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November 2005

November 30, 2005

はる、たたかう。

051125_14020001図書館の帰り道、その隣にある行政センターにふらりと立ち寄ると、小さなこども用のおもちゃコーナーが誂えてあり、おままごとセットや布のつみきがありました。
はるの顔ほどもあるその布のふかふかした積み木、はるはすっかり気に入ってしまったようです。
積み上げたり崩したりして遊んでいたところに、ひとりの女の子がママとやってきました。
赤い積み木をその子にあげたところまでは、良かったのです。
その子も、おままごとセットのメロンをはるにくれたところまでは、良かったのです。

でもお互いに、本当に相手にそれをあげたいわけではありませんでした。

そこで、当然のことながら、取り合いです。
どついたり、おもちゃを取り返したり、ふたりはたたかいはじめてしまいました。
私は慌ててはるをひっぺがして、ベビーカーにのせて帰ってきてしまいました。
知らない子と取り合いする場面に出くわすと、本当にはらはらします。その子に怪我でもさせたら大変。
たたかったはるは、最初ぐずっていたものの、ベビーカーが走り出すとあっけなく眠ってしまいました。
こども同士のおもちゃの取り合いは、やらせておけと聞きますが、まだそんな精神的余裕のない私なのでした。

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November 29, 2005

黄金色の銀杏に。

051125_14550001となりにある中学校には、大きな銀杏の木が何本かあります。
とても綺麗な黄金色は、その横を通るたびに私達を和ませてくれます。

私が通っていた大学には、大きな銀杏の並木道がありました。
秋になるとそれはそれは見事に色づいて、天も地も銀杏の黄金色に埋め尽くされるようでした。
大学の窓から見える一面の黄金色の海が私は結構気に入っていました。

いつか、この風景もそんなふうに懐かしくなるのかなと思いながら、毎日お散歩しています。

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November 28, 2005

ハートがたくさん。

051125_14270001はると図書館への散歩道。
足元にピンク色のハートがたくさん落ちていました。
濃いのやら薄いのやら、たくさんのハートの正体は、ピンク色の椿の花。

もう、椿の咲く季節なんだなぁと思いました。
もっとも、植物には疎い私。
実家の庭にもあったのに、椿は冬の花ということくらいしか知らない自分にちょっと興ざめです。
数軒先では、おじいさんが腕組みしてご自分の庭をながめていました。(このおじいさんが、これを椿だよと教えてくれたのです。)

目があったので挨拶して、ちょっとだけ世間話をしました。
おじいさんの家は三代続いているお百姓さんなのだそう。もちろん今は農業はやってらっしゃらないのだけど、畑の世話をするのがやめられないといって、お庭の片隅を覗かせてくれました。なんと、大根!それにとても立派な白菜と、ネギ。その横に大きな柿の木が二本。
「家が建ったときからあるから、私よりも年寄りの木なんだけど、今年も50個くらい実をつけたよ」
おじいさんは嬉しそうに笑って、教えてくれました。

そのお庭には真っ赤な椿の花がとてもきれいに咲いていて、人が土を愛すると、土も木も人を愛するものなのかなぁと思われました。
そんなことを考えていると、地に落ちたたくさんの花びらは木々からの素敵なメッセージのようにも思えてきて、とてもハッピーな気分になるのでした。

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November 27, 2005

弟ができました?!

051112_16330001しまじろうが、うちにもやってきました。
はるにとっては、弟のよう?!
あちこちに連れ歩いて、自分が遊ぶのを見せていたりします。
(飽きると床にたたきつけますが…)

ぎゅーっとだっこしていたりします。
しまじろうのおうち(ダンボールでできた小さなおうち)に彼を寝かせてあげたり、朝になると起こしに行ったりもします。のらないときには、ちょっと八つ当たりをしたりもします。

はるにとって、しまじろうは兄弟のような存在なのかも。
来年一月からはじめる「こどもチャレンジ」、はるへのいい刺激になってくれるといいなぁと思います。

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November 26, 2005

気になるつぼみ。

051013_14390001何の花が咲くのやら。

淡いピンク色の蕾を見つけました。
道路にむかって、ひゅっと飛び出ている。
朝顔のような形だけれど、朝顔のわけはないし、もともと花に詳しくない私には何の花なのか不明…
でも、なんだかとても愛らしくて、通るたびについ目を向けてしまいます。
どんな花が咲くのでしょう?

