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October 28, 2007

中国の中の異国へ。

Sn390541「北京シック!」と仰った方がいた。
渡航前に、北京のお話を伺った美術家・Tさんだ。
彼女は今年3月までの一年間、北京の美術大学に留学なさっていて、こちらの生活事情をいろいろと教えてくださった。
Tさんとは美術検定関係の方からご紹介いただいたご縁だったのだけど、Tさんのお話を伺っていると、その時はまだ見ぬ北京という街がとても素敵な場所にじんわりと思えてきたのをはっきり覚えている。
そして今、私もTさんと同じように、北京に後ろ髪を引かれる思い。

Tさんが「とても良かった」とオススメくださった場所が、擁和宮。
ここはラマ教の寺院。
中国でありながら、他の伝統的建造物とはちょっと違った異国風の趣がある。

Sn390535この日は通訳さんに徹して、私の行きたいところに連れて行ってくれた四川先生が、急に目を見張り出した。
「元代の文化が混ざってる…」
彼によれば、目の醒めるような青に金で彩色を施すところや、装飾のディテールが、中国オリジナルのものとは違って、モンゴルで見てきたものに似ているのだという。
それまで文字を持たなかったモンゴル文化に、文字という革命が起きたときのこと、フビライに仕えた帝師パクパという人のお話など、全く文化的背景を知らずに訪れた私に、いろいろと教えてくれる。

Sn390534「ほら、狛犬も、ちょっと違うでしょう」と言われ、見あげてみると、首元をアクセサリーで飾った、お洒落な狛犬が。
「こういう、玉器の形とか、そもそもこういうのをつけていること時代、元っぽい」と教えてくれる。
元といえば、私達が住む鎌倉とゆかりが深いような気がしてならない国。
時代が同じで、二度の元寇の際は鎌倉幕府との戦いであったし、それにマユツバ伝説ではあるけれども、義経が奥州を経て元に渡りチンギス・ハーンになった、なんていう話もある。
ちなみにこの装飾品、密教系の仏具のよう…
調べてみたらそれもそのはずで、ラマ教とはチベット仏教の俗称。
チベット仏教の中にもいろいろな宗派があるようなのだけど、そのあらゆる宗派の最終段階で、具体的に悟りを開くための手段として密教が据えられているのだそう。

Sn390539寺院の壁というか窓というか、明り取りの装飾もまた、一風変わった感じ。
中は撮影禁止なのだけど、大きな像の前に跪いて、祈りを捧げる人がとても多い。
お坊さんや尼さんとおぼしき人たちの姿もちらほら見えて、中にはベンチに腰掛けてお経を唱えているお坊さんもいらした。
日本の線香と言えばだいたい手の指先から手首くらいまでの大きさだけれど、あれをドラえもんの「デカデカライト(だったろうか?あの、照らしたものを巨大化させるライトは)」で大きくしたような、大きな花火のような、巨大な線香をくゆらせて、老若男女(とくに若い人が多かったように思う)が祈りを捧げる。
ここは、聖地なんだなぁと、実感。

Sn390542境内の一角に、マニ車をみつけた。
これを一回廻すと、お経を一回唱えたことになるというありがたい代物。
私が廻していたら、早速目をつけたはるが、「はるも!はるも!」と大騒ぎ。
なんでも玩具になるので、(とくにこういう回るものは大好き)楽しげだ。

Sn390531Sn390537銀杏並木に、秋風がすっと通り過ぎていく。
観光客も多い。
この日はドイツ人の団体さんがいた。
…ドイツの蝶?も…

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