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September 15, 2007

しみじみ素敵な街角。

北京で一番に行きたかった場所――琉璃廠(ルーリーチャン)。
ここは骨董と文房具の街なのだという。
昔、文具を文房四宝と呼んだけれども、文筆に憧れるものにとって、文具と言うのはやはり神聖でかけがえのない宝。ここでは主に書道をする人のための、硯や筆、墨、紙などを扱っているのだけれど、見て歩くだけでも楽しい町並みなのである。

琉璃廠は、大通りを挟んで東街と西街に分れ、ストリート一体(かなり長い)が全て文具(または骨董)店という、夢のような街。
あくまでも個人的な印象だけれども、西は庶民的で、東は主に高級店が軒を連ねている様子。例えば日本からの観光客が出入りするのは、もっぱら東側だ。
今回ここを案内してくれたCくんは、生粋の北京っ子。
日本から帰省していた彼は、琉璃廠のすぐ近くに住んでいたそうで、界隈にも詳しかった。
先日ちらりと書いた、四川先生ご執心のモンゴル式火鍋店に出かけ、その後ここに連れて行ってくれた。
その、地元北京っ子である彼も、東側には初めて足を踏み入れたそう。
事実、店の規模や設えは、西と東では違った印象があった。
たとえて言うなら、食堂とレストランの違いのようなものだ。

Sn390168琉璃廠は、外国人にとても人気のある場所なのだそうで、キョロキョロ見回しながら歩く私はすっかりカモと見破られ「こんにちはー」と日本語で声をかけられることもしばしば。
Cくん曰く、日本人は雰囲気でわかるのだとか。
にしても、四川先生はさすがと言うべきか、中国にすっかり馴染んで(?)日本語で声をかけられることもない。

夕方に訪れたため、ほとんどのお店の閉店と重なってしまったのが悲しいところ。
17:30に閉まってしまうお店が多く、開いている店はわずか。それも悠長に見ている間に、軒並み閉まってしまう。
この日、ハンコを彫ってもらおうとわくわくした私はちょっと残念ではあったが――そのかわりに、閉店時ならではの素敵な光景に出会うことに!
Sn390171おじさんが、書道の見本のようなものを片手に、道端に字を書いていた。
手に握られた大きな棒のようなもの、なんと筆!
水を墨代わりに、字を書いていく。
夕方とはいえ暑い北京、水は数分ももたずに、蒸発して、文字の形を失っていく。
そこにおじさんは、また別の言葉を筆から生み出していくのだ。
おそらく琉璃廠ならではの、ほんのひとときのインスタレーション。
こんな夕涼み、風流ではありませんか。

琉璃廠がすっかり気に入ってしまった私たち。
また別の機会にまたゆっくりと、ここを探検してみたいと思います。

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