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November 25, 2005

子ペンギン。

051112_09450001旦那さんのお弟子さんたちが、つい先日出産祝いをくださいました。
なにやら情報にズレがあったのか?生後6ヶ月の子どもサイズでいただいてしまい、かわいらしい靴は、はるの下の子に新品のまま譲られることになりました。
そしてこのペンギン、ピングーのマント。
今90サイズを着ているはるには、70サイズはとても無理…と思いきや、無理やり着せてみたら、着られました。
こういうものって、融通のきくサイズ展開なのかも?

帽子嫌いのはるが、おとなしくかぶってくれる唯一の帽子でもあります。
ピングーマント、ちょっと寒い時に羽織るのにとても便利です。

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November 24, 2005

宝の山、着物の山。

実家と旦那さんの実家の両方で、ふたりの母の昔の着物をたくさんいただいてきました!
自分ではもっぱら紬やお召しなどを求めていた私。
いざ、母たちの和箪笥を覗かせてもらうと…
なんて素敵な着物がたくさん!

憧れつつも「着る機会がないから」と手を出していなかった、美しいやわらかもの。
白梅に江戸紫の光琳菊。はんなりした鴇色と白の、流水に四君子。なでしこ色の色無地。
私の狭く浅い着物経験の中では見たこともないような、ポップでかわいいウール。
黒地に赤い麻の葉。赤地にモンドリアン風の四角が立ち並ぶ変り縞。白地一面に散る赤と青の星。
祖母の着ていた羽織や、しつけ糸もとれていない、母の嫁入り道具。
旦那さんの小学校の入学式に着たという羽織と道行き。

ふたりの母たちは、とってもおしゃれ!!
なんとも不思議なことに、私が近頃心惹かれて探していたような柄や色が、まさにそこに山積みされていました。
見せてもらっていた間に、何度「まさにこれを探していました!」と言ったことでしょう。
母たちが昔着ていたのと同じものを求めている私は、精神的なDNAをしっかりこのひとたちから受け継いでいるんだなぁとしみじみ。もとを辿ればそれは、母から祖母へ、祖母から曾祖母へ…と世代を遡るのでしょう。
世代を超えて引き継ぐファッション。これって、着物の醍醐味なんじゃないかしら。

本当~にいいお着物はそれぞれの実家で保管していただいているものの、
衣装ケースひとつがいっぱいになるほどの宝の山を、いただいてきました。
母たちが過ごしてきた時間と、きらきらした思い出も一緒に、引き継いだ気分。
大事に大事に着ようと思います。

さて。
どんな小物を合わせて楽しもうかしら??

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November 23, 2005

走り去る、窓の外。

051116_14390002仙台に、4日ほど帰ってきました。
はるとふたりきりでの新幹線は初めて。
はるは、絵本を読んだり、おやつを食べたりしていましたが、そのうち、どんどん変わり行く窓の外の風景に心を奪われ始めました。私の膝の上に立ち上がりながら、窓に両手をついて見つめています。
ときどき、窓をばんばん叩きます。
じっと遠くを見る目は、真剣そのもの。

どこかに旅している感覚、きっとはるにもわかっているんだろうなぁと思いました。

大人しい子だなぁ、と思っていたのも束の間。
帰りは旅の疲れも重なってか、おせんべいを通路に撒き散らすわ、癇癪を起こしてお茶をぶちまけるわ、泣き喚くわ、ほとほと手を焼きました。てこずるって、こういうことね…と実感。
窓が近くになかったのも、暗くなってから帰ったのも、原因かもしれません。
いろいろな要因が重なったとはいえ、私にはある種トラウマができました。
ふたりきりの旅はしばらく経験したくない…とはいえ、迫り来る12月の「ひと月帰省」には、また新幹線は必需品…。まさか多忙な旦那さんに仙台まで一緒に帰ってもらうわけにはいかないし…
頭を抱える日々なのでした。

明るいうちに、窓側の席で、帰ろうと思います。
そうしたらきっと、また窓の外に見惚れてくれるはず…

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November 22, 2005

ちょうどいいテーブル。

051111_08570001はるはいつもお手玉を持っているので、
疲れるんではないかな~と思って、
目の前にキッズボンゴを置いてみた。
何気なくおいてみた。

すると…


 
 
051111_08580001やっぱり丁度いいテーブルになった様子。

このあと彼は、
お手玉でボンゴをたたき、
ボンゴをひっくり返してお手玉を収納し、
いく通りにも活用して私達を驚かせるのでした。
なかなか知恵がついてきたね。

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November 21, 2005

鎌倉時間の流れる、中華。

051102_13120001和風の建築デザインっていいなぁ…と思うのは、こんな素敵なデザインを見つけたときです。
障子の格子の模様がなんとも素敵なこの場所は、長谷の華正楼さん。
お庭の見える個室でのお昼は、こころもお腹も大満足でした。

お食事って、ただ体に栄養素をいれるだけじゃなくて、
その雰囲気自体から大切にしたい時ってありますよね。
そんな時に、おすすめしたい素敵な場所でした。
そこだけ時間がゆっくりと流れている…そんな気分にさせてくれます。

もちろんお味の方も、横浜中華街の老舗が本店だけに美味しい!の一言。
日常を忘れさせてくれるゆったり御食事が楽しめます。

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November 20, 2005

奪ったり!

