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October 08, 2007

上海旅手帖/憧れのまちへ

Sn390304中国赴任の話が出はじめた時、私は四川先生の仕事の都合を省みず自分の好みから「上海がいい!」と言って叱られたことがあった。
中国でありながら、国際的な雰囲気をたたえる街、そしてさまざまな国の欲望と謀略が入り混じった街。
魔都とも呼ばれたその場所を、私が訪れるのはこれで二度目になる。
とはいえ、一度目はまだ初々しい中学生の頃。もちろん街の歴史も背景も詳しくは知らない。
祖母が書道交流の際に、当時中国古代神話に興味を持っていた私も一緒に連れて行ってくれたのだ。

北京と上海、政治の都と商業の都は、気候はもちろん街の雰囲気もまるで違っている。
古くからの伝統を守る文化的な北京と、さまざまな国の文化・風俗の名残か、開放的な上海。
そんな印象がある。
まだ出発前、上海に出かけたという友人が、「北京と上海は、日本で言うなら京都と東京のような、街の空気の違いがあるそうだ」と教えてくれた。

今回の旅は、上海にもお店を出していらっしゃるNさんと、その社員さんたちにご案内いただいての2泊3日間。
自分たちでは考えないようなアイディアに彩られた上海旅行は、「旅」というものの本質を考えさせてもくれる素敵な体験でもあった。
新しい価値観に出会うこと、新しい文化に出会うこと、その体験を通して、自分の中に何かを積み重ねること。
皆さんお察しのように、私には例のごとく「見たいもの」のこだわりがあり、その夢も叶えていただいた。

今回の旅で私が観たかったもの――
それは、フランス租界の名残。
1920年代~30年代のアール・ヌーヴォー、アール・デコ建築。
そこから時代を少し下り、モダン建築に移行する過程。
それからもちろん美術館。

奇しくも、Nさんが手配してくださったホテルはフランス資本。
朝のビュッフェには、焼きたてのバゲットにクロワッサン、パン・オ・ショコラ、ペストリーなど、パンの種類も豊富。
サラダバーにも、アンチョビやケーパーなどがお目見えして、少しフランスの息吹を感じる。
インテリアはアジアン・モダンスタイル。
Sn390309ロビーの一角には、漢字をモティーフにしたアート作品とともに、細工を凝らした鳥かごが並べられていたりする。
ここを拠点として、3日間、存分に上海を満喫してきた。
その過程は、ゆっくりとお話することにいたしましょう。

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