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October 14, 2007

上海旅手帖/懐古的上海料理

Sn390366ここは、昔の修道院・孤児院だった建物。
1868年に、フランスのカトリック系修道士たちによって建立されたのだという。
今は「上海老站」といって、上海料理のレストランに生まれ変わっている。
「站」というのは、駅のこと。
「老站」は、古い駅、という意味だ。
その名の由来は、中庭に据えられた2台の機関車。
私達が訪れたのは夜だったため、ライトアップされたその姿をいくつものテーブル越しに見ることしかできなかったのだけど、1台は西太后に愛された列車で、もう1台は宋慶齢の(孫文の奥様)プライヴェート列車だったというのだから、驚いてしまう。
予約時にお願いすると、列車の中で食事をすることもできるのだとか。
Sn390364Sn390367元修道院だけあって天井が高く、白とダークブラウンを基調にしたインテリアが、とてもシック。
それだけではない。
このお店のステキなところは、長い廊下にいくつかのガラスケースが据えられ、ミュージアムさながらに、かつて使われていたガラスの食器類や、古い写真、日用品などを眺められること。
壁には古い上海の写真が飾られていて、自分がタイムトリップしたような気分に浸れるのだ。
長い廊下を中心に小分けに区切られた部屋が立ち並び、学校のような雰囲気もあるのは、孤児院に使われていたことも影響しているのかもしれない。
ぼうっと立ち尽くしていると、食事を楽しむ客達の話し声や、厨房から聞こえてくる調理器具や材料が奏でる多彩な音楽が、一瞬、潮騒のように遠のいて、石造りの壁のあちら側から子供たちの笑い声が聞こえるような気すらする。
もちろんそれはセンチメンタルな幻想に過ぎず、現実には、甘やかされた小皇帝(うちにも一人いる)の声、なのだろうが。

Sn390369

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