051111_11200001パパのおめざ、奪ったり!
みてください、この表情。
満足げにかぶりつこうとする瞬間です。
自分のカステラを食べ終え、私の分も食べ、更に、おきてきたパパのおめざの分を奪って食べました。
朝ごはんをしっかり食べた直後なのに、カステラ3切れ。

う~ん、はるにも甘いモノは「別バラ」なのかしら??

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November 19, 2005

おやこで、おやつ時間。

051111_08560001寒い季節になると、あったかいものが恋しくなります。
というわけで、うちでは頻繁にお茶の時間があります。

大きなカフェオレボウルと小さなカフェオレボウルに、大人用とこども用の温かさのお茶をいれて、ちょっとしたおやつと一緒にいただきます。たとえば焼き芋とか、栗きんとんとか、たこやきとか、ちょこっと食べられてほくほくしたものが好み。
あまりやったことはないけど、スティック野菜をレンジでチンして、ホット野菜スティックなんていうのもいいんじゃないかしら。細く切ったサツマイモとか、カボチャとか、ニンジンとかで。

それから…おすすめは柿。
ちょっとレンジでチンすると、やわやわで甘さが強くなります。
(種類にもよるのかもしれないのですが)
それをクラッカーに載せていただくのも、乙なもの。

冬はおやつが楽しい季節。
素敵なおやつ時間をお過ごし下さい。

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November 18, 2005

画伯の制作風景。

051018_21230001051018_21240001051104_09250001ギャラリーができてからというもの、画伯の創作意欲が更に膨らみました。
もはや画伯の旺盛な創作意欲は、紙のうちには留めきれず、着ている衣類から後ろの襖まで、なんでも画伯の芸術精神の表現の場となっています。

…いくら怒っても辞めないのは、よほど面白いからなのでしょうか、言っていることがわからないのでしょうか、それともなめられているのでしょうか…。

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November 17, 2005

こころがきゅっとなる絵本。

051111_08520001近頃大好きな絵本。
マレーク・ベロニカという人の本。

『ラチとらいおん』
『もしゃもしゃちゃん』
『ブルンミとアンニパンニ』

特にお気に入りは、ポケットにはいるらいおんが出てくる、『ラチとらいおん』。弱虫ラチのところに、ある日らいおんがやってきて、強い男の子にしてくれる、っていう話だ。登場するらいおんのポーズが、いちいちかわいい。
もしゃもしゃちゃんは、髪をといたり歯磨きしたりが嫌いな女の子もしゃもしゃちゃんが、身だしなみを整えてとっても綺麗になるお話し。女の子ができたら、真っ先に読んであげたい絵本。
ブルンミとアンニパンニは…名前の不可思議な響きが好きで。ふたりがお互いに協力するお友達絵本。

このひとの絵がとってもかわいくて大好きだ。
ラチとらいおん、もしゃもしゃちゃんは、色の使い方がシンプルで、これまた美しい。

こどもだけじゃなくて、大人にもオススメ。
ちょっと元気のないとき、私のそばにも、ポケットにはいるちっちゃならいおんが現れてくれたらいいな、と思う。

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November 16, 2005

「晴画廊」、オープン。

051023_22280001我が家の壁の一角に、ミニギャラリーができました。
作品は、はる画伯のよりすぐりの抽象画たち。
だから名前は、「晴画廊」。

真ん中に描いてある絵はまるで、ふたりの人が手をつないでいるみたいに見える。
右下は木。上に向かって葉を茂らせていく勢いと、伸びていく木自体の喜びみたいに感じられる。
左下も木。夕暮れ、日差しがほとんどなくなって、風に葉をゆすらせながら思い巡らしている木。
右上左上は風。右上は爽やかに吹いている風、左上は葉を下から上へすいあげていく小さなつむじ風。

どれもこれも親の贔屓目なのだけど、はるの描く絵を見ていると落ち着いて心地よくなるのは、こどもがみんな天性のアーティストだからではないかと思います。
素直に、思うまま、感じるままに描くから。
こころそのものを描いているからなのかもしれません。
(ちなみに、そういうアートをアールブリュット〈生の芸術〉と呼び、現代美術発展の過程で重視した美術家もいた)

キリスト教の聖書で、天国についてイエス・キリストが返答する場面で、幼子を見よ、天国は彼らの中にある、と答えるひとくだりがあります。
その意味が、ほんのちょっとだけわかったような気がしました。

どうぞ、小さなギャラリー「晴画廊」、みにいらしてください。

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November 15, 2005

新楽器!

