« 天使の棲むホテル 2 | Main | たんじょうび。 »

February 27, 2005

天使の棲むホテル 3

開業80年ほどのこのホテルに残る、当時から使われている調度品には、天使が棲む椅子がある。
マホガニーに彫られた、木の天使だ。
表情は柔らかく、こどものようにもおとなのようにも見える。

天使とは、そのようなものなのだと思う。
こどものように純粋なだけではなく、すべてを知っている長老のような部分も持ち、こちらには直接介入してくることなく見守り、ときにこっそりと手を差し伸べる、それも、こちらがわからないように。

椅子は、何度も何度も座面を張り替えて大事に磨かれているのだろう、古き良きものだけが持つ独特の奥ゆかしい輝きを放つ。座ることができず、ただじっと見つめる。目を細めて。

彼自身はたくさんの人々を見つめてきただろう。そのたびにこっそりと、気づくかどうかもわからないくらい小さな幸せをプレゼントしているに違いない。

もしあなたが何か変化や小さな幸せが欲しくなったのなら、私達のように何の下準備もなく出かけてみると良い。
この天使の棲む、老舗のホテルへ。

050223_113401

|

« 天使の棲むホテル 2 | Main | たんじょうび。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/83670/3075042

Listed below are links to weblogs that reference 天使の棲むホテル 3:

« 天使の棲むホテル 2 | Main | たんじょうび。 »