« 鼠小僧と表札。 | Main | 本物のドラ焼き発見。 »

April 09, 2006

たぬき猫の正体。

子供の頃、しっぽのない情けない姿になった猫を「たぬき猫」と呼んでいました。
猫、というのはやはりあの美しい長いしっぽがなければ猫とは呼べません。最初、そのしっぽがない猫を見て、猫と判別できませんでした。
中途半端な長さのしっぽに、幼い私はこれが狸かとさえ思いました。
(良く見れば骨格も体毛も全然違うのだけど、そんなの小学校低学年の私にはわかることではなかった)

でも、なんでしっぽがないんだろう?

その疑問を持ってから20余年。
最近謎がとけました。
想像、つきますか?

実は、化け猫防止対策なんですって。
猫の霊力の元はしっぽにある、と考えられたんですね。
ほかにも、飼うときには年数を決めて猫自身にそれを宣言するとか、自分が飼っていた猫が化け猫にならないように、策を練っていたようです。
鍋島藩の化け猫騒動はじめ、民話などにも猫の魔力の話はよく登場します。
うちのかわいい猫がそんな風にならないように…と、頭を悩ませたことでしょうね。
最近また、家のそばでそんな「化けられない猫」を見かけました。

未だに引き継がれているこんな伝統、きっとおじいちゃんやおばあちゃんから聞いたことを実行しているのかな、と思うと、何だかほほえましいような気分にすらなります。当の猫は、大変ですけれどね!


ところで、猫、というと思い出す芸術家がいます。
大好きな画家、藤田嗣治。
彼、日本人ですけれど、フランス人なんです。
20世紀初頭のパリで絵画の勉強をし、WWⅡで帰国した際戦争絵画を描いたために戦後責任を問われ、フランスに戻らざるを得なかった彼は、レオナルド・フジタという名でフランスに帰化し、二度と祖国を訪れることはありませんでした。
画家の傍らには猫がよく描かれています。
藤田が描く、繊細でいながら優美な、独特の線が私は大好きです。
東京では今、藤田嗣治の全画業を紹介する初の大規模展覧会が開かれています。
今年生誕120年という画家、藤田。
無類の猫好きとしても知られていた藤田は、どんな化け猫対策をとっていたのでしょうね?

国立近代美術館
パリを魅了した異邦人 藤田嗣治展

|

« 鼠小僧と表札。 | Main | 本物のドラ焼き発見。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/83670/9485674

Listed below are links to weblogs that reference たぬき猫の正体。:

« 鼠小僧と表札。 | Main | 本物のドラ焼き発見。 »