051029_23510002こどもって、遊びの天才!!
ある日、缶入りの炭酸水(井戸水に炭酸をいれたやつ、砂糖なし)を飲んでいると、はるが近寄ってきて欲しそうにするのです。
飲みたい、というわけでもないらしい。
手を伸ばすままに触らせてみると…

宙に浮いたプルタブを親指で弾いて、音を出している!
音が出ると、にっこり嬉しそうに笑うのです。

もうひとケース飲んじゃったけど、ママンは全然、想像もしなかったよ!
こどもってすごい想像力!
そして発見力!
発想力!

感動の瞬間でした。

こどもってすごいですね。
はるを尊敬してしまいました。

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November 14, 2005

冬仕度、ゆっくりと。

051111_08510001空気もずいぶんと冷たく冴えて、朝夕は窓ガラスが曇りガラスになっているこのごろ。
こんな季節が来たら、すぐそこまで冬が来ていますね。

先日、友人からとても素敵な贈り物をいただきました。
こんな、かわいらしいサンタさんです。
「11月にやってきた」から、我が家では「あわてんぼうのサンタクロース」と呼んでいます。
彼はリビングの飾りだなの真ん中で、クリスマスツリーがやってくるのを、のんびりと待っているのです。

今年のクリスマスは、おじいちゃんおばあちゃんの家で迎える予定。
とすると、こちらの家は簡単に、飾りだなだけでのクリスマスになるかな。ツリーなしで。

クリスマスグッズって、クリスマスソングって、
いくつになっても、うきうきわくわくしてしまいます。
うきうきわくわくの時間は長いほうが楽しいから…
そろそろ我が家は、クリスマスの冬仕度を、ゆっくりゆっくりはじめるつもりです。
みなさんも、ゆっくりゆっくり、楽しみましょうね。

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November 13, 2005

冬仕度のお茶時間。

051111_08500001冬仕度のこの時期に似合うお茶は、甘みのあるお茶。
我が家では、三年番茶とホット麦茶が活躍中です。
体もあったまって、香ばしい香りもよくて。
そのまま、あるいは牛乳で割って、やさしい甘みを楽しんでいます。

そうそう、冬仕度を前に我が家に来たのがこの白いティーポット。
野田琺瑯の月兎印ポットです。
美しいフォルムにずっと憧れていたのですが、縁あって我が家にやってきました。

月は、兎のお母さんなんですって。
中国古代思想では、兎は月を見て子どもを産むと考えられていました。
(つまり、雄はいなくても子どもを産むことができると考えられていたのです)

その月と兎がデザイン化されたティーポット。
だから、というわけではないけれど、親子のお茶時間にも丁度良いサイズ。
本当ははがして使うシールの部分も、かわいいのでそのままにして使っています。
直火にかけないつもりだし、まあいいか、って。

いろんなお話しを思い描きながらのお茶の時間。
冬ごもりが楽しみになります。

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November 12, 2005

老舗でごきげん。

051102_13140001旦那さんのお父様が、上京のついでに鎌倉に立ち寄ってくださった。
長谷にある、老舗の中華料理店、華正楼を予約する。
ここは、小津安二郎監督がよく利用したほか、
地元の名士・文士たちの会合にも良く利用された、
名店である。

静かで上品な佇まい、お部屋はどれも和室の個室で、
落ち着いて食事できた。

個室で一番喜んだのは、はる。
歩き始めで興味がたっぷりということも手伝って、
ずっと部屋の中をぐるぐる歩いていた。

最初は緊張していたのかおじいちゃまとは目もあわせなかったのだけど、
お店に着いたら、食べ物が出るところとわかっていっきにリラックス。

おじいちゃまの食事をもらったり(たべたいものを「コレ」と指差して食べる)、
自分でコップに入ったオレンジジュースを飲んだり。
いつになくはしゃいで、遊んでいる。
そんなはるをみて、おじいちゃまも嬉しそう。
なにせ私のところもパパのところも素通りしておじいちゃまの料理をいただきにいくのだから、久々に会ったおじいちゃまとしては嬉しい限り。

