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March 11, 2006

ラベンダー・レディ。

「ラベンダー・レディ」と呼ばれていたハリウッド女優をご存知ですか?
私の大好きなホームドラマ「奥さまは魔女」で、主人公サマンサの母、エンドラを演じていたアグネス・ムーアヘッドです。

彼女はラベンダー色が大好きで、家もインテリアも車も、とにかく何から何までラベンダー色だったんですって。
優しくそれでいてどこか妖しい雰囲気もあり、エレガントでもある…そんな色のイメージは女優本人にも当てはまったそうです。
そこまでひとつの色を愛せるのってすごい!!と思ってしまうのですが、そういうところも凡人とはかけはなれた大女優という個性のなせるワザなのかもしれません。

色のもとになっている花、ラベンダーの語源は「洗う」と「青みのある」というふたつのラテン語が結びついたもの(なぜ「洗う」かというと、昔水浴のときにラベンダーの花の香水を用いたから)。
ラベンダーの香りの「癒し」効果は良く知られたところですが、色自体にも同じ効果があるなんて、偶然にしても面白いです。

さてこの紫という色は、調和と不安定という両極の意味を持つ色でもあります。
青と赤が結びついて紫という色が出来あがる。
その過程から、対照的なふたつのものが結びつく、微妙で複雑な色と捉えられているのです。
アグネス・ムーアヘッドの場合はわかりませんが―――一般に、体調のバランスを崩した時や精神的にダメージを受けたときなどは紫を好みやすいと言われています。
これは紫の持つふたつの色の調和というサインを感じ取って、バランスを保とうとする無意識の働きのよう。
無意識のうちにもこの色を求めているということは、この色も、こころや体を癒すとも考えられます。

実際に、紫という色の波長は、細胞内の光回復酵素を刺激して、遺伝子の損傷を回復するのですって。
(ちょっと柄にもなく小難しい話になってしまいました)
紫という色は、生命力を活性化させる色なのかも。

生命の活性…だからこそ常に美しく若々しくあった女優はこの色を好んだのかしら?

余談ながら:ラベンダー、ヒヤシンスブルー、サルビアブルーなど、淡いパステルな紫色の色調は英語で「デイドリーム(白昼夢)」と総称されているそう。
曖昧な感じがとてもぴったりで素敵ですね。

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