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July 2007

July 16, 2007

少し、お休み。

朝、7時半。
はるが「ママ!ママ!ママ!」と激しく泣く声で目を覚ました。
声をかけても手を握っても、だっこをしても、泣き止まない。
起き出して、リビングにつれていき、少しだっこをして落ち着かせた。
こんなことは、こちらに来てから初めてだ。

その後、異変に気づいた。
出血があったのだ。

慌てて病院に連絡し、受診した。
エコー検査では心臓がばくばく言った。
英語で、赤ちゃんは大丈夫だろうか、と聞いた。
時間にしたらほんの数秒だったはずだが、とてつもなく長い時間を待ったように思う。
検査技師の"Yes, heart, beating"という言葉を聞いた瞬間、涙が出そうになった。
良かった、といいたいのに、良かったも安心したも、どちらの単語も思い出せない。
唯一"Jesus!"と神への感謝を叫びそうだったが、東洋人の私がそういうのはいかにも嘘っぽい気がして、黙っていた。

赤ちゃんは心臓がちゃんと元気に動いていた。
赤ちゃん自身も(例によって、私には見えない位置に画面があったが)、元気に動いていたと四川先生が言っていた。

自宅で安静にしていること、それが一番ですと言って帰された。
安静が一番、なにもしてはいけないこと。
ビタミンをきちんと飲むこと。
そして、もしまた出血があったりお腹が痛かったり、何かが出てきてしまったら(それはおそらく胎児のことを指しているのだと思う)、時間外でも必ず病院に来ること。
何度も念を押されて、帰ってきた。

診断をはっきりと下されたわけではないが、つまり私は今、「切迫流産」状態だということである。

診察の際に体重計に乗ったら、一月足らずで3キロ減っていた。
お腹のあたりがすっきりしたと思っていたけれど、道理で。
ダイエットになっちゃったね、とふざけたら、四川先生に5キロ落ちたらやばいんだよ、入院だよ!とどやされた。
食べられないわけではないのだけれど、自分ではちゃんと食べているつもりなのだけど、追いついていないのだろう。

そんなわけで、少々ブログをお休みします。
なおったら、明日からの分をまとめてアップするつもり。
それまでは、私の脳の中でだけ更新していますが、ご了承を。

はるが泣いて起こしてくれたのは、赤ちゃんのことを感じとってだったのかと思わずにはいられません。
まだ、出血はとまらずに、少しではありますが、続いています。そろそろ10時間が経つというのに。
どのくらいの期間を必要とするのかわかりませんが、しばらくは赤ちゃんの無事を祈るだけの生活を送るつもりです。
正直をいうと、ちょっと、いや、だいぶ、心細いです。
応援してくださる皆様、もし良かったら、ちいさないのちのために、ほんの少しお祈りをしてくださったら嬉しいです。

それでは、またお目にかかる日まで。

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July 15, 2007

心のオアシス?

Sn390104今日は私達の心のオアシス、日本食材を扱っているスーパー・FRESHNESSをご紹介しましょう。
大きさは中規模のコンビニ程度。
品揃えは、冷凍食品から生鮮まで豊富で、日本からの輸入食品や、中国産の日本向け食品が手に入ります。
また、有機栽培の野菜・フルーツなども、扱っています。

私がなかなか外出できないので(この一ヶ月で外出したのは片手で足りるほど)、普段の食事は日本から定期的に送ってもらう日用食品と、マンション隣のスーパーで購入する水や輸入フルーツに頼っています。
一時期ずっとお世話になっていた日本料理店からのデリバリー、さすがにとんかつ/ざるそば/から揚げ/カレーのローテーションに飽き飽きして、自炊が一番ということに落ち着いたのです。
(といっても、ご飯のたける匂いはNGだし、お肉の焼ける匂いも辛く、料理なんて、ほとんどできないのでレトルトに頼りきりですが。)

FRESHNESSで出会う日本食品の数々はとても心躍るものです。
パスタソース、カップラーメン、味噌汁、お菓子。
それから、近くのスーパーではなかなか勇気がなくて購入できない生の肉類(四川先生が見かけたところによると、新鮮なものとわざわざ言い、肉係のお兄さん達と喧々諤々交渉しないと、新鮮な肉は手に入らないらしい)も、ここでなら購入できます。
海外生活ならではの浮き立つようなサバイバル感からは離れてしまいますが、日本語表示があるだけで、言葉の意味が分かるだけでとてもありがたい。

