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October 11, 2007

上海旅手帖/旧フランス租界へ。

Sn390331上海の町並みを車で通っていると、一瞬自分がどこにいるのかわからなくなる時がある。
ヨーロッパの街にいるような錯覚。
それは全て、租界時代にもたらされたヨーロッパ文化と、租界解放後もその文化をよしとして受け継いできた人たちの歴史によるものなのだと思う。

ふとした街角の、窓枠や壁の装飾だったり、あるいは建物そのものが、まだここがフランスだった頃の名残。
もちろん新しい時代の暮らし方で彩られているのだけど、どこか懐かしい雰囲気を残していて、差し込む光さえもどことなく柔らかなように感じる。

Sn390330漢字の看板の奥に佇むアパルトマン(上海では里弄というのだそう、だけど思わず、アパルトマンと、そう呼びたくなってしまう)も、その時代の名残だろう。

横浜や神戸の異人館では、ミュージアムとなった昔の洋風の暮らしが垣間見られるけれども、ここでは、街全体にそんな素敵な洋風建物がちりばめられ、そしてまだ現在も現役の生活の場として活用されている(ただし、時代を経てきた建物は、やはりお高いのだとか!一部の大型邸宅を除いて、ほとんどが個人の所有になっているというのも驚き)。

上海の外国風建物、というと、旧アメリカ・イギリス租界だった外淮(バンド)が有名。
皆さんここをご覧になるのが通例だとか。
だけど、写真やTVで良く観る風景よりも、なにかもっと時代や町が積み重ねてきた時間の空気感を肌で感じられる体験の方に、心惹かれるではないか。
なにげない場所に、昔の人たちの面影を見られる方が、私には魅力的。
…なんて、わがままを言って、家族やNさん、そしてご案内くださるNさんの会社の社員さんを巻き込んで、上海を練り歩く。片手には、素敵な建物を知ったきっかけ、にむらじゅんこさんの『フレンチ上海』という本を持って。
明日からは、その「フランスの名残」を、ご紹介しよう。

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