御料理も美味しくて、ゆっくり食事を楽しめて、
みんな始終笑顔で、なんとも心地よい日だった。

はる、いつもこういうふうにご機嫌だといいのになぁ。

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November 11, 2005

祖父の日記。

そろそろ、祖父の3回忌。
私たちの入籍の後、披露宴のひと月前に祖父は他界した。
入籍のときには車椅子にモーニング姿で親族の食事会に出席して、スピーチをしてくれた。
体調が急変して入院する数日前、明日は結婚式だからモーニングを出しておけ、と母に言ってくれた。
本当はそのひと月後だったけれど、祖父はきっと最後まで、気にしていてくれたのだ。

あまり意識ははっきりしていませんと医師らが言う中、面会の時に祖父は私の姿を見ると、涙を流した。
その次の面会のときにはもう、目を開くこともできなくなっていた。
あの時の祖父の涙が、頭から離れない。
あれは東京から会いに来た孫への喜びの涙だったのか、
あるいは結婚式に出られないことを悟っての悲しみの涙だったのか。

祖父が入院した直後、はるがおなかにいることが分かった。
三人目のひ孫ができるんだよ、と母が報告すると祖父は、嬉しそうに涙を流したと聞いた。

昨年、出産を機に実家に滞在していた時、祖母から祖父の日記を借りた。
そこには、祖父がヨーロッパ旅行で見たこと、感じたことが綴ってある。

祖父の目が捉えたヨーロッパは、とても面白かった。
当時会社を経営していた祖父は、
東独逸の女性に「東側にも生理休暇はありますか?」と聞いて相手を驚かせたり(ちなみに自然にあるものに対して休暇があるなんてことはおかしいといわれたそうだ)、
ホテルの晩餐会で老夫婦がダンスに立つのを「はたから見ているのも乙なものだ」と眺めたり、
慣れないヨーロッパで、蛇口のひねる部分を見つけられず四苦八苦したことなどを生き生きと書き留めている。

十数年一緒に暮らしていたのだけれど、
記憶の中にある祖父は、庭いじりをしているか、自分史を書くのにワープロに向かっている姿、あるいは毎年「今年は禁酒する」と、杯を片手に話している姿。
もうリタイアしてからの生活だ。

そうではない祖父の姿の一端を、日記から窺うことが出来た気がする。
まだ東北新幹線も開通していない時代の頃の話。
祖父が感じたたくさんのことを、日記にして残していてくれたことが嬉しい。

私が書くことがすきなのは、祖父の血だ、とよく言われた。

近頃よく、祖父のことを思い返している。
杯片手に、ジョークを言って場を和ませる名人であった祖父。
「いいべじゃ」「だめだべじゃ」と仙台弁で説教する説教好きの祖父。
旦那さんとふたりで結婚の挨拶に行ったとき、なじみの寿司屋からとってくれたお寿司を、自分はひとつふたつしか食べずに「これも食べろ」「あれも食べろ」と旦那さんと私に渡してくれた姿、たぶん一生忘れないであろう。
あの、最後に会ったときの、祖父の涙も。

仏教では、四十九日の後、魂は次の生へ生まれ変わっていくのだという。
その後三十三回忌を過ぎると完全に御仏にいわゆる成仏されるのだそうだ。
年回法要は、三回忌のあとは、七回忌。少し間があく。

少し調べてみると、
初七日(不動明王)に始まり、
二七日(釈迦如来)、三七日(文殊菩薩)、四七日(普賢菩薩)、五七日(地蔵菩薩)、六七日(弥勒菩薩)、七七日(薬師如来)、百カ日(観音菩薩)、
一周忌(勢至菩薩)、三回忌(阿弥陀如来)、七回忌(阿しゅく如来)、十三回忌(大日如来)、三十三回忌(虚空蔵菩薩)まで、
彼岸についたひとたちは、()の中の13人の仏様に出会って、力をわけていただきながら、成仏をなさるのだそう。

とすると今年はおじいちゃん、阿弥陀如来さまのところなんですね。
もし鎌倉の長谷の阿弥陀如来さまのところなのだったら、
ついでにうちにもちょっと寄っていってくれないかなぁ、
なんてことを、思うのでした。

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November 10, 2005

ご近所さん。

うちは社宅ということもあって、なかなか人間関係が難しい。
と、思っていた。
しかしいざ入居してみると、ご近所さんと御付き合いがあるのは、
月に1度の掃除の時くらい。
それも、同じフロアの方たちとだけだ。
同じくらいの年の子どもがいるにはいても、
まだ公園デビューしていないはる(公園でベビーカーから降ろすと泣き叫ぶ)は、遊べない。
あとは廊下などであったときに挨拶する程度。
なかなかドライである。

