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June 09, 2008

おじさん好きにすすめたい。

胆力がほしい。
と、思うのは、この映画がマフィア映画だから、かもしれない。
「ドン・サバティーニ」。
主人公は、数年前ミュージカル映画「プロデューサーズ」で主演したマシュー・ブロデリック。
大学入学のためNYに出てきた青年が、「ゴッド・ファーザー」そっくりの、ドン・サバティーニに出会って見込まれて…というコメディ。
(ちなみに「ゴッド・ファーザー」のドン・コルレオーネを演じたマーロン・ブランドが、ドン・サバティーニを演じている)

あまり期待もせずにみたのだが(失礼!)、なかなかに面白かった1作。
愛情深いドン・サバティーニに、じわじわと好感を寄せてしまう。
マフィア社会なんて想像もつかないけれど、どんな組織においても、その頂点にたつボスには、胆力が備わっている。
いくつもの愛憎をとおりぬけてきたが故の、底力ともいうべきか。

酸いも甘いも苦いも噛み分けたドン、渋くて格好良いおじさんです。
こういうおじさんには憧れてしまう。
「人格者」とも、ちょっと違うように思うけど、胆の据わった人間に弱い私は、ほれぼれとしたのでした。

だって、ドンの家の居間に飾られているのは、本物の「モナ・リザ」!
こんな素晴らしい絵が、ガラスに入れられているのが許せない!という理由で(!)精巧なフェイクとすり替えてしまったというのだから。
そしてその「モナ・リザ」を前に、「今日は人生最良の一日だ」と娘の前で涙を流す。

こんなおじさんを、手に負えないいたずらっ子の延長線で考えてしまうのは、もちろんこれがフィクションだからだけど。
もしかして現代って、こういうフィクションにしか、純粋さや胆力が残っていない時代なのでは?
すぐに一喜一憂、ちいとも胆力がない私は、せめて子育ての間だけでも、胆力が欲しいと、節に思います。

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