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May 20, 2006

黒の帝国。

私達の家は、戦場である。
引っ越してきてからずっと、戦場なのである。
敵は、黒の帝国だ。

黒の帝国はわが家の床下に陣を張って、時折斥候を送ってくる。
こちらの兵力と武装手段、そして攻め入る時を静かに探っているのだ。
帝国は斥候を送り続けてくる。
なぜかというと、帝国に戻った斥候がいないからだ。
彼らは不運にも発見され、抵抗もむなしく天に(いや、彼らの場合は地だろうか)召されるのだ。
それでも帝国は懲りずに斥候を送り続けてくる。

優秀な斥候がいなくなったのか、あるいは進入経路を発見されて絶たれたせいか、黒の帝国は新たな手段に出ることにした。
歩兵である。
歩兵をとにかく送り込んでくる。質より量の戦法に転じたのだ。
体格は斥候に比べてずっと小さいとはいえ、その数で圧倒しようというのである。
この方法をとるとは、帝国を治める帝王はよほどこの種の戦に手慣れていると見える。
事実私達はその作戦によって精神的に疲弊し、憔悴してきている。
しかし、ここで黒の帝国に負けるわけにはいかない。

私達は今日も武装して、歩兵団と戦っているのである。
隊列をなして歩いていく彼らをジェットスプレーで攻撃し、自らを守っている。
今日も明日も、終わりのない戦いが、続くのである。
一時休戦となる冬が、いま、とても待ち遠しい。

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