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February 25, 2005

天使の棲むホテル 1

そのホテルは、憧れの場所であった。
いわゆる老舗の名ホテルというのだろうか、港に面して建てられた姿は欧羅巴を思わせる少々無骨な石造り。1階にあるカフェの赤いひさしが灰白色の壁面に映えて美しく、そこだけを見つめていると、どこかの異国に紛れ込んだかのような気分に浸れる。
それに、なんといってもシュークリームが絶品との噂が、私の心を捉えて離さなかった。

誕生日をそのホテルで過ごそうと決めた。突然に思い立ってのことだから、遠出こそできないけれど、電車で15分の旅も捨てたものではない。地元に帰省することを除けば、初めての家族旅行。
直前なら直前の良いこともあるようで、お目当てのホテルは信じられない価格で予約が出来た。ガイドブックなど事前の情報収集もさほど行わない中、人から勧められた「美味しい」中華料理店を探索したり、春節(中国のお正月)のお祝いのグランドフィナーレを飾るべく、ちょっとだけ街がそわそわしている感じも良かった。

ホテルからは、港がよく見えた。
ハーバー・ライトというのだろうか、港の夜景は岸沿いに立ち並ぶ建物の明かりのほか、海を横切っていく遊覧船のライトも美しく、幻想的でずっと見ていても見飽きない。どこかから霧笛が聞こえる。
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