さすが関東だなぁ、と思っていたら。
先日お隣さんから動きがあった。
「田舎から送ってきた野菜」をいただいてしまった。

その前の日に激しい夫婦喧嘩をやらかしていたのもあり、
熱のせいでパジャマ姿で応対したのもあり、
恥かしいやら緊張するやら、
ほんの数分の出来事で汗びっしょり。

とはいえとても親切なお隣さんで、
ご自身もよく扁桃腺が腫れて熱を出されるのだそう。
喉に貼るといいわよと、あとから消炎鎮痛剤入りの湿布もいっぱい持って来て下さった。

ありがたい…

さてこれをきっかけとして、次はどうしたらよいのかしら。
こちらから動くべきだよね?と思いつつ。
策を練るのでありました。

遅ればせながら、いよいよ人間関係、開始です。

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November 09, 2005

ねつがでた。

手術、検査を目前にした今、また熱がでてしまった。
今度は風邪をひいたかなと思ったらいっきに喉にきてしまった。
熱もたいして出ないうちに抗生物質をのらってきて飲んでいたのに、
その晩には39℃になり、いつものごとく床に伏している。

こういう病の時には、結婚して本当に良かったと思う。
ひとりでどうにもこうにもできなかった時を思うと、
辛い時に食事を用意してくれたり、
こどもの面倒を見てくれたりする旦那さんの優しさがいつにもましてありがたく感じられる。

しかし…
どうしてこんなに頻繁に、高熱が出るようになってしまったのでしょう。

風邪は引きやすいほうだったけど、
こんな高熱は出なかったのになぁ。

出産を機に熱が出る体質になったのなら、また出産したら、なおったりして?
…まぁ、そんなにうまくもいかないだろうので、来月手術をすることにしました。
度々の熱は、やっぱりとても、辛いので。

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November 08, 2005

一服、いかが?

051028_11550001ふとテーブルをみたら、はるのマグカップにはこんなものがつめられていました。
「はる、なにこれ?」
本人は、ただひたすら、ニコニコ。得意そうですらあります。
…う~ん、怒るに怒れない…。
本人の想像性を尊重しつつ、番茶をすってだらだらのお手玉を洗って干した日でした。
こういうとき、本来はどうすべきなんだろう??

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November 07, 2005

竜のコレクション 後編。

昨日に続いて、今度は最近のコレクションです。
着物を着るようになって再開した竜のコレクション。
それは今のところすべて、和装小物です。

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まずは帯飾り。
メノウが使われている、帯飾りです。
天然石には力があるとよく言われます。赤メノウは魔よけとか障害を克服するらしいので、握りながら試験勉強をしていました(笑)。ところが、これを握っていると不思議と眠くなるのです。よくよく調べてみると、その昔、メノウは幽玄界とつながっていると考えられていたんですって。幽玄界…確かに夢(=無意識界)はその入り口かも…。
以来、もっぱら本来の用途(帯にぶらさげる)にのみ使っています。

その他に、竜のデザインのものは帯留めと、半襟です。
帯留めは玉、半襟は男物です。

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この半襟を、いなせな感じで着られるようになりたいなぁと、思うこのごろなのでした。


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November 06, 2005

竜のコレクション 前編。

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近頃、竜のコレクションをしています。
実はこのコレクション、生まれ年の干支にちなんで中学校の頃に始めたもの。
十数年のブランクを経て、再開しました。
中学の頃のものはさすがにもう手元に残っているのはわずか。
中国で出会った文鎮と、印、印泥です。

中国には中学校3年生の夏に、祖母に連れて行ってもらいました。
父方の祖母は書道をやっており、毎年書道交流の旅で中国を訪れていました。ふとしたきっかけから、その頃中国神話に興味を持って調べていた私をおまけで連れて行ってくれました。
いまだに書はわからないのですが、このときに中国の書家の方々に書いていただいたものが手元にあり、読めないしわからないけれど、素敵だなぁと思うものもいくつかあります。
そんなわけで、なにせ目的が書道交流なので、御土産屋さんも基本的に書道家が喜ぶようなところに立ち寄ります。
そこで出会ったのが、この文鎮と印と印泥です。

当時はこの他にも、竜の爪が掴む形のデザインの水晶のペンダントや、ヨーロッパ製の陶器の竜の置物や、いろいろなものを集めていました。竜が刺繍された男物のチャイナ服、なんていうのもありました。

