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June 08, 2008

かおり梅酒。

毎年、このくらいの時期には梅にまつわる手仕事にいそしんでいる。
…だが作るのが面白くて作るくせに、ちっとも飲まない梅酒は、増える一方。
今年は思い切って、梅酒はなし。
梅干と梅のシロップだけで、おしまいにしようと思っている。
昨日はこどもと一緒に飲める、梅のはちみつ漬けをつくった。
これから徐々に、梅干の準備に取り掛かる予定。

そこで、昨年までにつくった梅酒の整理に手をつけた。
単なる梅酒じゃないものを…と思って、少しアレンジした一昨年の梅酒が、なかなかいい出来。

ひと壜目は、名づけて「香梅酒」。
梅酒をサイダー(甘くないもの)で割って、シナモンでかき混ぜて飲んだのが美味しかったので、最初からシナモンなどスパイスを一緒に漬け込んでみたのだ。
「お茶パック」にいれてつけたのは、シナモンとスターアニス、それにクローヴ。
カタカナだといかにも今様に思えるかもしれないが、どれも古くから日本で使われていた香辛料。
それぞれ和名は、肉桂、八角、丁子。
これなら、なんとなく合うような気がしたのだ。

できあがりは…予想以上。
量を少なめに入れたせいか、スパイスが主張しすぎず、甘みばかりが目立たず、「大人の飲み物」風になった。
氷できりっと冷やして、サイダーで割って飲むと、さっぱりとする。
私のレシピは、梅1キロに対して、シナモン4本、スターアニス5個、丁子3個。
そこに氷砂糖を好みの量で加える(私は控えめが好みなので、通常量から少し減らして加える)。
スパイス好きを自負している御仁なら、もう少しシナモンの量を増やしてみてもいいだろう。

材料と比率を変えて作ったもうひとつの「薫梅酒」の方は、カクテルのような深い味わいになっていた。
私は基本的にサイダー割で飲む場合が多いのだけど、甘めだけど甘すぎないお酒が好きな方ならば、そのまま飲んでも美味しいはず。
梅1キロに、シナモン4本、スターアニス2個、オレンジピール小さじ1杯、カルダモン5粒、フェンネル小さじ1/4杯。
カルダモンはあまり馴染みがないようだけど、小荳蒄という和名で生薬のひとつにも数えられているし、オレンジピールは陳皮、フェンネルは茴香、やはり漢方の材料にもなっている。
…なんてもっともらしいことを書いているけれど、そういう確固たる判断基準があったわけではなくて、なんとなく自分好みの香辛料を、味覚と勘に従って、適当に配合しただけ。
ぜひ皆さんご自分の好みの香辛料で試してみて欲しい。
香辛料を加えた梅酒、私自身はこちらの、梅酒の味わいの根底でより複雑に絡み合う薫りが、どちらかといえば好みだった。

「香梅酒」は控えめでつつみこむような。
「薫梅酒」は個性的でにおいたつような。
江戸時代の女性に喩えるならば、名のある武家の息女と、粋筋の姐さんのような感じ。
同じ梅なのに、ほんの少し、加える手に違いが出るだけで、こうも印象が違うものかと、改めて梅酒の面白さ、奥深さを感じた。

そうそう、氷砂糖でつけるべきところを、黒糖で仕込んだ梅酒もなかなかに美味で、とろりと豊かな味わいに舌鼓を打っている。
こちらは上のふたつとは少々違って、濃厚な味わい。

これから梅酒を仕込むみなさん、もし興味がありましたら、一度お試しあれ。
今つけて、だいたい半年後、冬頃から飲めます。
自家製梅酒でお正月。
どうです?そんなのも。

それから上記の梅酒たち、味見希望の皆さんは、小瓶を郵送するのでご遠慮なくお申し付けくださいまし(なにせ、飲み手のいないお酒ほど、寂しいものはないですからね)。

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Comments

なんという偶然。今日、一日暑かったこちらなので、なにかお酒が久しぶりのみたいなぁ…と思っていて目に入ったのが、梅酒でした。うちのは母の、手づくり(苦笑)。ちなみに庭の梅です。なにより甘くないところが気に入っていて、私はどんなに高く売られているのより、この梅酒が一番好き。…と思っていたけれど、日記を読ませていただいたら、うーん、飲んでみたい!(笑)次にお会いするときまでもし残っていたら…物々交換しましょう!

Posted by: ゆず | June 10, 2008 at 10:53 PM

ゆずちゃんのお母様の丹精された梅酒…それはおいしいに違いありません!物々交換、楽しみにしてますよ~!お母様の梅酒には遠く及ばないけど、うちの変り種もキープしておくね。
昨日、乗松祥子さんの『梅暦、梅仕事』という本を図書館で借りてきました。
梅、梅、梅…梅でつくるものや、その利用法、料理などが載っていて、梅好きにはたまらない一冊。
6月上旬の梅は、梅酒やエキスづくりにいいんですってよ。

Posted by: zok | June 12, 2008 at 09:22 AM

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