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June 07, 2007

大陸への一歩。

朝5時半には自然に目が覚めた。
旅行の前日はいつも緊張して眠れない。
さすがに終日の荷物詰や掃除でへとへとに疲れていたので、眠るには眠った。
しかし興奮して眠れないはるが何度も鳩尾のあたりにかかと落としをするので、その度に眠りの淵から引き戻される。
そのせいか眠りが浅くなり、「空港に行って手続きを済ませ、飛行機に乗るところまで」の夢を5回位別バージョンで観た。
目が覚めると、ああ、長い一日が始まった、と思った。
それでいて心は、浮き立つように楽しかった。

Sn390004_0001昨年の誕生日に、親友がはるにプレゼントしてくれたくまのリュックを背負ったはるは、食事のときもくまをおろすのを嫌がった。
ふわふわしている感覚がいいのか、「背負っている」(お世話している)感じが嬉しいのか、くまに誰かが手をかけるととても怒るのだ。
困ったのは出国前のチェックのとき。
くまをおろして検査にまわそうとすると大泣きして、担当の若いお兄さん達があたふたとしながら、「ちょっとだけ借りるからね」とか「ぼくの荷物はこれかな?」とにこやかに応対してくれていた。
目に涙をいっぱいためて再びくまを背負うと、今度は自分が疲れたのか、私に抱っこしろという。
用意してきたおんぶひもではるを背負う。
Sn390006_0001くまを背負った子どもが母親に背負われている。
それが面白いのか、同じ便に乗るらしい中国のおじさんが指差して大声で笑っていた。
道中何度かこんな場面に遭遇することになった。

離陸直後から、はるは窓外の景色に吸い込まれるようにして、窓にはりついていた。
つい先日鎌倉文学館で昭和10年代の鎌倉のジオラマを見たばかり(ちなみに気に入って30分ほどそのまわりをうろちょろしていた)。
ジオラマのように広がる景色に、驚いたらしい。
そうして見ているうちに、緊張がとけたのか、ぐっすり寝入ってしまい、私達は機内サービスのスパークリングワイン(1人につきフレシネ・コルドン・ネグロの小さいボトルを1本まるまる)で乾杯をした。

数年ぶりの海外。
二度目の中国。
初めての、北京。

一歩、大陸に降り立つと、そこはとても暑かった。
不意に白粉のような甘くなつかしい香りがした。
ああ、中国はたしか、昔もこんなにおいがした、と上の空で思った。
Sn390008_0001空港は、あちこちに美術品や工芸品、歴史的なものがある。4000年の文化の一旦を垣間見せてくれる。あるエリアでは兵馬俑がお出迎えしてくれた。

どのくらい歩いたろうか。
ぬるま湯の中を歩いているような暑さの中、8キロ近くある手荷物を持ち、14キロの息子を背負い、しかもTシャツの上に長袖のジャケットを羽織っている。
歩けど歩けど入国審査はなく、大陸のスケールの大きさを身をもって実感するのだが、しまいには暑すぎて汗が脂汗になった。
そういえば、こどもの体温は高かった…と思い返す。
もう少し薄着にしておくべきだった。

なんと、6月初めにして、気温は実に、36℃。
空港内はエアコンがないのか、スケールの大きさに冷房が回りきらないのか、蒸し風呂のようである。

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