竜のデザインにも多種あると知ったのは最近になって美術を学ぶようになってからです。
注目すべきは、爪。
爪の数で、どんな竜の格がわかるのです。
5本なら皇帝、4本なら王侯貴族、3本なら一般の竜、というように。
改めて文鎮を見ると…爪がない!!
ない、ということは…アウトロー???
約15年目にして知った、驚愕の事実なのでした。

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November 05, 2005

着物でおでかけ、神楽坂。

着物でお出かけしてきました。
場所は神楽坂。

051030_16230001まずは、和にも洋にも似合う、日本の古布を使った小物を扱う「貞」さんへ。
君野倫子さんの『平成着物図鑑』に掲載されていた写真が気になっての、初訪問です。
店内は香が焚き染められ、うっとり気分。素敵な帯留めに出会いました。
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貞のご主人に、近くでお出かけに良いところを教えていただきました。
民家をそのまま画廊にしてしまった、あゆみギャラリー。
御茶をするならマンヂウカフェ・ムギマル。

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他に、カフェならsaryoやpowwowも雰囲気がいいですよ、とのこと。
さすが和を見る目、創る目をお持ちのご主人。
お勧めいただいたところはどこも、着物にしっくりくるところばかり。
残念ながら日曜とあってどこも混んでいて、なかなかお席が見つかりません。
東京に住んでいた頃はよく神楽坂で、powwowで、コーヒーを飲みながら御手紙を書いていたっけな。
そう思いたち、和紙と香のお店、椿屋さんで、香袋と葉書を何枚かいただき、
なんとかお席のあったpowwowのカウンターでカフェオレをいただいてきました。
カップからたちのぼる湯気を眺めながらの、ゆったり時間。
店内を照らす灯りが、昭和レトロな雰囲気をかもし出して、とてもリラックスできました。
ひとり時間もなかなかいいものですが、着物友達がいたらもっと楽しめるのかも。

神楽坂の、ところどころにある柳の木が、私は好きです。

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November 04, 2005

名探偵はーるっく・ホームズ。

051031_11040001マントを着せたらこのとおり。
このマント、実は私が子どものときに着ていたものです。
私、弟、と引き継いで、今ははるが着ています。
このマント、私の母の手作りらしい。
レトロっぽいものが大好きな今の私の好みにぴったりはまって、大活躍中です。
自分が着てたと思うと、もちろんその頃の記憶はないけれど、愛着もひとしお。
はるの兄弟から、はるの子どもにまで続いたら…とっても素敵だなぁ。
その前に繊維の寿命がきてしまうかしら?
将来はるの奥さんが、うちの子に着せようと思ってくれるような洋服、私もひとつくらい作りたいな。

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November 03, 2005

大正浪漫を追って。

夢二の話に引き続くとしたら、それは私にとって蕗谷虹児。
蕗谷虹児は竹久夢二の紹介で、挿絵画家となりました。
その妖艶な女性像に私は、ひとつ前の世代のイギリスの版画家オーブリー・ビアズリーを思い浮かべずにいられません。
ビアズリーも蕗谷虹児も、私の持っている美術史の教科書には、名前ばかりが見えるのみ。
むしろデザインの方に、その名を残しているのでしょうか。
ビアズリーの描く絵は、時に恐ろしいような美しさがあります。
その雰囲気をもう少し和らげたのが蕗谷虹児。

蕗谷虹児が描く美人は、それまでの夢二式美人とは違い、どこか現代的です。
知的で冷ややかな印象さえある女性。
儚く消えゆきそうな夢二美人とは対照的に、自分の人生は自分で切り開いていきそうな、強ささえ感じさせます。
夢二美人のはんなりした雰囲気も良いけれど、どちらかといえば私は虹児美人になにか共感めいた思いさえ抱くのでした。
それはフランスに渡り、パリのエスプリを身につけた虹児に、どこか憧れさえあるからなのかもしれません。

簡単に洋行できるようになった今、日本には虹児美人があふれているようにも、私には思えるのです。

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November 02, 2005

大正浪漫人。

大正末期~昭和初期は、海外ではアールヌーヴォー、アールデコの華やかなりし頃。
その影響もあるのでしょうか、日本でも美しいデザインがたくさん生まれました。
いわゆる「大正浪漫」のイメージの、あの優雅で美しいスタイルです。

もともとの嗜好に加えて前述の研究の結果、この時代にすっかりはまってしまった私。
気づけばそれは、10年前にフランス文化にのめり込んでいった時に追っていたのと同じ時代。