たっぷりと買い物して、帰路に着く、ちょっとした心のオアシスなのでした。

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July 14, 2007

記入済み。

Sn390055ポストカードを買いました。
中国の伝統建築、四合院造りの民家のポストカードです。
ノスタルジックで、いかにも西洋が愛したシノワズリの風情です。

喜んで使っていたのですが、ふと気づいたら、なんと!購入した時にすでに記入されているものがあるではありませんか!
鉛筆書きで、「黒白」とか「彩色」とか。
それが表の絵柄とは全く合っていないのも不明ながら、こんな記入済みのものを普通に売っていることにも驚愕。
一筋縄ではいかないこの場所が、なんとなくわかってきたように思いました。
つまり、「買い手の責任」によるところが非常に大きいのです。
中国人がパワフルでエネルギーに満ち満ちているのも、生れ落ちてからずっとこんな環境で磨かれてきたおかげかもしれない…と思いました。

四川先生は「交換してきたら?」と言うものの、セットのうち、記入のなかったもので使ってしまったものがあるので、そうもいきません。
これはこれで、中国ってこんなところだよ、と示すには面白い特徴であると思えました。
本当に予断を許さない国。
消費者として、目を光らせなければいけない場所なのだなぁと実感しています。

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July 13, 2007

便利店。

Sn390102セブンイレブンを発見。
街の中で結構良く見かける。
「便利店」と書いてあって、そういえば、コンビニってコンビニエンス・ストアの略で、それをそのまま訳したら確かに「便利店」だ、と当たり前のことを思った。

品揃えは流石に違う。
中国産の製品が多い。
でもその中に、日本メーカーの現地法人製のものも置いてある。
先日紹介した「午後の紅茶」とか、「Qoo」とか。

お菓子のコーナーには、日本ではチョコやクッキー、ポテトチップスが多いけれども、それよりもここではドライフルーツが多かった。
最近、女性にいいと言われているサンザシのお菓子などもあって、私はよほど食べてみたいと思った。
見て、おいしそうだと感じても、食べて安全かどうかにかかわってくるのでとても切ない。
(FDAの発表資料を見ると、人口甘味料も注意すべきものにあげられている)

しかしながら反面、安全性というハードルさえクリアできれば、これほど豊かな食文化のことである、今以上に魅力的であることは間違いない。
ぜひとも政府に、そして個々の企業に、頑張って欲しいものである。
10年後に、私のような、指をくわえてみているだけの悲しい妊婦が出ないように。

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July 12, 2007

しあわせな午餐。

いつもデリバリーを頼んでいた我が家の食卓に、新しい食事獲得手段が加わった。
四川先生がおいしいお店に出かけていき、そこで食事を堪能して、私達にテイクアウトをしてきてくれるという手段。
ちょうど外出の予定があるというので、早速この案をもちかけてみた。
実は私には狙いの店があった。
鼎泰豊。
日本にも、新宿高島屋他あちこちに店舗があるが、数年前台湾で食べた鼎泰豊の小龍包が忘れられない私には、やはり本土の鼎泰豊をぜひとも味わっておかなければならない心持であったのだ。

これにあれに…とながなが「お買い物リスト」をつくり、帰りを楽しみに待ちました。
出かけていったのは13時半、既にランチタイムなのだけど、空腹のおなかを昼寝でごまかし、ひたすら待った四川先生が帰ってきたのが16時過ぎ。
なんと道中二度も、タクシーの運転手さんが地図を見ても場所がわからなくて、通行人を呼び止めての大騒動となっていたらしい。

「どこも寄り道しなかったのに、こんなにかかっちゃったよ!」
そう言って、四川先生の持ってきてくれた鼎泰豊。
デパートの上に入っていたんですって。
さてそのお味、ほっぺがおちるとは、このこと。
10個で300円弱という信じられない価格にも、私達はびっくり。
ああ、なんて素晴らしい環境にあるんだろうとうっとりしてしまいました。
「毎日鼎泰豊の小龍包でもいい!」と思わずうなると、四川先生、よほど大変だったらしく横でぐったり「勘弁してくれ…」とうなだれていました。

体調がよくなったら、ぜひともお店に出かけて、美味の数々を味わってきたいものです。

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July 11, 2007

寝る子は育つ?!

