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July 15, 2006

さようなら、こんにちは。

060704_15360001古い電子レンジにさようならを告げて、新しいオーブンが来てから、二週間ほどになります。
この間、今までやってみたかったいろいろなものを作っています。
グラタン、パイ、ケーキ、クッキー、マフィン、そしてパン。
はたと思い当たったのだけど、お菓子づくりって、私が苦手としていることのひとつでした。
お菓子は分量も時間も「きっちり」しなければ上手く出来上がらないので、アバウトな私には不向きなのです。

とはいえ、やってみたいことはやってみたい。
甘いものよりも、そうだ、パンなら――きっと主食だから、愛着をもって、工程自体も楽しめるだろう。
そう考えて作ったのが、
「初心者でも失敗しない」という触れ込みの、ブール(Boule)というパン。
ふわふわつやつやのパン生地をこねている触感も気持ちがいいし、発酵してぷくっとふくらんだ姿が可愛い。そうして二時間半が過ぎようとした頃、焼き上がりを知らせるメロディが流れました。

オーブンをあけると、むうっと暑い空気が流れてきます。
それとともに、香ばしい、なんともいい香りが!!
さすが「初心者でも失敗しない」だけあって、上手に焼けたかしら、と期待に高まる胸でナイフをあてると――
コン!
と、音がしました。
サクッとか、パリッとかなら、わかります。
でも、コン、です。予想外の音でした。

試しに今度はちょっと高い位置からナイフを振り下ろしてみました。
コン!
やっぱり、いかにも堅牢な音がします。
私はかぼちゃを切るときのように、思い切り体重を乗せてナイフを突き立てました。
ようやくバリバリと音を立てながらパンの皮は崩れ、中のふわふわした部分が姿を現します。
しかしここも、目がぎゅうっと詰まっていて、モチモチしています。

食べられなくはない。
でも、誰の目にも、失敗は明らかでした。
皮はパンというよりは塩煎餅のようで、中身と来たらしっとりふわふわのパンとはかけ離れたイメージです。
一体、何がいけなかったというのでしょう?

とはいえせっかく、初めて、焼いたパンです。
温かいうちに、カマンベールチーズやキャラメルのジャムをつけて食べました。
はるが寄ってきたので、キャラメルジャムをつけたパンを手渡すと、彼はキャラメルだけなめて、パンをごみ箱に捨てに行きました。…やっぱり、食べてくれないなぁ…
パンというより、岩のよう。
かくして、ロックパンと名づけられた初めてのパン、私以外の誰にも愛されることなく、翌日にはその名にふさわしく外も中もカチコチになっていました。

パンて、難しいなぁ。
でも私、諦めは悪いほうなのです。
ブールがだめなら別のパン。
家中の料理本をひっくり返して、私でも美味しく作れるパンを、探し中です。

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