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January 10, 2007

懐かしいような嬉しいような

近頃、母が文章修行しだしたという。
なんでも、このブログを見ているうちに、自分でもしっかりとなにか書きとめておきたくなったのだそうだ。
私自身は、日ごろ皆様ご覧いただいているとおり、大したことでもない日常の瑣末ごとをなんとなく書き散らかしているつもりのこのブログ、ときどき誤魔化しながらも毎日アップするようになって一年半、継続は力なりというように、ごくごく身近な人に一石を投じることに結果となったらしい。
年末年始に会った懐かしい面々からも、ブログの話題がいくつか飛び出て、嬉しいような気恥ずかしいような気がしたものだ。

さてその母に薦めた、一冊の本がある。
エッセイを書くなら、こういうのがとても気持ちいいですよ、と薦めた本である。
「暮らしの手帖」の別冊、『すてきなあなたに』だ。
秋・冬編とあるから、年に2回刊行されるのだろう。
実はこの本、一昨年ほど前に、中学校の時の同級生から教えてもらった。
彼女がデザインを担当しているのだそうだ。

本自体も素敵なのだが、中に書かれている文章が、なんともいい。
昭和44年、と添えられたものもある。
どことなく懐かしい気持ちになるものや、なるほどなぁと思うもの、目の端に涙のたまる嬉しさこみあげるものなど、いろんなエッセイが収められている。
中には幸田文さんの着物についてのお話が出てきたり、志賀直哉先生の家で饗されるお茶についてなどが語られたりする。

文章は、書くだけでも上達しない、と私は思う。
書く、と読む、が両輪となって、少しずつ前に進んでいくように思う。
だから、書くのももちろんだけど、読むほうも、いい文章をしっかりと読みなさい、などと、母に向かってちょっと知った風なことを言ってみたりする。
自分のことは棚にあげて。自分で思うような文章は、いつまでたってもさっぱり書けないのだけど。

懐かしいような嬉しいような、思わず口の端が緩んでしまうような、
そんな文章がいつか書けたらなぁ、と思う。
文章は人を端的にあらわすように思うので、母はともかく、私の場合まずは、人生修行からもう一度始めねば。
母に追い越されぬよう、精進をつまなくてはと決意を新たにするのでした。

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