Sn390099輸入品の多いスーパーマーケットに、お買い物に出かけました。
ショッピングカートにまず入れられるのは、はるです。
ちゃんと子供用のシートがついているのですが、彼はここに座るのが何よりも嫌いで、籠の方に入りたがる。
日本でなら「危ないですよ!!」と止められるだろう行動も、ここ寛容な北京では、誰一人眉をひそめません。
(慣れちゃいけないんでしょうけれど?)

はるは、カートの中から手を出して、自分用のお菓子を手に握り締め、そのまま静かになりました。
見たら…食べ物に埋もれて、眠っているのです!
欧米人の老夫婦が、そんなはるを目を細めて見ていました。

寝る子は育つというけれど?

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July 10, 2007

食材シック。

Sn390100ここのところ、毎晩似たような夢をみます。
それは、スーパーで買い物をする夢。
「北京にはこれがないから…」といいつつ棚を物色して、買い物籠いっぱいに食材をいれるのです。
あるいは、レストランで食事をする夢。
おいしい野菜料理に舌鼓をうって、うっとりため息をつく夢。
つまり今、夢で願望を満たしているというわけなのです。

ちょうど今日、輸出品の安全管理に関して、中国政府からの発表がありました。
ニュースでご覧になった方も多いのでは。

こちらに来て、食品の安全性にはとても心を配っています。
自分ひとりならここまで神経質にこだわる必要はないのでしょうが、小さな子どもがいたり、胎児がいたりとなると話は別。
日ごろの食生活は、あまり出来のいい主婦ではない私にとっては、とても難しい問題です。
スーパーでは有機栽培の野菜も販売されていますが、いずれも使用に当たっての注意(しばらく水にさらしておくとか)が伴うので、心理的に限られた食材に頼ってしまっている現状です。

輸入品なら安全かというと、そうとも言い切れず、先日購入したドイツ大手メーカーのトニックウォーターには、なんと「キニーネ」が含まれていました。そう、催奇性物質です。思わずのけぞってしまいました。
日本向けのものには含まれていないそうですが、ということは、輸入製品の規制も、日本のそれとは違っているということでしょう。

日本でも、某社のお肉の事件等、食の安全性が騒がれている昨今ですが、ここ食の都は、ある意味、消費者としての目を鍛えられる、修練場のようです。

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July 09, 2007

タクシーの謎?

北京での移動手段、なんといってもタクシーです。
初乗りが10元、つまり170円~180円、日本のバス代ほどです。
私達はバスにも地下鉄にも乗ったことがなく、タクシーばかり利用しています。
(というのは、バスやタクシーには泥棒が多いから乗らないほうがいいと、こちらの中国人の方に止められたのです)

私はたまに、片道10分程度ならお出かけができるようになったので、週に一度くらいお出かけをして体を慣らしています。
もちろん運転手さんは中国語しか話せません。
中国語は全くできないため行き先を言ってもらったりするのは、全て四川先生にお任せ。
現在はるも「ニーハオ」や「ハオ」、「シェシェ」を言えるようになったので、我が家で一番語学能力がないのが私ということになります。
それで、私はそしらぬふりをして窓外の景色を楽しむ…というわけなのですが。

先日乗ったタクシーで、ちょっと面白いものを見つけました。

Sn390103写真の中の文字、読めますか?
「百姓TAXI」って書いてあるのです!
私達がイメージするお百姓さんと、タクシーというのは、随分かけ離れた世界のように思えます。
そしてこのポップな色使いと、きれいなお姉ちゃん。
私にはこのとりあわせがものすごく面白く思えました。
百姓=農民→出稼ぎ専用タクシー?とか、百姓=農民=この国では実はスノッブな人たち?とか、もしかして今一番カッコいいのは「百姓」なのか?とか、妄想がぐんぐん膨らみます。
もちろん、謎は解けませんでしたが(笑)。
語学力が培われた頃にぜひ、この謎を解明してみたいものです。

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July 08, 2007

勢いをます悪戯。

このところ回線が安定せず、ブログの更新がままならずにいます。
せっかく書いて、いよいよアップ!となると、回線が途切れて全部消えてしまっているとか、そんなことが日常茶飯事。
楽しみにしてくださっている皆様、気を長ーく、お待ちいただければ幸いです。

さて今日は、ちょっと驚いた出来事を。
ブログの記事を書きながら回線と四苦八苦やっているところに、はるが、「ママー、ママー」と嬉しそうにやってきました。
振り向くと、そこにはこんな彼の姿が!

