってもおいしい食べ物になるんですって。
興味ある方、お試しあれ。

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