どうも私にとって、1920年前後というのは、特別な時代のようです。
今日は、その大正浪漫の中で絶大な人気を誇った竹久夢二について、ちょっとだけご紹介します。

竹久夢二。
このひとの名は、美術に興味のない人でもきっと知っているだろう。
大正~昭和に活躍した画家である。画壇に所属せず、在野で活躍した夢二は、「大正浪漫」と呼ばれる時代の女性像を作り上げた重要な人物である。

夢二は女性が日常の中に、自分の気に入った美しいものを取り入れることを提案してきた。
大正3年、日本橋に「港屋絵草紙店」を開店し、夢二デザインによる葉書、封筒や半襟、浴衣までを扱った。「港屋は、いきな木版絵や、かわいい石版画やカードや、絵本や、詩集や、その他日本の娘さんたちに向きそうな絵日傘や、人形や、千代紙や半襟などを商う店でございます」と、開店の案内状には書かれている。もちろん、当時の女性達の憧れの的になった。
ただしこの店、長くは続かなかった。
忙しすぎる夢二の商品補充が間に合わなかったのである。かくして店は、2年で幕を下ろすこととなったという。
ちなみにこの港屋、日本橋浜町にいまでもあるそうなので、その後復興したのか、もしくは他の誰かが夢二に肩代わりして始めたのか?
かつて店のあった八重洲北口呉服橋交差点には記念碑があり、美術家自身がその作品を商品化し販売する店を経営した点での商業美術史上の功績を称えてあるという。

驚くべきことは、この画家は、没後70年以上経った今でも、「新しい」ということだ。
いくつもの呉服商が、「夢二デザイン」の着物や浴衣を毎年発表することからも明らかなように、夢二のデザインは廃れない。どこかノスタルジックな雰囲気が、いつの時代にもフィットするのであろうか。
没後ますます高い評価を得ているこの画家は、「夢二の前に夢二なく、夢二のあとに夢二なし」とまで言われている。
夢二は、「大正浪漫の女性像」のみならず、「日本の女ごころ」のひとつを作り上げたひと、と言っても過言ではないのかもしれない。

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November 01, 2005

アートって楽しい。

試験が終わり、やっと解放されました!
美術の中にうずもれて過ごしたこの2ヶ月間は、楽しくもあり、大変でもあり。
趣味で行う勉強は、本当に楽しい。…とはいえ、もっともっと読みたい本もあったし、知るべきことももっとあったし…、試験でそれを再確認したのでした。この知識が例年のように砂のごとくに崩れ去るにしても、幾分かは脳みそに残ってくれるはず。

ところで今年は、新たな美術の楽しみ方を、試験から教えてもらったのでした。
それは、テーマを区切って自分で再構成する楽しみ。
美術展を企画せよという問題に取組み、大変だけど楽しい、プチ学芸員気分を味わえたのでした。

私が取り上げたのは、今はまっている着物について。
着物のデザインて、とってもお洒落です。このお洒落感覚は、浮世絵の大胆さ&繊細さに通じるもの。そしてそれは、日本人の心の奥底に連綿と流れている精神的なDNAでもあると思うのです。

そんな思いつきから、美人画が好きなので、趣味と実益を兼ねてその近辺を洗い出していたら、なんといくつかのすごいものにぶつかりました。

ひとつは、大正末期~昭和初期にかけて、美人画家たちがデザインした浴衣があったということ。
デザイン者の名前には近代美人画の名手、鏑木清方、上村松園の名も。特に竹久夢二は、自分のお店を持って夢二デザインの浴衣はもとより小物や便箋封筒などを扱い、生活の中にアートを取り入れる試みをいち早く行っていました。竹久夢二の浴衣は、生誕120周年を記念して昨年から復刻されているものもありました。

もうひとつは、浮世絵に描かれた着物を再現する試みがあったということ。
これは3年前に新宿の二葉苑さんという染物屋さんが行いました。歌麿や春信などが描いた着物を、再現したものです。

銘仙などのデザインも素敵だし…
と、最後の最後まで迷った挙句、この美人画家達が行った浴衣デザインを「まとうアート」と捉えて浴衣の美を見る美術展企画を提出しました。出来不出来は別として、作り上げていく過程がとっても楽しくて、単に知識としてではなく、自分なりの美術に対する付き合い方を教えてもらったような気がしました。

やっぱり、アートって楽しい。

そしてこの研究(?)の過程で、もっともっと知りたいことが出てきてしまいました。これからしばらくは、「読書の秋」の予定。
図書館から借りまくったアンティーク着物の資料、美人画の資料を山積みにした机、まだまだ楽しめそうです。

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