Sn390101
スーツケースにはるイニシャル用のシール。
どこから見つけてきたのか、全部顔に貼って!嬉しそうにしていました。
私が驚くとなおさら喜ぶのです。
その後、一枚残らずシールを私の顔に移転させて、去っていきました。

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July 07, 2007

もうひとつの七夕。

今日は七夕。
日本の夜はいかがでしょうか。
こちら北京は、雨が降る様子はありません。
織姫と牽牛、今年は出会えそうな雰囲気です。
さて、日本の七夕という行事、もともとは中国が発端の地。
しかしながら、近所を見回す限り、ここに日本の七夕らしき風習は今日現在見当たりません。
つい先日端午の節句が終ったばかりなので、七夕にあたる行事は、少し先の話なのかもしれません。
中国式七夕は、どんな催しなのやら?

さて、七夕のお話の別バージョンとも言える、日本の古いお話があるのをご存知でしょうか?
室町時代の作・御伽草子収録の『天稚彦草紙(あめわかひこのそうし)』というものです。
私はこの絵巻物がとても素敵で、内容的にも大好きなお話でもあります。
ある長者に三人の娘がいました。
そこに大蛇が現れ、三人の娘を嫁にとると言います。
恐れた上の二人の姉たちは嫌がりますが、末の娘は気丈にも承諾して、大蛇のもとに赴きます。
大蛇に促されるままにその首を切り落とすと、中から「天稚彦」と名乗るたいそう美しい若者が姿を現し、ふたりは夫婦になります。
ある日のこと、天稚彦は「天に用事がある、もし二十一日経っても戻らない場合は、村外れに一夜杓を持っている女がいるから、一夜杓に乗って天に来るがよい。ただし唐びつは何があっても開けぬ様に」と言い残して、天に昇ります。
数日たち、娘の幸せをうらやんだ姉たちが勝手に唐びつを開けてしまいます。
そこからは、煙が立ち上るばかりで何も入っていませんでした。
二十一日経って、待ちきれなくなった娘が村はずれの女のもとで一夜杓を受け取り、天に昇ります。
行きかう星々に夫の居場所を聞き歩き、ようやく天稚彦と再開を果たす娘。
しかし、夫の父である鬼が意地悪をして、嫁いびりのような無理難題をおしつけるのです。
娘は天稚彦の知恵のもと、幾度の試練を乗り越え、夫の父はようやく娘を嫁として認めます。
「ただし、会うのは一ヶ月に一度だけ」との条件付です。
これを「一年に一度だけ」と聞き違え、鬼はそしらぬ顔をして「そうだ」。
渡された瓜から水が溢れ出し、それが天の川となって、娘と天稚彦は離れ離れになってしまいます。
以来、天稚彦と娘は年に一度の七夕(七月七日)にしか会えなくなってしまった…というお話。
(かなり省略して書いているので、興味をお持ちの方はぜひ、原本を見てみてくださいね。)

聞き違えで会う機会が格段に減ってしまう点はとても可愛そうですが、意外とこんなケアレスミスって、人生に氾濫しているものです。
天稚彦と娘の協力の姿勢が私はなによりも素敵だと思うのです。
一般に七夕と言うと縁結び的なイメージですが、天稚彦草紙の七夕物語だと、むしろ夫婦の情愛だとか協力を連想させ、そこに幸せな家庭の姿を垣間見ることができます。

絵巻物は東京・サントリー美術館に所蔵とのこと。
私は写真でしか見たことがないのですが、絶対に見たい一品でもあります。
サントリー美術館では現在、「水と生きる」展を開催中。
天稚彦草紙も、今月一杯展示の予定です。
ミッドタウンにお出かけの皆様、ぜひこの素晴らしい作品に、出逢ってらしてください。

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July 06, 2007

プチ水族館?

