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April 16, 2006

ふとした路地で。

060413_13540001先週の土日に引き続いて今日まで、鎌倉まつり、というのが催されています。
今日16日は、流鏑馬といって、馬に乗りながら弓で的に矢を当てる神事も行われます。
そのせいか、ここしばらくの間、鎌倉は特ににぎわっています。
外国からの観光客も多いようで、はるを連れて歩いていると、ブルース・ウィリスみたいにごっついおじさんが、甲高い声で「コニチワー♪」とはるに手を振ってくれたり、電車の中で揺れたときに中国系の美女がとっさに腕を掴んで守ってくれたり、ハートフルな一瞬の出会いに恵まれます。

人ごみを縫うようにして走り回るはるは心配だけれど、たとえば、路地のこんな場面に出くわすと、気に入ったのか10分くらい、あらゆる角度から見物しています。

実はこれ、とても静かで穏やかなシーンに見えますが、なんと繁華街小町通りのメインストリートの一角なんです。輸入レースのお店の横に、つくりつけられている小さな噴水。水が流れて来る様子が気になってか、はるは近づいたり離れたりしながら、この水に手をつけてみたり、いろいろ研究していました。

洋、にしろ、和、にしろ、ちょっと古くていいもの、というのが鎌倉に似合うような気がします。
それはフランスで私が素敵だと思った暮らし方そのもので、古いものを活かしつつ新しいものを取り入れていく、その柔軟さと見事な調和がとても心地よく感じられます。パリや鎌倉に限らず、いたるところの城下町であるとか、歴史を大事にしている街というのは、自然とそんな方向に流れていくのでしょう。

洋風のつくりのお店は、西洋系の観光客達は当然素通りする人が多いのですが、この日は、はるがここにいることで、どういうわけか何人かが足を止めていました。
ある若い女性の二人連れ(ドイツ系のよう)は、噴水の写真をとるのかな?と思ってみていたら、おもむろに鳥の鳴き声を真似したり手を叩いたり囃して、はるの顔をカメラに向けさせようとしました。小さい子供が水に手を入れて微笑む図、を狙っていたようなのですが、普段から無愛想なはるはそうはいきません。一瞬ちらっと見たかと思ったら、噴水を離れて私のところへ。彼女達はちょっと残念そう。

こんなとき、咄嗟に言葉が出れば…と思います。
「写真をとるなら、こども邪魔じゃありませんか?」とか「この子は普段からあまり笑わないの」とか。
英語はおろか、英語より少しは喋りやすいと思っていたフランス語も、ただ一つの単語すら出てきません。
語学力はじめ知識というのは、ブラッシュアップしていないと錆びついちゃって、ほんとに使い物になりません。子育てが終わったらいつかまた…なんて夢見ているものの、やっぱり人間、必要に迫られないと身につかないですもんね(そして喉もと過ぎて熱さを忘れる、と)。

この4月近辺に発生する語学熱を私は「4月病」と呼んでいます。
NHKはじめ語学講座がスタートするから、「この機会に…」なんて思って、結局いつも腰が上がらない(笑)。気持ちだけ先走るのです。

でもさすがに今年は、ちょっと考えました。
ふとした路地での小さな出会い、そんなときに一言くらい、話してみたいな。
誰もが少しだけ笑顔になれるような、素敵な路地はいくつもあります。
そんな場所でであった異国の人たちに、私が大好きな鎌倉の素敵な部分をおすそ分けできたら、楽しいだろうなぁ。片言でいいから、語学ができたら、いいのにな。

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