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November 01, 2005

アートって楽しい。

試験が終わり、やっと解放されました!
美術の中にうずもれて過ごしたこの2ヶ月間は、楽しくもあり、大変でもあり。
趣味で行う勉強は、本当に楽しい。…とはいえ、もっともっと読みたい本もあったし、知るべきことももっとあったし…、試験でそれを再確認したのでした。この知識が例年のように砂のごとくに崩れ去るにしても、幾分かは脳みそに残ってくれるはず。

ところで今年は、新たな美術の楽しみ方を、試験から教えてもらったのでした。
それは、テーマを区切って自分で再構成する楽しみ。
美術展を企画せよという問題に取組み、大変だけど楽しい、プチ学芸員気分を味わえたのでした。

私が取り上げたのは、今はまっている着物について。
着物のデザインて、とってもお洒落です。このお洒落感覚は、浮世絵の大胆さ&繊細さに通じるもの。そしてそれは、日本人の心の奥底に連綿と流れている精神的なDNAでもあると思うのです。

そんな思いつきから、美人画が好きなので、趣味と実益を兼ねてその近辺を洗い出していたら、なんといくつかのすごいものにぶつかりました。

ひとつは、大正末期~昭和初期にかけて、美人画家たちがデザインした浴衣があったということ。
デザイン者の名前には近代美人画の名手、鏑木清方、上村松園の名も。特に竹久夢二は、自分のお店を持って夢二デザインの浴衣はもとより小物や便箋封筒などを扱い、生活の中にアートを取り入れる試みをいち早く行っていました。竹久夢二の浴衣は、生誕120周年を記念して昨年から復刻されているものもありました。

もうひとつは、浮世絵に描かれた着物を再現する試みがあったということ。
これは3年前に新宿の二葉苑さんという染物屋さんが行いました。歌麿や春信などが描いた着物を、再現したものです。

銘仙などのデザインも素敵だし…
と、最後の最後まで迷った挙句、この美人画家達が行った浴衣デザインを「まとうアート」と捉えて浴衣の美を見る美術展企画を提出しました。出来不出来は別として、作り上げていく過程がとっても楽しくて、単に知識としてではなく、自分なりの美術に対する付き合い方を教えてもらったような気がしました。

やっぱり、アートって楽しい。

そしてこの研究(?)の過程で、もっともっと知りたいことが出てきてしまいました。これからしばらくは、「読書の秋」の予定。
図書館から借りまくったアンティーク着物の資料、美人画の資料を山積みにした机、まだまだ楽しめそうです。

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