Sn390078中華料理店に入ると、ほとんどといっていいほど、水槽をみかけます。
さまざまな種類の魚が泳いでいて、ここから出された魚が食卓に乗るというわけなのです。
もともと鮮度のアピールとして置いてあるのだろうと思われますが、このしかけに大喜びなのが、我が家の「水族館マニア」はる。
食事もそこそこに、水槽ばかり見たがります。

一方、私達はこちらに来てから、あまり魚を食べていません。
特に川魚は、やめておいた方がいいとアドヴァイスしてくださった方があり、その勧めをかたくななまでに守っているのです。
(先日、雨が降った日に関連したことを書きましたが、川の水質汚染はとても大きな問題になっています。特に川魚と重金属の関係性は、わが国の公害問題でおわかりのように、とても密接な関係があります)
日本のテレビ番組で見る、刺身や焼き魚のおいしそうなこと!
(ちなみに今の住まいでは、NHK総合、BS1&2、ハイビジョン、BSジャパン、BSフジ、BSアサヒ、WOWWOWが見られ、鎌倉の我が家よりも充実したTV環境にあります)

食物の安全性について考えをめぐらしながら、生簀をゆうゆうと泳ぐ魚を尻目に、別のたんぱく源を求めています。

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July 05, 2007

食卓のニュートン。

我が家には、ちいさなニュートンがいる。
自分のスプーンから、フォークから、いままさにこぼれ落ちんとしている食品を、じっと、落下の一部始終を観察するように眺めている。

たとえばフォークにからまっている二本のうどん。
そのうち1本が落ちたとしよう。
そうしたら、もう1本を早くに食べてしまうとか、皿の上に落下するように移動させるとか、私達はついそのように考えてしまう。

しかし、ちいさなニュートンは違うのである。
もう1本の落下を待つ。
ただ待つだけではない。
ある場合には、落下を早めるべく、上下に振ってみたりして、満願成就させるのである。

こどもは謎の生き物である、とつねづね思うけれど、この落下物観察はその最たるものといえよう。
自分でスプーンを握るようになって早一年。
日に3度の食事のうち、必ずこの場面に遭遇する。
それも少しの間だろうと思っていたのだが、こどもにとって一年という時間は決して短くはないはずである。
なにか思うところあっての、所作なのか。
あるいは単に、注意力/理解力が、まだ追いつかないのか。
謎である。

かくしてニュートンは、今日も食卓まわりにいろいろなものが落ちるのを、じっと観察している。
観察はよいとしよう。
しかし、落ちたものに対して神経質に「拾え」と言うのだけは、なんとかしてやめてほしい私なのであった。

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July 04, 2007

胃袋とタフネス。

近頃、とくに思うこと。
それは、精神の強靭さと胃袋の強靭さというのは、密接な関係にあるのではないか、ということです。
国内でも海外でもそうですが、旅行のことを思い浮かべてみてください。
食べられるものの許容範囲が大きいのと小さいのとでは、その土地を楽しめる度合いが変わってくるように思います。
食べ物として受け付けられるか否か、に加えて、胃袋自体の許容量も重要。
とくにここ中国では、豊かな食文化を前に、ある種の確信を持ってその考えに思い至りました。

見たこともないような食べ物がいろいろある中、詳しい方にご紹介いただき、面白い食べ物にも出会いました。
魚の口のスープ。
あひるの舌。
いままでに聞いたこともないような品々です。
どちらもとても美味しかった!
魚の口のスープは、カスタードクリームのような黄色い色をしていて、あんかけのようなゆるーいとろみがついていました。そこに半透明のプルプルした半月状のものが入っているのです。大きさは柿の種をちょっと細くしたくらい。「お肌にいい!」と言われたので、魚の口の正体は、豊富なコラーゲンかもしれません。
あひるの舌は、小指くらいの大きさ。やわらかで、歯ごたえがあって、お味はうすい塩味。舌で舌を味わうのはちょっとした共食いの様相です。
確か中国では、怪我をしたらその怪我と同じ部位を食べて治りを早くする習慣があったように思います。
その考えでいけば、舌を食べたら好き嫌いが直るかしら?
私はあまり好き嫌いのない方なので、滞在中、はるに食べさせようと目論んでいます。

