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December 03, 2006

ひとり旅の思い出。

私がひとり旅をしたのは、小学6年生の頃でした。
それをさかのぼること1~2年前、家族で訪れたときに見た平泉・毛越寺の浄土庭園がどうしても見たくなって、お小遣いを握り締めて出かけたのでした。
たしか晩秋か初冬、雪が降る少し前の、今頃の季節だったのではないかと思います。

隣県とはいえ、小学生にしてはなかなかの距離ではあったのですが、電車を乗り継ぎ、一人で平泉の駅に降り立ったこと、いまだに思い出します。
毛越寺までバスで行ったのだったと思いますが、まわりを取り囲む緑の木々が見えただけで、なんだかじわじわと感動のようなものが押し寄せたものでした。

平泉というと、奥州藤原氏の栄華を極めた中尊寺金色堂が、もちろん一番のビッグネームです。
しかしながら私は、この毛越寺の庭園にどうにも心が惹きつけられたのですが、その理由は今もってもまったくわかりません。
何か言葉では言い尽くせぬ、もしくは人智の及ばない領域のことのようにしか思えないのです。
そのくらい強い、穏やかではありながら、抗えない引力のようなものが、ここにはあるのです。
自分の中にある全ての美しい心の動きの結晶がここにあるような、そんな感じがしたものです。
今の私自身の言葉でようやくそう表現できるようなものですが、当時の私にはもちろんその奥深い感情を表現する術はありませんでした。ただ、そこに行きたいという強い衝動のみに突き動かされました。

平泉は、義経と深い関わりのある土地。
そういう経験を経ると、否が応にも「判官贔屓」になるものです。
この言葉、源九郎義経が判官という官職を得たために(それが原因で兄弟の確執がエスカレートするのですが)判官=義経を指し、(負けるとわかっていても)弱いものに味方することを言います。
月に2度ほど歴史の勉強会で学んでいる『吾妻鏡』、そろそろ義経が登場する場面を学びます(次回あたり)。義経にちなんでか、季節のせいか、ふとそんな昔のことを思い出したある日でした。

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