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December 22, 2007

願いの叶え方。

とあるWebサイトに、「願いの叶え方」が特集されていた。
日経新聞にも取り上げられた記事だそうで、ビジネスユース(?)にも対応となるとなんだか効き目がありそうに思えてくる。
大きいの、小さいの、合わせて30個の願いをノートに書いて、時々見直すのだそうだ。
叶ったものには、○印と日付を書き、うんと自分を誉めて、「運がいい自分」を喜ぶキモチを貯める(つもり)のだそう。
願いは、30個からはじめて、多く書いていいものらしい、たとえば100個とか。
願いの内容は大きな人生の目標のほかに、「安くておいしいお酒にばったり出合う」などの、身近な小さなものでよいそうだ。
ポイントは、「どんどん叶えて、ポジティヴに考える」ことのよう。
そうすると、運や縁を呼び込む体質になっていく、のだそうだけれど…?

実は私、以前これに似たことを経験したことがある。まだ一人暮らしをしていた頃だ。

年末年始の休暇で帰省したところ、友人から「年越しと初詣しよう」とお誘いを受け、神社ちかくの地元のカフェに集ったのはたしか大晦日の夜。
お誘いをいただいたのも、大晦日の夜になってからだったような気がする。
10人以上集まったろうか。8~9割が、女の子だったと記憶している。
酒をおかない主義のカフェで、深入りの自家焙煎コーヒーを飲みながら、まるで酔ったかのような宴会ぶりだった。
カウントダウン直前、幹事役の子が、「来年の目標10個を決める」ことを提唱したのだ。
新しい年が告げられると、一人ひとりが10項目を発表。
全員が言い終えると、「決めた目標10個は、メモに残して、常に目に付くところに貼っておくこと」が申し渡され、閉会となった。
カフェを出て、神社のある小高い丘を見上げると、かがり火があかあか燃えていた。
急な階段の参道の下では、車のヘッドライトを反射して、凍った道路がキラキラしていた。
コーヒー酔客たちは頬を高潮させて、白い息を吐きながら、新年あけてすぐの初詣を経験した。
お神酒が熱い筋になって胃の腑に落ちていく中、かがり火と、そこから飛び出す火の粉が踊っているように見えた。

その10項目、私はお気に入りのポストカードに清書して、冷蔵庫の扉に貼っていた。
10の内容は詳細には覚えていないけれど、「バレエをはじめる」という項目を書いた。
バレエはそれまで数ヶ月ちょっと気になっていたのだけど、その大晦日のカフェに集った中にバレエをやっていた子がいて、「眠りの森の美女」や「くるみ割り人形」の踊りの一部を披露してくれたのだ。
今みたいに大人の習うバレエがブームになるちょっと前のことだった。
それから最後の10つ目には、それまで数年間、いつも新年には「今年こそ結婚したい」と言い続けていたのだけど、諦めも少し出てきた頃で、叶わなかったら嫌だな、と妙な色気を出して、「いい出会いに恵まれる」と控えめに書いたのを覚えている。
あとは仕事関連のことや体調管理、それから「酒にのまれない」というような項目もあったように思う。
四川先生がはじめて家に来た時に、その項目を見つけて、えらく喜んだのだったから。

そうやって書き出してみたせいか、コーヒーの酔いは酒と違って長引くのか、1月2日はバレエ洋品店の初売りでレッスン用のひと揃えを手に入れ、1月4日に東京に戻ると翌日早速にバレエ教室に申し込んだのだった。
それに、最後の項目は、皆さんご存知の通り。
桜が咲く頃に出逢って、同じ桜が散り始める頃にはもう結婚が決まっていたという、顛末。
「酒にのまれない」も、二人で飲むようになったせいか、回数こそ減ったように思うし、その年の末にはすでにはるがお腹にいて、のみたくとも「のまれない」身体になっていた…ニュアンスの違いはあるとはいえ、これも、叶ったということになる。

今日、TVをつけたら、「くるみ割り人形」の舞台が流れていた。
久しぶりにバレエの舞台を目にした。
「くるみ割り人形」の中の「こんぺい糖の踊り」が、大好きだ。
なんといってもあのメロディが大好きなのだけど、バレリーナのすらりと伸びた手足がちょこちょこと細やかに動かされたり、くるくると回ったりする踊りも、とても素敵だ。
結局3ヶ月しかレッスンには通えず、基礎の基の字すら体得するには至らなかったけれど、いつもとても楽しかったなぁ、と思い出しながらしばし見とれた。
そういえば、娘ができたら親子でバレエ教室に通いたい、と思ったこともあった。

今年の年末はまた、数年ぶりに「10項目」を書き出してみようと思う。
いや、欲を出して、30項目にしてみようか。
毎年これを書き続けていったら、数年後あるいは数十年後に、再びバレエの項目が復活するかもしれない。
おばあさんになってから「こんぺい糖」も、ないだろうけれど…?

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