さてこのように、私自身は食への興味はたっぷり持ち合わせているのですが、残念ながら胃袋の許容量となると、自信がありません。
普段ならともかく、妊娠初期の悪阻中は、「ちょっとずつ、いろいろ」が基本。
一般の食事の1/3~1/2を食べて、少し時間を置いてからまた少し食べて…というのが今のスタイルです。
そうなると、外食もたっぷりとは楽しめません。

しかし、ここは食の大国・中国なのです。
「ちょっとずつ、いろいろ」丁度良い量が食べられると思って日本食系のブッフェにでかけたら、いわゆるブッフェのスタイル――皿の上に料理がいろいろ並んでいて、好きなものを好きな量とってきて食べる――に「加えて」、前菜から副菜2種、メインディッシュ2種、主食に至るまで、コース「も」待ち構えていた…なんてこともありました。
嬉しいしおいしいけど苦しい。今の私にはほとんど苦行です。
とても喜んでくれそうな友人や家族の顔が次々に思い浮かび、彼らの胃袋容量を思って羨ましくなった日でした。
こうなってくると、外食自体にいささか躊躇するようになります。
その躊躇はやがて外出自体への躊躇にもなり、ひいてはお楽しみが減ってしまう、というわけなのです。

食べること、すなわち、生きること。
胃袋のタフさというのは、その人の生命力の強さと、正比例しているように思います。

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July 03, 2007

いい時代。

皆さん、異国にあって、母国の本を手に入れたいと思ったら、どうしますか?
外国語を扱う書店に出向く、知人や家族に送ってもらう等々手段はいろいろと考えられます。
しかし、もっと簡単に、便利に、手に入れられること、ご存知でしたか?

私は今回初めて知りました!
AMAZONでは、送料+手数料を負担すれば、海外へも書籍を発送してくれるのです。
もともと普段からAMAZONにはとてもお世話になっていたクチです。
(小さいこどもがいて、大型書店になかなか行けない人は、きっと頷いてらっしゃることでしょう)
それと何ら変わらぬサービスを受けられることほど、ありがたいことったらありません。
在庫のある書籍であれば通常2~5営業日以内に発送してくれるし、発送は国際エクスプレス便利用なので、おそらく数日中に手に入るでしょう。

私が米国に暮らした20年以上前のこと。
月に一度くらい父が連れて行ってくれたサンフランシスコのジャパンタウンにある紀伊国屋書店が、私の何よりの楽しみでした。
アルファベットだらけの社会で、母国語に出会う喜びと安心感は、一口には言い表せません。
限られた広さの書店の中、本の種類も限られたものでしたが、それでもとても嬉しかったのを覚えています。
そこから選び出す1冊、いつも迷いに迷って決めていたのを、よく覚えています。
それにひきかえ――なんと便利な世の中になったことでしょう!
いい時代になったものだ、と改めて実感しました。
それもこれも、インターネットのおかげ。
暮らしの上では、どんどん世の中の垣根がなくなっているのかもしれません。

ちなみに日本から北京への郵便物は、EMSで2~3日で届きます(普通郵便はまだ受け取ったことがないので、どのくらい日数がかかるのか不明。たぶん5~7日くらいかと思います)。
北京から日本へは、普通郵便で7~8日くらい。EMSを利用すると4~5日かかるとのことです。

今回私がAMAZONに注文したのは、杉浦日向子の文庫本と、発売されたばかりの江戸検テキスト。
検定事務局に問い合わせたら、受験票の海外発送をしてくれるというので、今年も江戸検に挑もうと思っているのです(受検のため、四川先生ひとりを北京に残し、私はひと足お先に帰国の予定)。
受験予定の級は「正答率80%で合格」と判定基準が非常に厳しいため、あまり合否に執着せず、江戸に旅行に行くつもりでのんびりと勉強しようと思います。
(余談ながら東京では、はとバス利用のお勉強ツアーだとか、対策講座予定が盛り沢山。指をくわえてHPを見ています。まさか講座のために帰国なんて、経済的にも身重の肉体的にも、できないので…。)
本が届くのが、とても楽しみです!

