« 桜が満開で | Main | ねずみのケーキとミミ »

April 01, 2007

幻の和菓子を

070331_201001とうとう、手にできました、憧れのお菓子。
またの名を幻のお菓子。

以前、お茶処でであった和菓子屋さんのご主人、ここのお店のご主人なのです。
鎌倉の、お茶人、通人が「お菓子といえば」必ず名をあげる、和菓子の名店。
しかしながら、一般に小売はされておらず、入手には予約が必要なのだとか。
ごくまれに、ラッキーで、一般のお客さんでも上生菓子がいただけることがあると聞いていました。

いつも「買えない」というお話しか聞かないので、あまり期待せずに、しかし淡い思いを抱いて訪れてみると…なんと、あったのです。

鶴岡八幡宮や建長寺など、名刹や神事のお茶会には、必ずここのお菓子が使われるお店。
おずおずと「予約などしていないのですが、お菓子はいただけますでしょうか…」という私に、職人さんとおぼしき目のやさしげな男性はあっさり「あるものしかないですが、ありますよ」とお答えに!
この嬉しさ、しびれるほど、と言ったら表現が古いでしょうか。

帰り道には、大仏茶廊――作家・大仏次郎氏のご自宅を茶廊にした、土日限定のお店――にも行き当たり、興奮冷めやらぬまま、ついふらふらと寄り道。
はるは抹茶を飲むので(いつも珍しがられます)、ふたりでお抹茶をいただきました。
奇しくも、添えられたお菓子は、手元の包みの中でみかけたお菓子。

黄色い蝶の生菓子をほおばりながら、大仏次郎先生愛用の万年筆を見たり、手紙を見たり、お庭をぶらりと眺めたり。
お部屋の隅に小さな仏壇とおぼしき箱があり、そっと手を合わせてきました。
はるも真似して手をあわせていました。
春の陽気に誘われて、気分もほのぼの浮きたちます。
鎌倉は、住んでいるとはいえ、ちょっと小道に入ってみれば、本当にたくさんの楽しい(そして素晴らしい)出会いが転がっている町だなぁ…と改めて、大好きな土地への愛を感じます。
お庭を眺めながらのお抹茶が、じっくりおいしい、春なのでした。

ちなみにちなみに。
大仏次郎氏のペンネームがなぜこうついたのか、ご存知でしょうか?
当時先生は鎌倉・長谷の大仏様の裏にお住まいだったのだそうです。
それで、大仏様が「太郎」で、ご自身が「次郎」。
ユーモアたっぷりで、なんだかほのぼのします。

|

« 桜が満開で | Main | ねずみのケーキとミミ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 桜が満開で | Main | ねずみのケーキとミミ »