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October 10, 2005

700余年昔のこと。

050923_14260001長谷までひとり、大仏様を見に行った。
土日ということもあって長谷駅周辺は混雑していた。
国内外からの観光客が大勢ここに来ていた。

長谷は高徳院にある大仏様は、13世紀に作られて今に至る。
奈良・東大寺の大仏様が国力を結して作られたのに対し、こちらは民間資本で作られた。
ちなみに奈良は盧舎那仏、こちらは阿弥陀仏という違いもある。
与謝野晶子が「美男におわす」と詠んだ大仏様は、最初は木造で作られたのだが台風で壊れてしまい、現在の金銅仏として作り直されたということだ。当時は大仏殿に納まっていたのが、これまた水害で殿舎が流され、現在のように露坐のお姿になった。

今現在は観光客の中になぜか妙にカップルの姿が目立って、縁結びか恋愛円満か何かにご利益でもあるのだろうか?と不思議に思うほどだった。そんなに人気のデートスポットなのだろうか?

民の手で作られた大仏さまは、この700余年の間、変わりゆく民をどうご覧になってきたのだろう。
きっとユーモアなども交えながら、とても面白い見解を話してくださるに違いない。
衆生に無量の寿命を与えてくださるという阿弥陀仏、700余年前の市井の人々の祈りが結集した御姿のせいか、温かく見つめてくださっている大仏様につい親近感を抱いてしまうのは私だけではあるまい。

秋空にじっと瞑想されているような大仏様。
衆生を温かく見守り、包み込んでくれるよう。
700年昔の鎌倉人たちも、私達と同じような思いで、彼を見つめたのだろうか。
高徳院

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