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April 08, 2006

鼠小僧と表札。

入学式シーズン、おめかしした親子を駅などで見かける季節になりました。
中には、熾烈な受験戦争を戦い抜いた達成感を持って、この日を迎えた人たちもあるでしょう。
さて今日はその受験にまつわるお話をひとつ。

昔、墓石を砕いて持っていると、その人の力を手にすることが出来るという民間信仰がありました。
他界に赴いて聖なる霊となった力を身につけることで、自分自身の力を強力にしようとしたのです。
霊が宿るところ、すなわち墓石はそういった意味で良く欠かれたのだといいます。
博打打ちなど、縁起担ぎをする人たちは特にこういった行動に熱心だったそうです。

そんなわけで、鼠小僧次郎吉の墓石などは度々砕かれ、何度新しい墓石を建立しても三年と持たなかったそう。講談『鼠小僧』の中では、こうして砕かれた石碑がつもりつもって、回向院の鼠塚になった、なんていうお話があります。

昔の話、なんて片付けてしまっては困ります。
未だに、受験生達が藁をも掴む一心で、墓石を欠いていく例がかなりあるというのだから、驚き。
これと同じ例で、受験生が表札を持っていくケースもあるのだとか。
霊は名前に宿る(陰陽道のシュの考え方!)という理由で、表札をたくさん集めること=他人の霊をたくさん身につけ自分の霊を強くすること、と解釈しての行動らしく、中には四軒の表札を集めるといいという話も。これは「四軒」と「試験」をかけた語呂合わせ。

今年の新入生の中には、そんな手段に頼った人、何人いたでしょう?
受験のためとはいえ表札も墓石も犯罪ですので、ご存知の方いたら止めてあげてくださいね。

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