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July 02, 2007

マスコットたち。

Sn390081街で時折みかける、北京五輪のマスコットたち。
5人(?)のキャラクターはとても愛らしく、はるも私も大好きです。
なんだか戦隊モノっぽい雰囲気も、そそられます。
これらのキャラクターは、魚、パンダ、チベットカモシカ、ツバメ、それにオリンピックの聖火なのだそうです。
名前は「ペイペイ」、「ヂンヂン」、「フアンフアン」、「インイン」と「ニー二」。
中国語の「ようこそ北京へ」という意味の言葉から名前がついているそう。

タクシーで市内を走っていると、看板のほかに、専用のグッズショップを時折見かけたりもしますし、私がお世話になった病院では、等身大――小柄な大人くらい――のぬいぐるみがありました。
北京五輪マスコット経済効果は25億にのぼると見る専門家もいるそうですが、こんなにかわいいので(全く主観ですが)、それも頷けます。

街を散歩できるくらい体調が良くなったら、ショップにぜひ行ってみたいと思っています。

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July 01, 2007

3歳になりました。

Sn390093今日ではるは3歳になりました。
そして来年春には、お兄ちゃんになることになりました。
もっとも本人はまだ「赤ちゃん」の方が良い様子。
いつも楽しみにしている幼児教材「こどもちゃれんじ」のキャラクター・しまじろうにも、この春から妹・はなちゃんが誕生したのですが、そのDVDを見るたびに、自分ははなちゃんの真似をして、寝転んで「ふにゃーふにゃー」と泣き真似をしているくらいです。

昨年は、はるの誕生日にケーキを焼きたいからとオーヴンを買ってもらい、結局素人パティシエの焼き上げたケーキは誰一人として食べてくれなかったという淋しい結果でしたが、今年はケーキ自体がありません。
(中国のケーキ屋さん、まだ美味しそうなところを見つけていないのですが、噂によると、一般のケーキ屋さんでは青や紫のクリームが飾ってあるという?!果たして本当なのでしょうか…?)

はるの時に比べてひどいつわりに、日本の実家から届いた「救援物資」の羊羹が、今年ははるのお誕生日ケーキ代わりかも。
不憫、なんて思わないで下さい。
本人、とっても喜んでいるのです。
だって、あの小さな口、小さなお腹に、あっという間に羊羹半分を詰め込んでしまうんですから!!
(四川先生と私の分は、当然のごとくに奪って食べます)
途中で状況を察して冷蔵庫に隠しましたが、放っておいたら一本丸ごと食べてしまいそうな、すごい勢いでした。

まあ、そうとはいえ、やはりケーキのワクワク感というのは、こどもにとって特別なもの。
ということで、今日のランチは、バースデーケーキを求めて、久しぶりに一家揃って外食です。

実のところ、私はこれが病院以来の初外出。
吐き気がひどいので、食事が大変なのはもちろん、キッチンに入るだけでもとても辛い。
体を縦にしていると吐き気が押し寄せてくるので、ほとんどベッドの上で一日を過ごしているのです。
外出なんてもってのほかで、せいぜいがマンションのロビーまで、なのです。
そんなわけで、久々の外出、多少の不安は伴うものの、やはり誕生日はきちんとお祝いしてあげたい。
四川先生の即断で行き先は「焼肉屋」に決定したのですが、目下の心配事は、焼肉屋に果たしてケーキがあるかどうか、という非常にデリケートな(?)問題です。
(そうそう、毎年恒例のプレゼント・ディズニーランドは、赴任決定直後の4月に前倒しして済ませました。用意周到?)

※余談になりますが、私は日々料理もできない状況なので、食事はいつも店屋物・テイクアウトやデリバリーに頼りっきりです。
こちらのレストランは、タクシー代さえ出せば大体デリバリーしてくれるのが、日本と違ってとても便利。
やはり体調が悪い時には、郷土食が恋しくなるもの。ずーっと日本食ばかりデリバリーしてもらっています。
ざる蕎麦とか、茶碗蒸しとか、ぜんざいとか、体調がいいとカツ丼とかね。
そんなところに垣間見られる日中の「日本食」の違いなども、面白いものです。
たとえばぜんざいは、私の想像した代物とは違い、餡が黒くあまり甘くなく、中にゆで栗――決して甘露煮ではない、ゆでただけの栗――と、赤・緑のシロップ漬けチェリー、タピオカのように小さく刻まれた餅が入っていたり。
見た目も綺麗で、あっさりした、中華ナイズされたデザートになっていました。
そういえば中華のデザートって、胃にもたれない、すっきり系のものが多いですもんね。

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